パトニー・スウォープ

劇場公開日:

パトニー・スウォープ

解説

俳優ロバート・ダウニー・Jr.の父で2021年7月に85歳で他界したロバート・ダウニーが、1969年に手がけた監督作。1960年代のニューヨーク。マディソン・アベニューにある名門広告会社の創業者が急死し、会社で唯一の黒人役員パトニー・スウォープが大方の予想を裏切る結果で新社長に選出される。社長となったスウォープは早速社名を変更し、ほぼすべての白人役員を解雇し、破壊的で奇抜で斬新だが悪趣味ともいえる過激な広告を次々とヒットさせて会社を新たな成功へと導いていく。しかし、そんなスウォープは国家安全保障の脅威であるとして、アメリカ大統領ミミオの陰謀に巻き込まれることとなる。独自の過激なユーモアで社会の欺瞞を風刺した一作で、2016年には、アメリカ議会図書館が後世に残すべき作品として毎年選出しているナショナル・フィルム・レジストリに登録された。日本では長らく未公開だったが、2022年にデジタルレストア版で劇場初公開。

1969年製作/85分/PG12/アメリカ
原題または英題:Putney Swope
配給:RIPPLE V
劇場公開日:2022年7月22日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

3.5【”ロバート・ダウニーJrの父親って物凄い異端児だったんだ!”黒人蔑視の時代に、白人をおちょくりまくった作品。今作を悪趣味、低俗と見るか、時代の先を行っていたかと見るかは貴方次第である作品。】

2024年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■1960年代のニューヨーク。
 名門広告会社の創業者が突然会議に現れた途端に亡くなり、社内で唯一の黒人役員、パトニー・スウォープが白人の愚かしき役員たちが自分が社長になるつもりで”アイツに一票入れておけば、俺が新社長だ!"と考えて投票したら、パトニー・スウォープが新社長に選出されてしまう。クスクス。
 彼は社名を”トゥルース&ソウル”と勝手に変え、型破りな施策と共に次々とヒット商品を生み出し、白人役員たちや保守的思想の黒人たちを次々に馘首し、会社は新たな成功へと飛躍する。だがそれを脅威と取る大統領ミミは、彼に色々と干渉してくる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、白人を小ばかにしまくった強烈な作品である。そして、私はこの作品を気にいってしまったのである。
 余りにおバカすぎる展開の中に、こっそりと仕込まれた黒人蔑視に対するシニカルな目線で描かれたシーンの数々にである。

・パトニー・スウォープが新社長に選出された途端にすり寄って来る白人役員たちや、有象無象の連中を小ばかにした描き方。

・更には、アメリカ大統領ミミとファーストレディを演じたのは、小人症の俳優さんである。良いのかなあ。
 私は小人症の方を揶揄しているのではない。
 アメリカ大統領を、子供の様な風体の人達が演じている事に対してである。

・更に更に言えば、今作のフライヤーのデザインである。それは、ちょっとまずいんじゃないかな、というデザインがドーンと描かれているのである。
 (気になった人は、ネットで検索してね。)

<手元の今作のフライヤーには、ジェーン・フォンダの”「イージー・ライダー」も凄いけど、もう一本観るべき映画があるわ。”という惹句が記載されている。
 流石にそれは無いんじゃないかとは思うが、今作は、ナカナカにファンキーで毒を撒き散らす作品であり、1969年に今作を公開したロバート・ダウニーが、映画界の異端児と呼ばれた事が良く分かる怪作である。>

コメントする 1件)
共感した! 2件)
NOBU

3.0難解

2024年7月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アヴァンタイトルは最高。当時の世相やアメリカの事情をそれほどは知らないこともあり、以降はなかなか見続けるのが大変に感じた。要は正義と金儲けの相克、ということでいいのかしら。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ouosou

2.5オシャレだけどよく分からない

2024年7月6日
Androidアプリから投稿

ジャケ買いで見始めちゃったので何の話かまったく分からず、冒頭のクレジットで監督ロバート・ダウニーと出ててそこが私の中でのクライマックスでした。見てて不快な感じはしないし、しょうもないユーモアは嫌いじゃないんだけど、あまりにもぶつ切りのコント集みたいのをずっと見せられてるとだんだん飽きてくる。やめようかどうしようか迷ってるうちに終わり近くなり、何かものすごい壮大っぽいテーマがあったの?そして社員みんな一丸となってる感じ?伝達係とアラビア人以外?やっぱりただのナンセンス映画じゃなくて後世に残すべき傑作だったの?とは思ったけどもう一度見直す気力もなく、何かおしゃれな映画だったなーの感想のまま終わりました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
三毛猫泣太郎

4.0「自由に表現する」その難しさを語っているように感じた。

2024年4月11日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
マサシ