ブラック・フォンのレビュー・感想・評価
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緊張感半端ない演出と豊かなホラービルドゥングス
観といてよかった。きのうの『X』も面白かったけど、こっちはなお良かった。
際どいポスターのヤバいのがヤバいのだけど、ブラックフォンって、何だ、というところから入ったけど、人さらい事件の多発する田舎町のDVおやじのところの風変わりな一家の兄と妹がメイン。スティーブンキングにもありそうないくつかのアイテムもありつつ、監禁場所にホラー的非現実としての霊界電話があって、過去の犠牲者たちからの電話にヒントを得て脱出を画策、そして妹は夢で想念か何かが見える設定。
とにもかくにも監禁&脱出劇なのだけど、これは演出が上手い。久々に劇場でヒーヒー言いそうになった。犯人が霊魂たちの情報から充分ヤバい奴と知ってるので、眠ってる男の横を通って脱出する時の緊張感は半端ない。
そしていじめられっ子だった主人公が、唯一心を許していた親友の霊と再会して、いい顔つきになって犯人と対峙して、背負っていたいろんなものを、この犯人との格闘の中で乗り越えていくという青春映画でもあった。
見事なエンタメでした。
ドッキリと残虐がなくてもここまで怖い
◆まとめ
・主人公(男)が可愛い
・ちゃんとR12に収まってる
・友情・努力・勝利!
◆くわしく
主人公はとある住宅街で暮らす11〜13歳の少年。訳あって当たりの強い父親に怯えつつ、妹と支え合いながら暮らしていた。
ある時から、主人公と同じ年代の少年たちが次々と誘拐に遭って行方不明になる。
友人がいなくなったことで怯えていた主人公だが、運悪く自分も捕まって地下室に監禁されてしまう。
しかし様々な助けを借りて、五体満足で脱出し(重要)、元の生活を取り戻す。
まず主人公の少年が本当に可愛い。若い頃のビョルン・アンドレセンにどことなく似ている。
同年代の子たちも人種は様々で、犯人のタイプに見た目の一貫性は無さそうだけど笑、みんな可愛い。
地下室に監禁されてからは基本的に主人公の行動と、外にいる家族や警察の動向しか分からない。
ここが家の中のどこなのか、犯人は何者なのか、何のためなのか、何を仕掛けているのか、いつまで自分を生きられるのか、いままで拐われた被害者はどうなったのかという
犯人に関わるアレコレが分からないまま話が進むため、見ている側も少年と同じように心が落ち着かない状態で過ごすことになる。
そのせいで、終盤まで犯人に何か暴力を受けるんじゃないかとずっと怯えていたが、結果的に生々しい暴力描写はなく、ちゃんとR12指定に沿った内容になっていた。
結局のところ、犯人は意外と主人公を気に入っていて、脱出に積極的でなければ能動的に殺す気はないのだが
それを犯人視点で描いてしまうと、主人公の感じている恐怖は取り越し苦労になってしまい、見ている側に共感を得られない。
犯人の動向があまり描かれないことで恐怖を煽る想像をかき立てられて、とても良かった。
主人公脱出のために今までの被害者たちが黒電話を通じて助けてくれる。
被害者たちは自分たちが試した脱出方法や失敗点についてアドバイスをくれて、主人公はそれに沿って試行し、着実に脱出に近づいていく。
失敗もあるけど、被害者である友人に励まされて覚悟を決め、結果的に犯人を倒して五体満足で脱出することに成功した。
父親とのわだかまりも無くなって最愛の妹と三人で熱い抱擁。
まるで少年漫画のような展開。
「友情・努力・勝利」というどこかで聞いたフレーズが頭に浮かんだ。
王道ながら良いカタルシス。そして不安が大きかった分、脱出できた時のとてつもない安堵感…。
これは見ないとダメだよ。
前半40分あたりまでは凄くいい。
どちらかと言えば面白い。
…っていうのが正直な感想。
「これ、面白いよ!」と声高に言うほどじゃないけど、見所も多い。
ただ、最終的にガッカリなのは、この悪者がたいして何もしない(するところを描かない)し、たいしてイカれてる感じもないこと。
登場こそステレオタイプとはいえサイコキラー感が満載なのに、誘拐した後は「捕らえた子供が部屋から出てくるのを寝ずに待って」いて「ゲームに勝って子供を◯す」っていう何のためにあるのかよく解らないセルフルールのために、主人公は部屋の中て結構やりたい放題で、いつ◯されるんだろう、みたいな危機感や絶望感はほとんどないまま、クライマックス。
そして、あっけなく。
この映画の中では、妹役の女の子が抜群に上手いのに、こちらも夢を見て伝えるだけで、基本的には安全地帯。
まあ、そのあたりをサラッと描いてるから観るこちらもあまり構えずに観られるってのはあるけど。
もっとそれぞれのキャラクターに活躍するシーンがあれば随分印象は違ってたと思う。
ホラー味は薄め。
ダークファンタジー風のジュブナイル。
カメラワークが怖かった
いまいち
全てが中途半端な映画。
3.5以上4以下
素晴らしい
原作はあのスティーブン・キングの息子!ジョー・ヒルの短編小説「黒電話」!親子揃って小説家というのも微笑ましいですが、内容は恐怖に立ち向かう子供の成長を描いており、まるでキングの「IT」!ちゃんと遺伝してます笑
よくある"誘拐・脱出・密室ホラー"なのですが、主人公のお兄ちゃんはブラックフォンから死者の声が聞こえたり、予知夢を見ることが出来る妹だったりと超常現象的な要素だったり、舞台である70年代アメリカホラー映画の退廃的な雰囲気だったり、ホラー映画キッズの大好きなトッピング全部のせ!恐怖演出もホラー映画のお約束を踏まえた丁寧な作りで、さすがブラムハウスといった感じ。元ネタ「悪魔のいけにえ」のような、実際にあった殺人犯・誘拐犯による事件をベースにして、犯人側の目的や動機などは一切描かないというのも、より不気味に感じるので良かったと思いました。
物語の背景である"虐待"や"いじめ"、に対して立ち向かう勇気を獲得する子供の成長物語であったことに感動!!
その勇気を獲得するまで、何度も何度も失敗を繰り返して、
死者であるかつてのライバルやいじめっ子や親友の言葉に励まされ立ち上がり、終盤のアクセル・ローズ節全開の親友からの"自分の身は自分で守れ!"と一喝されてからのリベンジ展開はテンションMAX!!
子役はほぼ全員新人!!映画版「IT」にも出演していたジェームズ・ランソンさんが1番の見せ場で殺される役として参戦するなど、キングファミリー最高!な映画でした。
誘拐・監禁してる割には美味しそうなスクランブルエッグを作ってくれる優しいところがあったり、寝落ちしちゃうイーサン・ホークも良かったです。
ブラックフォンとは、結局なんぞや?
適度にドキドキでよかったです
ホラーっぽい青春成長物語。
いやいや、なかなかの出来っすね!なかなかの掘り出し物だったのではないかなぁ?って思いました。それとエンドロールでびっくり。まさかのイーサンホークだったのね?さすがの演技でした。(事前に情報見ていないので知らなかったのです)
さて、本作。黒電話が当たり前にあった時代設定。自分ににとってそこそこ懐かしい気分になる描写が多数でそれはそれで楽しいです。けど、「ブラック・フォン」は時代設定のみの意味ではなくストーリーのキーになっています、お話を回していく扉として。もちろんホラー仕立ての作品で「バーン!」とか「ドーン!」とかありはしますが(何回か身体跳ねました)、その味付けはそこそこなんです。あくまで「ホラー風」って感じ。だからこそ好きなんですけどね。
怖くなるはずのポイントなのに、意外や意外のスピリチュアル系テイストだったりします。そして、そして何よりびっくりの青春成長物語なんですよね。それがなかなか良い感じにくすぐってくれます。そこはかとない熱い展開、少年ジャンプ的なノリが押し寄せてきますから男の子は燃えるぜ!。そして妹のグェンが激アツです。彼女自身もスピリチュアル・グリバリの「石を片手に」の武闘派ww。超COOL!!だから、ラストのお兄ちゃんとのシーンは「じ〜ん」いいですよー。
なんだよーいい意味で肩透かし食らっちゃったけど面白いじゃぁん。これはこれで「アリ」っすね!
あーおもしろかった! ホラーテイストだけどサスペンスファンタジー?...
オープニングがスナイダーのドーンオブザデッドみたいで滅茶苦茶カッコ...
オープニングがスナイダーのドーンオブザデッドみたいで滅茶苦茶カッコいい。何故黒電話から声が聞こえるのか、誘拐犯の目的は?等がぶん投げられているのもあまり気にならず。それが少年時代。それが青春。監督手腕があってセンス良いんだろうな。
おっと,ホラーって謳い、えっ・エッ…?¿
非力な子供の脱出劇
ハラハラドキドキの脱出劇。「IT」や、「サマーオブ84」などのような、子供が頑張って事件を解決しようとする映画だが、いろんな工夫がある。
誘拐されて監禁され、助かる可能性のない中、線が切れてるはずの電話が鳴って助かるヒントをいろいろ聞ける。なぜ?一方主人公の妹には見えない物が見える能力があり、それは自殺した母親が持っていた超能力が遺伝したらしい。つまり、主人公フィニーにも?
といった設定がよく考えられており超常現象で事件解決というチートな展開だが作品世界の中ではリアリティがきちんとある。
なにより、妹の能力と警察のおかげで助かるのではないのは良かった。親友の励ましがあるとはいえ、彼自身の力で乗り越え、その結果日常に戻った彼は一皮むけてるというポジティブなラスト。
しかし、最後の対決は身も蓋もないというか。いや、ひどいことされてたし相手は弟の頭もかち割る変態なんですけど。やっちゃうんだー、とちょっと引く。そうか「透明人間」のプロデューサーなのか、と納得。
自分の身は自分で守れ
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