ブラック・フォンのレビュー・感想・評価
全152件中、41~60件目を表示
291位/537中 2023.03.26現在
眠れない夜の映画鑑賞
をしたおかげで
翌日頭が痛かったけど、、、、
そんなことはさておき
期待していなかったぶん
思ってたより良かった!
自分はファンタジーホラーが
あまり好きではなくて
と言っても、線引きが難しいけど
最初からファンタジーと
分かってるならいいんだけど
途中から少しファンタジーに
なる感じが苦手。
なので、この映画も
死者から電話がかかってくるのが
説明つかないから
そこは苦手なんだけど
でも、それを差し引いても
面白かったかも。
多分、それは
死者からの助言では
脱出出来なかったけど
最後、自分の力で
それらを結集して
脱出出来たのが良かった。
ただ、犯人は
結局何がしたかったのかとか
動機も分からないし。
何ですぐ殺さなかったの?
殺さなくて楽しむ割には
おびえたりしてるし。
そのスリルがたまらないのかな?
妹の超能力も何で?だし
お父さんも、イカれてたけど
最後丸くなりすぎだしなぁ。
ってか、通ってる学校も
イカれてるでしょ。
暴力事件起こりすぎじゃない?
最初の主人公の親友が
相手をボコボコにするやつも
あれ、下手したら
死んでもおかしくなくない?
妹が投げた石も
相当デカかったよ!
あれも死んでもおかしくない!
やべー学校だよ。
でも、こういう映画をみてると
自分ならどうしようかな?
とめちゃ考えるから良い!
まぁ実際役に立つ場面が
人生で無いと良いですが。
いや
普通無いか。
とりあえず
イカれたイーサン・ホーク
かっこよかった。
以下
超個人的主観による駄文のためだけに
盛大にスルーしてください
(RG風)
ブラックフォンのあるある言いたい♫
ブラックフォンのあるある早く言いたい♬
ブラックフォンのあるある今から言うよ♪
作業してる時は犯人
入ってこないがち♩
警察は子供にボロクソ言われがち♩
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→42歳
(2023年時点42歳)
初回鑑賞場所→自宅
鑑賞方法→アマゾンプライム
鑑賞回数→1回
記憶度→95%
マイ映画ランキング
2023年時点
全映画中→291位/537中
洋画部門→241位/450中
居酒屋がんたくには
映画のチラシが壁全面に貼りめぐらされた
映画の部屋があります!
映画好きの方は絶対楽しいですよ!
お待ちしています
連続少年誘拐殺人犯との闘い。 身近な少年が次々に行方不明となり、遂...
連続少年誘拐殺人犯との闘い。
身近な少年が次々に行方不明となり、遂には自分も拉致監禁されてしまう。
殺害された少年たちと黒電話でつながり、脱出を探るという展開はおもしろい。
残念ながら彼らの情報の多くは役に立たなかったが。
そして、主人公の少年の妹はよく不思議な夢を見る。
その夢の力で少年を救うのかと思いきや、今回はそこまでの効力はなかった。
少年は結局自力で脱出したため、警察も全く役に立たずという、色々と期待外れな部分があったのが不完全燃焼感につながった。
ある意味心強い繋がり
全体的に面白かった。
面白かったけど、どう言う事?と言う疑問が残る。
特に犯人は何をしたかったんだ?
と言うのは最後まで分からなかった。
他の子達は殺されたと言うのに、主人公に対しては
悠長と言うか自由にやらせ過ぎなように感じました。
ミステリーとしてはイマイチと言うかミステリーでも
なんでもなかったけど、
ホラーとしては良いホラーと言うか、
死者とのこういう繋がりって良いよなと、
実際死者とはやり取りは出来ないけど、
ずっと側にいると言う感じが、
青春の甘酸っぱさも相まってすごく良かった。
霊の出し方は怖いのに、
気持ちの良いホラーと言うのは初めてかもしれない。
黒電話から聞こえてくる声は…?
『ドクター・ストレンジ』や『フッテージ』を製作してきたスコット・デリクソンが描く、サイコ・スリラー。そこに、ホラーの世界観も入れ込んだ異色作。そして、犯人役のサイコパスを演じるのがイーサン・ホーク。これもまた、彼にしたら新境地の作品だろう。
グラバーと名乗る謎の人物に、街の少年達が次々と誘拐される事件が発生する。いじめられっ子のフィニーも、その日、「自分はマジシャンだ」という男の口車に乗せられて、黒いワゴン車に押し込められて誘拐されてしまう。気が付くと、地下牢の様なベットとトイレ、そして黒電話だけがある暗い部屋に閉じ込められていた。
そして、その黒電話は、既に回線は遮断されていたにも拘わらず、犯人が居ない時に、ベルが鳴り響く。恐々、受話器を取ったフィニーの耳に聞こえてきた声は、誘拐されたはずの少年達からの声だった…。
一方、フィニーの妹は、母から授かった予知夢の能力を手掛かりに、最初は、嫌っていた警察とも予知夢の情報を共有して、兄の行方を捜し始める。
原作からしたら、もっと不気味で、ホラー要素の強い作品に描けたであろうが、これはこれで、誘拐されたフィニー少年の勇気ある行動に共感し、一緒になって犯人から逃れる緊迫感や臨場感を楽しめる作品として仕上がっている。
そして、最後に親子愛を前面に描くことで、後味が悪くなるようなイヤミス作品とならないように、配慮しているのがよいと思う。作品的には、サイコパス、ミステリー、スリラー、ホラー、ネグレクト、友情、親子愛等、いろいろな要素を絡めた作品となっている。
実に巧妙な脚本
イーサンの新作って事で気になっていたのだけれど、公開当時は割に評判も芳しくなく、なんとなく見送ってしまいました。
そんな感じであまり期待もしてなかったのですが、これは本当面白い。
ずっと不穏、そして実に巧妙な脚本。
黒電話で少しずつ少しずつ明かされる情報。
妹の描き方も、その距離感が見事。
光と絶望を交互に織り交ぜた構成が最後まで引き込まれました。
「ゲーム」や「数字」、「多重人格症」を思わせる演出など、小さな伏線が多様に散りばめられていたのもとてもくすぐられました。
イーサンは冒頭以外には顔が出てこなく、代わりに主演の少年は表情を良く写し込むという対比も良かったですね。
それと弟はいきなり過ぎて声が出ましたよ。
ホラーとスリラーのバランスも良く、最後の最後まで楽しめました。
ちょっと加筆します。
この作品はキラークラウン、ジョン・ウェイン・ゲイシーの事件を知っているかいないかで大きく印象が変わると思います。
特にイーサン演じるグラバーの不可思議な行動や演出(マスクが変わったり、明らかにイーサンでない人間に入れ替わったりしている)や、細かな伏線が見えてきたりしました。
正気の沙汰でないキツい事件ではあるのですが、犯人の成り立ちや行動を知っておくと作品がより見えてくるでしょう。
Sweetの「Fox on the Run」に興奮!懐かしい・・・
地下室に閉じ込められたフィン。そこには壁掛け式黒電話があるのだが、電話が鳴り、受話器を取ると、今までに行方不明となった友人たちからのアドバイスが聞える。犯人グラバーには電話は一切聞えない。言ってみればフィンの超能力によるものか・・・そのアドバイスでは土を掘れだとか、天窓に登れとか、壁を壊して冷凍庫を探せとか、結局は役に立たないじゃん!てな感じで監禁生活が続く。
5人の少年たちの誘拐される経緯がよくわからなかったが、とにかく黒いバンで黒い風船を持った男が手品師として現われるみたい。妹グウェンの夢能力が冴えるのですが、警察もそれを頼りそうでもあり逡巡しながら捜査は続く。
『悪魔のいけにえ』、『燃えよドラゴン』といった好きな映画作品を挙げるフィン。まぁ、トビー・フーバーを乗り越えた上に大好きな映画になったのだから、恐怖体験なんて大したことない。運良くロケット型懐中電灯を持ってたおかげでかなり助けられたとは思う。
難しいとは思うけど、もうちょっと迫力を出すためには子役たちの大胆な演技が必要かなぁ。そして、ブルース・リーにも憧れるなら、電話をヌンチャクとして使ってほしかった。犯人(イーサン・ホーク)を殺してしまったことで、今後の彼はそのトラウマでうなされることだろうし、正当防衛であることの後日談が全くないのも不自然・・・同じ「黒電話」なら『恐怖ノ黒電話』(2012)のほうが好き!
ホラー映画プロレスかな?
・序盤
ホラー映画って親子の関係みんな悪いな
・中盤
おー頑張って脱出しろー
・終盤
いけ!そこだ!
Fhoo!気持ちいい!
プロレスを見終わった様な爽快感をホラー映画で体験したい人にオススメ
イーサンホークの上裸が頭から離れない
殺人鬼の全貌が明かされず、どんな行動に出るかわからないのがよかった 友達 特にメキシカンな彼とかイイ奴過ぎて 最後に出てきた時は感慨深かった 彼ならグラバーに勝てたよ!
親父は暴力振るうのは許されないけど、奥さんを亡くしたことを考えると、その透けて見える過去にいたたまれなさを感じてしまった。
受話器越しの友情
ラストで、あー良かった!!と、ほっとしてカタルシスを感じました。
終わりよければすべてよし・・・ですね。
1978年。コロラド州デンバーのある町で、少年誘拐事件が多発している。
犯人は黒いワンボックスカーに無理やり力ずくでフィニーを乗せて、
地下室に監禁しました。
フィニーの学校の男子生徒が5人も行方不明で、どうも“グラバー“
と呼ばれる男の仕業らしい。
スティーヴン・キングの「IT」を連想してしまいます。
子供をさらうピエロが「IT」
とても似ています。
血の浴槽・・・「IT」でも洗面台から血が湧いてきて溢れるシーンが
ありますね。
おまけに原作者がスティーヴン・キングの息子さんのジョー・ヒル。
なんとなく「スタンド・バイ・ミー」も思い浮かべる
少年の成長と友情の物語・・・そんな雰囲気感じました。
しかしこちらはあくまでも少年・誘拐殺人事件がメインのホラー映画。
誘拐犯の“グラバー(イーサン・ホーク)が誘拐したフィニーの前でも
わざわざ仮面を付けているのは何故だろう。
殺すつもりなんだから、顔を見られても問題ない筈。
そして“グラバー“は暇そうで、フィニーに何をするという訳でもなく、
食事を運び後は放っておく。
そして線の切れた黒電話が地下室で鳴る。
なんとも懐かしいジリジリジーンという耳をつんざく音。
この電話は冥界にいる“グラバー“に誘拐されて殺された少年から
なのだ。
それは脱出のアドバイス。
脱出の方法を教えてくれるブルース・タナカやビリーやヴァンス。
彼らは誘拐されて殺された少年たち。
フィニーの学校の生徒だから、顔見知りだし接点もある少年たちだ。
彼らは口々に、
“俺の仇を討ってくれ“と言って、
地下室の扉に付いてる鍵の番号のヒントをくれる。
“早く、そこを出ろ!!“と励ます。
5人の中にはいじめっ子もいたけれど、そんなことはもう問題外。
そして一番心強い味方は、フィニーの妹のグウェン。
兄思いの可愛い妹で、彼女は予知夢を見るのです。
グウェンは意気地無しの兄をサポートするしっかり者。
グウェンの超能力的な予知夢も手助けになります。
ラストは壮絶なグラバーとの決死の攻防。
アドバイス通りフィニーは、黒電話を振り下ろす!!
何度も何度も!!
もうフィニーを“弱虫“と呼ぶ生徒はいないだろう!!
ちょっと逞しくなったフィニーの姿だった。
魂消た〜😳
冴えないB級ホラーだと思って完全に舐めてたら、ほぼ完璧なサスペンススリラー映画だった😭
この監督の才能が非凡でない証の一つになりましょうか、撮影の全アングルがさり気なくハイセンスでワシら映画オタクゴコロに尋常じゃなくジワジワ効いてくる🤯親子関係の描き方も新鮮でこの監督好きだわ
アメリカ映画の底力を見た思いがします
なんか最後熱かった😀
あまり過激な描写もなく、殺すシーンもほとんど出てこず、
どちらかというと中高生向けなのかなという感じだった。
いじめられっ子が親友の幽霊の力を借りて勇気とアイデアで
殺人鬼に立ち向かう、ラストはちょっと熱かった。
ホラーでは珍しいかも成長物語でもあった。
個人的に少年が主人公なドラマはなんか好きなので
こんな感じのものはちょっと評価高めになっちゃうかな。
妹が中々クールで強くていいキャラだったな。
予知夢を持っていたのだけど最後に向けてフィンを助けるために
直結しなかったのがちょっと残念。
王道で行くならば妹の予知夢で渋々警察が動き、
バトル中のフィンが絶体絶命のところで警察に逮捕という形が
良かったのではないかと。
なぜなら主人公は少年であり殺人をしてしまうということに
抵抗があるから。例えあんなクソ野郎でも人を殺すというストレスは
ただ事ではないだろうし。妹の予知夢がもう少し活かされたんじゃないかな。
物語自体がハードな感じで作られていないのにフィンが殺人鬼を
倒すことに違和感あり。
とはいえ、フィンが恐怖を抑え込み死んでいった少年の幽霊とともに
熱いバトルを繰り広げるラストは良かった。
伏線回収凄いね
お化けの連携作業が功を期して全てが無駄にならないってのが面白かったわ 妹ちゃんが ぶん殴られても平気なのが面白かったです、 妹ちゃんあの能力あるんだから続編は主役で全然いけますねこれ
ホラー版スタンドバイミーでした
予想を反して、感動する良作ホラー
平和な少年野球からのオープニング曲のゾワゾワ感好きです。ただ、怖さは全く無かった。
イーサン・ホークだった?と思うほどの殺人鬼は動機も何したかったのかも、そして仮面の謎も分からず。この辺は、もう少し描いて欲しかったな。
殺害された少年霊の怨念と友情が、黒電話越しに伝わるアイデアは良かった。無駄だったと思っていた逃げるための多々のアドバイスも最後に見事につながるという!
なかなかスッキリさせてくれたラストでした。
そして、妹が兄思いでかわいぃー。
鑑賞動機:原作9割、イーサン・ホークの悪役1割
原作の雰囲気を残したまま、うまく肉付けして映画に仕立てている。イーサン・ホークが楽しそうに犯人役をやっていてまあ怖いこと怖いこと。
父ちゃんがいろんな意味で心配だが…。
何かしたらいけない規制ありきで作られたのだろうか?
冒頭は自分好みの始まりで主人公の置かれている環境と数少ない友人との交流、オカルティックな夢を見る妹のエピソード、父親過剰な虐待などをさらりと見せてくれる。
友人が行方不明になった所までは「中々に上手く撮っている」印象だった。
このホームドラマの様な雰囲気から転調し当然ここから凄まじい事が起こるに違いない…と期待していた。
だが、イーサンホーク演じるグラバーが出てきた途端に自分の中に違和感が…。何だろう…迷作?「こどもつかい」を観たときの雰囲気が急に感じられたのだ。
あのヘンテコな車、お面、ちょっと胡散臭い手品師…巧みに元気な男の子を誘拐している変態がこんな奴なのか?と
誘拐した数人は明らかに暴力も辞さない少年たちでグラバーが上手く始末できたのか疑問残る。
そしてオカルトに寄せるのか?それとも幻聴、幻覚に寄せるのか?物語の進行からすぐに分かってしまう。
その流れで謎めいた雰囲気を作っているのだが、この作品で最も謎なのは監禁しておいて、殺そうとする以外に大した事をしない事である。
普通(普通ではないが)するだろ?こう言う殺人鬼は。
目を背けたくなるようなイヤな事するだろ?
その為にリスクを冒して誘拐してるんじゃないのか?
自分の欲望を満たす事の為に、色々するだろ?
と…このような作品を観ようとしている人は思うはずだ。(あくまで自分の偏った見解)
なのに…コイツは何がしたいんじゃ!となる。
死が終点なのは当然としてその過程は無いのか?
それ故にグラバーの偏執ぶりが規定の怪人物の域を出ない程度でそれほどの恐怖感は無い。
ただ従来のこう言った作品と比べてそう思うだけで、実際にこんな目に遭えば、フィニー程勇敢に立ち向かえないだろうとは思う
そう言う意味ではこう言った作品を見慣れていない人にはまだ見易い作品だろうし意外に心に残る作品かもしれない。
伏線回収が素晴らしい
原作ジョーヒルさんってスティーブンキングの息子さんなんだ!めちゃめちゃ納得🤩70年代の雰囲気も、子どもたちの活躍も良いですね。面白かった。半ば諦めモードから、ラストの伏線回収が素晴らしい!ただグラバーの目的がよく分からないな。ずっと仮面を被ってるなら、イーサンホークでなくていいかも。イーサンのお顔があまりみれなかったわ。
黒電話は勇気を鳴らす
続投予定だった『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を降板したスコット・デリクソン監督。
逃した魚は大きかった…かもしれないが、キャリアへの影響はナシ。
寧ろ、本来のフィールドに戻って手腕を存分に発揮。
ホラーではないが、ホラー色も加味されたサスペンス・スリラー!
1978年、コロラド州デンバー北部のとある町。
“グラバー”と呼ばれる誘拐犯による子供の失踪事件が続いていた。
主人公の少年フィニーも学校の帰り道、誘拐されてしまう。防音の地下室に監禁。
誘拐犯との駆け引き、何とか脱出を試みようとするが…。
…と、誘拐&監禁のワンシチュエーション・スリラーの定石を踏んでいるが、それだけには非ず。トリッキーな要素がポイントに。
タイトルになっている“黒電話”。地下室にあるが、線が切れている。
ところが! 度々鳴る。
恐る恐る取ると、子供の声。同じく誘拐され、そして恐らくここで殺されたであろう子供たち。
切れた電話から掛かってくる死者からの電話という、まさかまさかの超常現象ホラー!?
誘拐され監禁されている上に、心霊現象。恐怖に恐怖の上乗せ。
しかし、そうではなかった。
死者からの電話は、味方。
電話を通じて、脱出の方法や危険な行動を控えるようアドバイス。
殺された子供たちが、自分たちの無念を晴らしてくれるように。
ほとんどが近所の子供たち。中には知ってる子や友達も。
序盤なかなか本筋(誘拐~監禁)に入らず、冒頭の少年野球、学校でのエピソード、他の子供たちの誘拐が挿入されるが、それが意味を成してくる。
学校でいじめられているフィニー。勉強を教えた事がきっかけで、一人の少年ロビンが助けてくれる。唯一の友達だった…いや、友達だが、彼も誘拐。
そんな彼からの電話。誘拐犯に立ち向かう勇気を与えてくれる。
俺たちの代わりに!
父子家庭のフィニー。父はアル中で、妹グウェンと息を潜めて暮らしている。
妹には不思議な力が。予知夢。
警察しか知らない誘拐犯が風船を持っているという情報を夢で見て知っていたが、かえって刑事から追及されるハメに。
グウェンの予知夢は母親から受け継いだよう。が、母親はこの力のせいで心を病み…。
父はそんな娘をたしなめる。時には暴力で。
自分の力に悩んでいたグウェンだったが、兄が誘拐された事により、この力を使って兄の行方を探す。
警察や父をも動かす…。
DVやいじめの描写はなかなかにハードで、見ていてしんどい。
子供たちが抱える苦悩、不安、トラウマ…。
それらを乗り越え、兄妹愛、友情、家族、周囲との協力をこぼす事なく描く。
勿論、サスペンス・スリラーの醍醐味はパーフェクト!
地下室の閉塞感。
ドアには鍵が掛かってない時もしばしば。実はこれ、誘拐犯の罠…。
誘拐犯が珍しく寝落ちしている隙を見て、脱出しようとする。寝ている誘拐犯を背に、鍵のロック開け。
ホラー的な味付けも旨い。
突然鳴る黒電話にはドキリとさせられる。
幻影で、子供たちの幽霊登場描写は下手なB級ホラーより出色。
70年代という時代設定もいい。
現代舞台なら携帯電話やGPS機能などが絡んでくるだろうが、それが無い事によって、黒電話や予知夢などが重要キーとして活きてくる。
『IT』のモデルになったジョン・ウェイン・ゲイシー事件も同年代。不穏な雰囲気を醸し出す。
不気味なマスクを被り、挑発的な言動。『フッテージ』でも組んだイーサン・ホークの怪演もインパクト放つ。
勿論、主役の子役二人も奮闘。
本当にデリクソン、コミック・ヒーローよりこっちを撮って良かったのでは?
『ストレンジ2』の時ホラー色が濃厚になるとの事でスタジオとクリエイティブな面で衝突し降板したらしいが、本作でのスリル演出/ホラー描写にその鬱憤晴らしを見た。(でも、あちらの代打となったサム・ライミは思いっきりホラー色出してたけど…?)
死者からの黒電話は、一人の少年の勇気と成長。
いじめられっ子だったフィニーが誘拐犯と闘い事件から生還した事で、学校で一躍英雄視されるのは童心に響く。
憧れの女の子に声を欠けられ、洒落たラストシーン。
見事な“Fin”!
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