「全てが惜しい作品」ブラック・フォン とまちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが惜しい作品
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原作は購入してありこれから読むところです。
設定が非常によかったです。
死者と繋がる電話、母と妹。
異常者である人間からの脱出を、死者が手助けしてくれるという、これまでの死者=敵という構造をひっくり返す設定でした。
ここ最近のレイトショーで1番混んでました。人気なんですね。
ただかなり惜しいポイントがあったので備忘録として残したいと思います。細かい所は除いてます。
・ホラーシーンが大音量のオドカシばかりで芸がないなと思いました。
・常に主人公目線なため、助かるのか否かという緊張感が欠けていました。しょうが無いかもしれませんが、もう少し他の子の脱出劇も深堀りしたら良かった気がします。
・死者との繋がりですが、もっとホラー要素があっても良かった気がします。まるで生者と話している様な演出でした。監禁室に死者の気配を感じさせる演出とか、電話口で殺されたときのシーンが音だけ聞こえるとか色々ありそうです。脱出の糸口は間接的に知るのが良かったかなと思いますね。正直、話ができるのは親友だけで良かったです。
・妹の霊能力の使い方が、中途半端でした。極論、全てカットしても良かったくらいですね。あれだけ「夢と現実」的なフリをしていたのだから、主人公が殺される夢とか、そういったギミックで緊張感与えることも出来たかなと。
・犯人の狂気が全然描けてなかったです。他の子の殺し方を描いた方が良かったですね。なぜ少年ばかり狙って、なぜゲームをしたがっていたのかが分からず、恐怖感に欠けました。そのため、本当に殺すつもりがあるのか不明でした。
設定が良かっただけにもったいない映画だなと思いましたね。残念。
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