「チグハグ?」映画刀剣乱舞 黎明 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
チグハグ?
前作はおぼろげな記憶ながら、あまり刀剣男士の設定説明がなかったような。
本作では、物である刀に蓄積された「想い」が、依り代となる「主」=「審神者(さにわ)」=「ゲームプレイヤー」によって、人間型「付喪神(九十九神)」としての刀剣男士に実体化できるあたりを丁寧に描いていた。
元のオンラインゲームや、2.5次元舞台版、アニメ版・漫画版・小説版、カードゲームなどをまったく知らない人には親切な作りではあった。
そのためか、審神者となる少女と成年の描写が多くなった。
おそらく、「まったくの初心者」「映画ファンを美形役者で『刀剣』に引き入れたい」という製作サイドの意図があるんじゃないかと推測。
結果、コアなファンには「そんなのわかってる」たるさとともに、「審神者はプレイヤー本人(=映画の観客)であって、あんな女子高生(琴音)じゃねーよ」という反感を覚えるのではないか?
観たいのは、推しの刀剣男士の活躍であって、見も知らぬ現代人のキャラじゃない、と。
その辺のチグハグさで、傑作と駄作の両極端な評価に二分されるんじゃないだろうか?
ちなみに、検索して設定を調べたからこんなことを書いてますが、私は全然知らない単なる映画ファンとして本作を評価すると、中途半端でありがちな「普通のファンタジー映画」に過ぎなかったので、可もなく不可もなくという感じ。
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