劇場公開日 2022年10月21日

「ラージャマウリ監督は天才なんじゃないかと思うんだ」RRR つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ラージャマウリ監督は天才なんじゃないかと思うんだ

2024年7月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

ラージャマウリ監督の代表作といえば、まだ「バーフバリ」ということになるだろうが、短くて見やすいという点において「RRR」は有利だ。
インド映画とか観たことないって人にも観てもらいやすいのはいい。とはいっても3時間あるわけだが。
インド映画を観てくれる人が増えればコッチで観られるインド映画の数も増えるわけで、一人のインド映画好きとしてこの作品は実に有り難い存在だ。実際に「RRR」以降インド映画の上映数が増えていると体感できる。
「ムトゥ踊るマハラジャ」「ロボット」と、おそらく3度目のインド映画ブームだが、過去に比べてもインド映画の波は大きい。
つまりインド映画好きとして「RRR」はとにかく讃えなければならない作品なのだ。
まあ普通に面白いので無理に讃えるわけではないのだが。

ラージャマウリ監督作品は「バーフバリ」を2つとカウントするならば4作目だ。
連続する高揚感、ぶっ飛んたアクション、ゴージャスなダンス(歌うインド映画は全部そうだけど)が持ち味の人かと思う。
そんな中でもこの作品で際立つのは「逆光」ではないかと思うのだ。
強烈な後光みたいになって、うわっ眩しい、キャラクターが見えん。になる。だがそれがいい。
神話じゃないのに神々の戦いみたいになっていくメチャクチャさの前フリとして逆光が使われてるんじゃないかと思えてくる。
普通、逆光使うにしてもキメシーンに1回か2回がいいとこだろうが「RRR」は違う。もう数えられないくらい何度も逆光。
常識破り。いやもう非常識。テンション上がれば何でもアリ。だから面白い。
ラージャマウリ監督は非常識な天才なんじゃないかと思うんだ。

「RRR」が気に入った人は「バーフバリ」も観てね。絶対面白いから。

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つとみ