「皆…皆見て」RRR かめさんの映画レビュー(感想・評価)
皆…皆見て
もう見たの4ヶ月前ですが忘れられません。
日本に上陸するインド映画に外れありませんね。バーフバリは重たかったけどRRRは笑いありダンスありハチャメチャあり。なんならずっとハチャメチャ。動物たちと車から一斉に下りてくるシーン、隣に座ってた友人の肩を叩いて「嘘だろお前」って突っ込んでいました。一人で行かなくてよかった…。
内容はイギリスからの抑圧に抗うストーリーで、インドの人たちにとっては恐らく想像もできないほど憎らしく苦しい重みのあるものなんだろうと思います。
でもその中でコミカルに描かれる恋愛、熱い友情、そうはならんはずなのになっとるやろがいな苦難解決展開、決して屈することのないメンタルと膝。様々な傑作を産み出してきた監督がこれまでの経験を全て注ぎ込んでくれたと思います。8時間くらいやりたかったの取捨選択しないでぜーんぶ取り込んで一生懸命3時間にしました!っていう濃密具合です。
途中、喧嘩別れ(殺し合い別れ?)した兄弟が大義の為に戦っていたことを知り涙するシーンがありましたが、イギリスの奥さまに玩具のように買われていった妹の為に命はるのも、インド人の愛情深さと気概を見せ付けられて、充分大義の言葉に相応しいと感じましたよ!
唯一、男同士の友情がメインのために、インド映画ならではのきらびやかな女性のミュージックシーンがなかったのはとっても残念。まあでもそんなことより男!男だよ!って推してくる圧力が心地よかったです。あとご都合主義って言われそうな流れがたくさんありましたけどそんなこたぁどうでも良いんだよ。
もう一回みたいけどサブスクに来ないと思ってたらまだ上映中!映画館で是非見て!