「男たちは自分の大義のために闘う」RRR 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
男たちは自分の大義のために闘う
話題に乗り遅れまくり、もう終盤の終盤にやっぱり見たくなって鑑賞。
インド人を見慣れていないので、途中まで2人の主人公がどっちがどっちか分からなくて混乱する。
実はインド映画が初めてで、
インド映画ってすごいよぉ、最後にはみんな笑顔でダンス、喧嘩してもダンス、求愛もダンス、何が何でもダンスしてめちゃくちゃ笑顔なの!
とか聞いていたので、こんなにしっかりしたストーリーとは思っていなかった。
それぞれの大義のために闘う2人の男は、親友になり、そして敵になる。
インドの人って掘りが深くて、やっぱ北村一輝みたいよね…とか思ったけど逆だな。
森の男ビームは優しさの中に強さがあり、炎の男ラーマは鋭さの中に強さを持っている。
それぞれの思うところに向かって突き進んでいく様、そしてその線が交差し、絡み合う。
インド映画だから、ダンスや歌が多いんだろうと思っていたが、気になるほどはなかった。
重要な見せ場できちんとした歌やダンスで魅せる。
ナートゥで闘い、そして炎や水を味方にし出した時は、興奮してニヤけているのが自分でわかるほどだった。
いいぞ!もっとやれ!
ラストあたりのラーマの長髪をみて、なるほど何回も見たくなる気持ちがわかる…となった。2人の主人公は男気溢れ、美女は美女らしい。確かに沼要素しかない。
2人の背景についてもきちんと掘り下げられ、その丁寧さゆえにラストに向かうまでが少し長く感じるが、勢いにのれてしまえば気にならない程度。
興奮さめやらぬままこれを書いているが、
オープニングとラストのボイスパーカッションのような音をもう一度聴きたくなっている。
いいぞRRR、もっとやれ!