劇場公開日 2022年10月21日

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「「いや、そのりくつはおかしい」」RRR ぶたぶたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「いや、そのりくつはおかしい」

2022年11月23日
iPhoneアプリから投稿

興奮

誰もがドラえもんになれるトンデモアクション満載の超娯楽作。

アクションは単純な気持ちよさはもちろん、見たこともない画に驚かされることがなによりで、その点はバーフバリから格段にパワーアップ。満点です。

タイトルロールからの友情パート、
「こいつらやけに肩車するな……」
大丈夫、2時間後に分かります。
「燃えたタイヤが転がってその先にラーマが……さっぱり意味が分からない」
それも大丈夫、2時間半後に感動に変わります。
伏線は張るものだと常々思ってましたが、眼前に叩きつけるのが正解なんだと膝を打ちました。

インド映画お馴染みの「突拍子もない歌と踊り」ではなく、歌詞の内容と動きでストーリーを動かす伝統的なミュージカルに則った作りも素晴らしく、音楽もシタールの音色響くバタ臭さは微塵もなく、モダンでストレートに格好良い。

終盤の戦闘、「ライトを向けろ!」神の化身となったラーマを照らす光は位置関係など打ち捨てて正面ではなくなんと逆光!見せ場は理屈よりも画面を優先する正しくネジの外れた作品です。

ただ、記号とは言えあんまりにもあんまりな扱いのヒロイン(イギリスの淑女よ、それで良いのか)、インドを除けば北朝鮮くらいしか企画しないであろう超戦闘的愛国無罪印度文化庁推薦な内容は流石に危うさを感じました。

ぶたぶた