「熱さに、ずっと泣いていた」RRR 世界のメガネさんの映画レビュー(感想・評価)
熱さに、ずっと泣いていた
タイトルが出るまでの、ケレンミたっぷりの演出に感動。少しバカっぽいが、そんなことはどうでもいいのだ。主人公2人の眼差しを見ていると、自分も熱い想いさえあれば、虎や熊と戦えるんじゃないかという気さえしてくる。
すっかりラーム・チャランのファンになった。「マガディーラ勇者転生」の時の腰をフリフリダンスするちょいワルな兄さんも良かったけれど、「RRR」の熱い意志を内に秘めた影あるキャラもカッコ良かった。一人群衆に飛び込んでボカスカこん棒で立ち回るアクション凄かったな。ちょっとイテウォン事件を思い出してしまったけれど、押し潰されそうになりながらも、地味に指を折ったりしてのしかかる人をはねのけていく様に、日本の時代劇もこんな迫力でやれないのかなと考え込んでしまった。
物語の演出はだんだんヒートアップして、最後は神なのか?と思うような神々しいアクションが繰り広げられる。少し押さえても良いのではとも思ったけれど、行き着くところまで突き進もう!という意気込みに感動する。
ラージャマウリ監督には、今回は男臭い友情のアクション映画だったので、次回は女性が主人公のアクションか、ラブストーリーを期待したい。
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