「もはやインドにしか存在しない熱い娯楽魂を浴びる」RRR ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
もはやインドにしか存在しない熱い娯楽魂を浴びる
やっと観れた。3時間というので疲れてる日にトライは出来ず、満を持して。偶然新ピカのライブ音響回。そしてあっという間の3時間。ただでさえクラクラするような映画に前半からの打楽器の音が、クる。
そして、いいですね、もの凄くいい。シスターフッドの世の中にこんなにもどストレートでチャーミングなブラザーフッド映画。インドの歌って踊るトオルとヒロシに二度ほど熱い涙が。。
植民地の圧政からの解放ってとても握り拳作りやすい題材も相まって、敵は敵はしく、英雄は超がつくほど英雄らしく、あらゆるコミックよりコミカルに、そして肉感的で80年代に置き忘れた娯楽魂を揺さぶられた。当時のあらゆる香港の娯楽映画にあった「何かを信じきって楽しませる」ことに徹してる。ダンスは言わずもがな、アクションシーンもモブシーンも、音楽もアクションもCGも、容赦なくいろんなものを取り込みつつ独特の発展をしていて、国の中で映画が産業としてしっかり回ってるんだな、って感じがする。通常ハイスピードのカットなんか嫌いなのだけど、その時の顔や肉体の躍動感が止まっていてもいいんだよな、素晴らしい民族アートを観れた感じ。
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