「これぞバーフバリを超える大傑作!映画二本分があっという間に終わる。」RRR じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞバーフバリを超える大傑作!映画二本分があっという間に終わる。
バーフバリ面白かったよね!だからもう大期待で見に行ったよ!
映画は娯楽だよ。そう言いながらもインド映画は滾る感情を抑えきれない「アツサ」がある。
時代はイギリスの植民地だったインドの話。独立運動前夜の民衆蜂起という、恐らくインドの人たちには心底熱くなれるテーマなんだろうと思う。
人身売買のようなことがまかり通り、インド人に対しては弾丸の方が高価だから使うなとか。インド人は顔を見たらまず殴れみたいなことが描かれる。
鉄橋を渡る汽車が火事になり、川にいた少年を助けるために主人公たちは出会い、手を組む。
しかし、運命がこの2人を引き裂くような歌が流れ、ドラマティックに展開していく。
主人公2人にはそれぞれに動機があり、命をかける理由があるから、友情と同時に裏切りと対立に説得力があり、中途半端は微塵もない。
和解はちょっとご都合主義的だが、2人のスーパーマンが手を組めばフル装備の軍隊なんかあっというまにけちらすねえ!カ・イ・カ・ン。バイクを抱えて投げるんだよ!
ご都合主義と言えば、ラーマは毒蛇に噛まれても薬草くらいで治ってバリバリ動くし、1週間に1度の食事の割に監房では筋肉隆々、足をメタメタにやられて動けなくても、脱出後にぬった薬草(どちらも森の民ビームが作った)のおかげで最後の戦いを戦い抜く。
ビームも鞭打ち刑で死ぬほどの目にあっても、死刑を脱した時に獅子奮迅の戦いを見せる。
ま、細かいことは気にしないワカチコワカチコだよ!
怒り、悲しみ、わらい、アクション、友情、信頼、そして髭に満ちたインドの大傑作だと言える。
この映画の前に「カラダ探し」を見たけど、エンターテインメントという点で明らかに差がある。
最後のエンドロールは愉しさ満載だ。日本人には分からないインド独立の英雄が紹介される。恐らく現地の人はここでその名を叫ぶんだろうなあと思った。
某国の実はアリもしない独立運動に比べると、真に血の滾る火傷しそうな映画でした。
見て損は無いどころか、今年1番の感動が得られること間違いなしです!
残念ながら当地では大劇場で公開されていないのでIMAXで見られればなあと痛感した
じきょうさんへ
コメントありがとうございました!
アクションシーンは、声を上げて手をたたいてしまいそうになるほどのカッコ良さ。と言うか、いちいち「決め姿勢」を取るところが面白すぎますw