「未だかつてこんなに小さいエンドロールはあっただろうか」RRR PONZさんの映画レビュー(感想・評価)
未だかつてこんなに小さいエンドロールはあっただろうか
CGはぎこちないし、薬草の効能が凄すぎるし、エンディングのインドの偉人達?は全然誰だか分からない人達ばかりだし(知識不足で有名な方々であったなら申し訳ない)、展開がご都合的な部分もあって、色々とツッコミどころはある。(ネタバレになるので深くは書けないが)
しかし、それらを一蹴するテンポの良さと勢いが、この作品にはある。
約3時間の長丁場だが無駄なシーンは無く、二人の主人公の背景を余すことなく描き切り、爽快感のある終わり方へと導かれる。
巷ではトップガンマーヴェリック級、といったキャッチコピーもあるが要所要所の迫力も凄く、特に数ある格闘シーンはどれも心沸るものばかりでアクションを期待して観にきている観客の方々の期待を裏切らないものになっていると思う。
インド映画にありがちな、突然踊り出す、といった展開もなく、むしろ途中で出てくる踊りのシーンはこの映画の中でも屈指の胸熱シーンだ。
インド映画としては劇中での踊りが抑えめな分、エンディングではこれでもかといったくらい踊る。
どれくらい踊るかというと、肝心のエンドロールが画面の端に追いやられて、これでもかというくらい縮小され、画面の85%が踊りの映像になるほどだ。
これほどまでに衝撃を受けたエンドロールはジュラシック・シャーク以来だ。
インド映画だと思って侮ることなかれ、鑑賞後にこの感想を書いている私は少なくとも私はもう一度観に行こうと思っている。
少しでも気になっている方は是非劇場で観てほしい。おそらくテレビで配信サービスを使って観たとしてもその面白さは半減してしまうだろうから。。