「生命を描く」線は、僕を描く ぎんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
生命を描く
実に綺麗な心に染み込んでいくような映画でした。
透明感のある映像と繊細な音楽のハーモニー。
一切の無駄なく静かに淡々と紡がれていくストーリー。
何気ない場面で生命を食する事を"いただきます"と言う和の心。白と黒だけの水墨画で"生命を描く"とはそういう事なのかと思わせてくれます。
"目の前にある花じゃなく心の中にある花を描くんだよ"
僕は線を描く…じゃなくて「線は僕を描く」
その変化を見事に演じきった横浜流星と清原伽耶。師匠の三浦友和と江口洋介。この人たち以外にない絶妙なキャスティング。
日本映画の新しい時代を感じさせてくれるような見事な一本でした。
コメントする