映画レビュー
自己犠牲の美化にはうんざり
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世界各国からなる火星移住計画同盟の動植物の研究者たちが火星で研究中に隕石の落下、緊急脱出の最中、未知の飛行物体に襲われる。同盟はエウロパ探査に向かっていた中国の宇宙船に研究者の救助を依頼する。なんとか生存者の救助に漕ぎつけるが基地で襲ってくる謎の生物、そんな中、またもや火星に小惑星落下の警告が届く、空には巨大怪獣、果たして脱出できるのか・・。
どうやら怪物は研究者たちが遺伝子組み換えで作ったらしい、火星の環境を変えるより人の遺伝子を組み替えて適応させる方が簡単だと考えたようだ、どちらも無理難題でしょうに。
陳腐なのは空の怪物はザトウクジラの変異体、基地にいるのは狂暴化したカメレオン、なんと透明になれる技の持ち主。武器は火炎放射器一つ、酸素の無い火星でそんなもの何故あるのでしょう。仕方なくアンモニア、砂糖で俄か爆薬を造って怪物を吹き飛ばそうとするが起爆装置が故障、船長が自己犠牲になって爆死、隕石衝突が時々刻々と迫る中、中国人親子の昔の長話には辟易、離陸すればクジラ怪獣にまた襲われるので中国人研究者が引き付け役の自己犠牲、ゴジラやアルマゲドンでも同様の顛末だがやたら美化するのは如何なものか・・。
怪物からのサバイバル・ホラー映画だが、主役の怪物がクジラやカメレオンではチープ過ぎて笑ってしまうでしょう、遺伝子操作や火星探査では一歩先を行くぞと例によって中国の国威高揚ネタ、センスの悪い中国版火星SFでした。
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