劇場公開日 2022年10月21日

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「SFならリアリティが欠ける。すこしふしぎならファンタジー不足」ぼくらのよあけ 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0SFならリアリティが欠ける。すこしふしぎならファンタジー不足

2025年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

真っ先に感じたのは、主人公の声の演技。
1人だけとにかく浮いてる。
脇はしっかりとぐるりと一人残らず声優で固めているので、その分その演技の浮き方がはっきりとしている。
それを乗り越えられればまぁまぁのジュブナイルSF体験ができる。

水を媒介にしたサイエンティックな演出はとってもキレイなCGアニメーションが違和感なく表現されている。
水分子を自在に制御できる異星の技術、というのも地球の技術進歩のルートの差が面白い。
近未来的な世相を表現しつつも舞台は取り壊し予定の団地というノスタルジーが融合している世界観ながら、「その技術あるんかい」とツッコみたくなるレベルの技術が一般化しているなどリアリティとのせめぎ合いは微妙。
中途半端に生々しい展開も、それそこまで描写する意味ある?ってものも多く、起承転結の起伏は小さめだったりと何か盛り上がり足りない。

ラストに向けての展開はエモく、感動的・・・
なんだけど、主人公とナナコの感情面の描写がもっと欲しかったな、と。
多分、しんちゃんとシロに置き換えたら大号泣ですよ。

昭和ヒヨコッコ砲
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