「ジュブナイルSF全部盛り」ぼくらのよあけ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュブナイルSF全部盛り
原作を知らないで拝見。
よくできた王道なジュブナイルSFでびっくりし、感動しちゃいました。
宇宙に対する憧れ、友情、姉に対する気遣い、親との対話。
さらにはAIとは友達になれるのか?
異種族とも心は通い、繋がれるのか?
未知と繋がり、子どもが成長するというセンスオブワンダーかつ少年冒険ものな要素が全部盛りで入っていて、心ときめきました。
幼さゆえの反発やわがままを見せ、嘘をつく主人公に対しては、冒頭「うざっ!」「気に食わん」などと嫌悪感を抱く部分も多少あるかと思います(私も事実、少し苛つきました)。
でも、「反抗期の子どもはあんなもんだよね」というリアリティを考慮しつつ、徐々に精神面が育っていくきっかけを経る作劇を考えるならあのキャラ造詣は許容範囲。
またそれゆえにラストの感動へ繋がるわけで。
それにしても、ポスタービジュアルの女の子・河合花香がヒロインだと思っていたのに、真のヒロインが別にいるとは。
ぜひ劇場で確かめてみてください。
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