「とにかくいい作品で面白い」セイント・フランシス つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかくいい作品で面白い
レビューがたまってしまって観たのは2週間以上前なので、細部を語るのは難しくなってしまった。
言えることは、ただただ良い作品で、そして面白いことだ。
シスターフッド的な要素もある、性差別や偏見についての物語で、全然面白くないと感じる人がいるのは仕方ないところもあるが、自分が面白く観られる側で良かったと思える。
印象的な場面としては、公園で言い返すし、後に「怖かった」と語るところだ。
そこから連なるように互いに心の内を告白していく流れ。今、その話いるか?という話は、彼女たちの中の心の堰だ。
ただ言い合うだけで晴れていく心。共感してくれる人、支えてくれる人、そんな人が生まれればそれだけで穏やかになれる。
世の中に潜む悪意のない潜在的な差別や偏見に苦しむ心をほどく。
女性は可哀想、男性が悪いと分けてないところもいい。
男は分かってないから無意識に攻撃的だよねという語り口ではないのだ。性別に関わらず、誰かを苦しめることはある。
観ていて気付きもあり、本当に良い作品だった。何となくフランシスのおかげな気がしてしまうのもいい。フランシスが特別何かをするわけではないのだが。
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