「フランシスを聖人としたのはブリジット」セイント・フランシス だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
フランシスを聖人としたのはブリジット
聖人(せいじん、しょうにんって読んだら仏教用語)はカトリック教会が与える称号のようなもの(と理解している)なので、誰かがつけた称号です。自称はできないと思われます。なので、ここではたぶんブリジットが救われたためにブリジットがイマジナリー聖人に設定したんだろうなと解釈します。
カップル二人目の子を産んだマヤ(出産自体は初めてかな?)は、カトリックで、ゲイで、多分ちゃんと仕事もできる女性なんだけど、重めの産後うつ状態。祈っても意味ねえわと思ってしまう無宗教無信心な私。
主人公ブリジットは大学中退34歳独身女性。定職についてなくて、それがコンプレックス。
20代の気持ちを語りたがるセフレ(ブリジットの認識では)との間に予期せぬ妊娠をして中絶する。
中絶薬が認可されていない日本では、体への負担が大きい、そうは(漢字がわからん・物理的に掻き出す)手術が主流なんだけど(日本は女の体を大事にする気がない国なので…)、体に負担が少ないとされる中絶薬使用でも、出血が止まらないなどの負担があるんだ…ということに驚いた。
あと、経血ってそんなにきれいな赤色かな?って思った。わたしは、濃い茶色の粘液が下着についていたけど、赤くないし血じゃないんだと思ってほっといたら、洗濯した母にあれは血だ、生理が来たんだと教えられ初潮に気付いた人で、その後もそんなにあざやかな赤色ではなく、目にするときにはすでに赤黒?赤茶?みたいな色なので、起きて出血に気づいた場合のシーツや服の色はもっと茶色くない?とか思いました。
いけ好かないギター教師に発情して、ことに及ぶもコンドーム着用を嫌がられ、結局着けてはくれたが盛り上がらず、ブリジットが濡れないのが悪いみたいに言われ(たぶんコンドームで萎える系EDでしょう…)、その時も出血。
時間の経過がよくわからなかったけど、夏の間なんだから6月~8月くらいの話よね?9月入ってた?
その間殆ど中絶後の不正出血があるんだから、ほんとはさっさと病院いく案件なのに、それに気づかないふりをしているように見えた。
アメリカでも授乳を外でするなとか、くだらんことを言うひとがいるんだね。どんくらいいるか知らんけど。あの時の反論がかっこよかった。ブリジットもマヤもフランシスもかっこよかった。
いい映画でした。
2023年に日本でも経口中絶薬が認可されたけど、中絶手術と同程度の値段で、いまだに配偶者の承諾がいるのは変わってない。のにバイアグラは保険適応。やってらんねー。