さかなのこのレビュー・感想・評価
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「ふつうって、何?」
さかなクン×のん、きっと何かミラクルなことが起きているのではという期待があって、何とか劇場へ行く時間をとりました。ぼんやりと期待していたものがしっかり描かれていて、納得、得心の出来映えでした。幼少期のミー坊(西村瑞季)や子供たちのとっても自然な演技が微笑ましくて、ずっと見ていたくなりました(劇場でも、結構笑いがおきてました)。それと、ギョギョおじさん役でさかなクン本人が出演していて、ギョギョッとしました!(笑)。しかも、本人が他人の役というややこしい設定にもかかわらず、物語にしっくり馴染んでいて、なかなかすばらしい脚本でした。個人的にツボだったのは、幼馴染みヒヨ役の柳楽優弥。大事な彼女をエスコートしていたレストランでの一コマでみせるさり気ない優しさに、グッときました(涙)。原作にはないモモコ(夏帆)との会話にある「ふつうって、何?」に、今の時代に突き刺さる肯定的なメッセージを感じました。のんさん、サイコーでした!!
鑑賞後に心が清らかになって、純粋な気持ちになれる名作
のん(能年玲奈)さんが大好きで、そこからこの作品を観にいきました。
なので、主演重視で「さかなクンは嫌いじゃないけど、内容は別に......」といった感覚で当初いました、私は。
しかし、それは観ていくうちに変わりました。
出演者それぞれの魅力を無駄にする事なく“優しく”且つ“純粋”に描いていくストーリー。
価値観やメッセージ性を押しつけていく説教臭いものではない構成。
笑いや涙を強く誘うわけでもなく、ほのぼのと自然な演出や音楽。
どれも素晴らしいものでした。
【父親は離婚したの?】や【ヒヨの恋人との会食の意味や、その恋人が途中で怒ったように途中退席の詳細は?】はといった疑問点。
【不良にしては理解力がありすぎるし、更生だかなんだかして人生上手くやりすぎじゃね?】といったご都合主義みたいなところ。
こういった弱い点も、当然ながらあります。
そんな弱い点も吹き飛ぶくらい、全編最高な作品なんです。
のんさんの演技は、演技を通り越したような自然過ぎるものです。
本当にちゃんと聞いているのかは怪しいしっかりとした返事や、「ん?」や「へ?」といったリアクションは、見事な間や純粋な目です。
水族館の水槽に落ちても笑顔で手を振っていたかと思えば、落ち込んだ様子で仕事に向いていない事を言われる落差。
コントのそれとは違うし、演じているわざとらしい感じもなく......。
それに、いろいろな思いを抱えたながらも優しく見守る母親役の井川遥さん、とても良かった。
胡散臭さ全開でよくわからない言葉を並べていき、最後は困惑したような表情で退場していく豊原功補さん、なんやかんやで最優秀助演男優賞ものだったと思います。
タイトルを回収する台詞を放つ“鼻の穴が大きいババア”の大方斐紗子さん、怪演でした。
語り出したらキリがないので、この辺で終わりますが......全ての面で、こんな名作に巡り合えるとは思いませんでした!!!
好きが拓いた道
できないことがいっぱいあるけど、好きなものを追い続けることで道がひらけたと言う話がとても好きで、その期待を裏切らない良き話でした。
魚が苦手なのに、夫ともう一人の息子にも魚を食べさせ続けた母は、中々に狂気だけども。
ヒヨや総長や籾が、ミー坊を眩しく思うのと多分同じ気持ちで、ミー坊を見ました。
凡人はミー坊ほど好きなものは見つけられないし、ミー坊ほど好きを続けられない。ひとつのことだけを突き詰めるのは、相応しくないとして梯子を外されたり、自分で諦めたりする。それが多分、統計的に見て妥当なんだよね。でも、そうはしない、そうはできないひとが、自分だけの道を拓いたって話。今から自分はミー坊のようにはなれないし、ならなくていいとも思っているのに、すごく感動するのは、なんでかな?よくわからないけど。
迷ったら、好きな方。
原作未読。
魚博士でタレントのさかなクン自伝ベース。
「好きこそものの上手なれ」って、好きだから上手にできるんじゃなくて、好きだからどんなことがあっても我慢できて続けられる。だと思ってる。
だから迷ったら、好きなことを選ぼう。
好きなことを、大事にしよう。
どんな仕事に就いても失敗する主人公ミー坊に、たった一つだけあった得意なこと(大好きなこと)。
まるでチャップリンの「モダンタイムズ」だ。
さかなクンの自伝なので主人公は男子なんだけど、演じるのはのんさん。けど男性俳優では、あのさかなクンのキラキラした魂を演じるのは難しかったかもしれない。(ぴったりくる俳優さんが浮かばない)
キャスティング絶妙だと思った。
男も女も関係ない
のんちゃんがさかなクンの半生を演じる。
見る前は???
のんちゃんの天真爛漫ぶりが、いい方に転んでジェジェジェとギョギョギョの共演ですな笑
映画内でものんちゃんが海に落ちるシーンがあったが、あまちゃんの時の映像を思い出してた。あまちゃんから10年経つけどのんちゃん変わらない
面白かった
色んな方々の映画レビューで「見逃すのは勿体ない」
とのことでしたので、久々に映画館に足を運びました。作品は2時間を超えるものでしたが、とても面白かったです。🐟さかなクンの生い立ちというものから何となく「暖かく優しい人々の日常」に移り変わった様な映画でしたが、みんな愛おしく心がホットする作品でした。のんさんは能年玲奈時代そのままで、今でも純真な女優さんで安心しました。
家族連れ、アベックお一人様と観客は様々でした😀
なんかほのぼのしていいね
テアトル映画館の映画鑑賞前の注意で「さかなのこ」の一部を使ったのが流れるのに辟易し、観る気など全くなかったのですが・・・・・
あまりにも評価が良いので、もしやと思い重い腰を上げました
なんと言ってものんの演技が素晴らしいし、その他にも良い俳優さんが沢山出ていて脇を固めているじゃないですか!
思い通りに生きていくって、させて貰えるっていいですね
ただ魚が好き、観るのも触るの釣るのも食べるのも描くのも・・・・と
本当に好きならそうなるのかなー
予想を遥かに上回るさかなクンの半生記
本作を観てまず思ったのは、なんか最近毎月のように磯村勇斗さんが出演してる映画を観てるなあ、ということ。振り返ってみると、「PLAN75」(6月)、「ビリーバーズ」(7月)、「異動辞令は音楽隊!」(8月)、そして本作「さかなのこ」(9月)と、実際6月以降毎月観てました(笑)観る方は楽だけど、演じるのは大変だろうなと、内容でないところでまず感心してしまいました。
さて本論。予告編で本作を観た時は、女性であるのんさんが男性であるさかなクンを演じているところが面白そうだと思う反面、ジェンダーフリーとか、「普通って何」というセリフなどから、某都知事が言い出しそうなダイバーシティとか言った、いわゆるポリティカル・コレクトネスを押してくる映画なのかなという不安もありました。実際本作の冒頭は、「男か女かはどっちでもいい」というメッセージで始まったので、不安が的中したかなと思いながら観始めた訳ですが、物語が進んでいくとそういった「教育的」というか「政治的」な部分は感じられず、理性よりも情念に訴えて来る作品で、事前の不安は完全に吹き飛びました。
一言で言えばさかなクンの半生記なのですが、事実と創作の織り交ぜ方が絶妙でした。コメディタッチで笑いを誘う場面がある一方、主人公ミー坊の父親が全長1メートルくらいある生きたタコを地面に何度も叩きつけてみんなで焼いて食べるシーンとか、のんさん扮するミー坊自身が、釣ったばかりの魚を三枚におろすシーンなどは、観ようによってはスプラッター的でグロい感じがしないでもないものの、当たり前ですが料理を作るには必要な行為でもあり、この辺りの場面が隠すことなく自然に映し出されることでリアリティを感じられ、非常に上手い創りだなあと唸ってしまいました。
また、冒頭でも触れた磯村勇斗さんや柳楽優弥さんと言った、最近大活躍している若手俳優や、母親役の井川遥さん、そして「ビリーバーズ」でも磯村勇斗さんと共演していた宇野祥平さんなど、脇を固める俳優陣が実にいい味を出しており、この点も大いに満足出来ました。そして何よりも主演ののんさんが、一切の邪念なく魚に熱中するさかなクンの姿を唯一無二の演技で熱演しており、感心させられてしまいました。
そんな訳で、事前の予想を遥かに上回る出来栄えの素晴らしい映画だったので、評価は最高の★5としました。
好きを知らぬ間に忘れてしまった中年の心に刺さる映画。
内容は、魚博士を目指すさかなクンの反省をミー坊と言う主人公に投影したコメディドラマ。好きな言葉は、『先生!皆んなが皆んな勉強が出来たら大変ぢゃないですか?!この子には好きをやって欲しいんです。』ミー坊の母が高校の進路相談で担任の先生に話す言葉。ミー坊の好きの力も凄いですが、それを家族という犠牲を払っても支える事の出来る母親の信念に恵まれた事が運が良いなぁと感じました。両手を挙げて好きを一番に感じる事が、時間と共に出来なくなってしまった我々一般大衆の憧憬と寂寥感を感じました。好きな場面は、ミー坊が寿司屋の大将とスナックに行き背後で流れていた『上・京・物・語』シャ乱Qの場面です。自分もさかなクンや沖田修一や前田司郎と年も非常に近いので当時の状況がシンクロした感覚があり、身近に感じられ郷愁に駆られました。ロッキーのスウェットも当時来ましたし野外の階段も駆け上がり両拳を上に突き上げる仕草も真似た記憶が蘇ります。好きなシーンや場面では、やはりギョギョおじさんとのパトカー🚓前での別れの場面です。さかなクンが帽子を脱ぐという事は死ぬ覚悟をしているぐらいの感覚なので、人から無理やりは脱がされないですが自発的に自分から脱ぐ場面はバトンタッチされた様でなんだか嬉しくもあり寂しくもありました。そして最後の映像的な上手側に堤防を走りそのまま海の中へ魚群に迎え入れられハコフグになって画面右手に泳いで行く場面は叙情的で観ている人の其々の想い出にも訴えかけるような映像的表現は素晴らしいと感じました。一部の天才や悪魔それを支える人々。皆同じ様な葛藤や挫折を感じ好きと幸せを楽しみに精一杯生きてるかもと考えると皆んな形は違えど、さかなのこで、時間と共に思い出し辛くなっただげなのかもしれません。だから人の心を打つ様な素晴らしい作品に仕上がったのだと感じました。
ミー坊素敵でした
悪のいない優しい世界
ほっこり優しい気持ちになりたい方にはオススメです
劇中人物のみなと同じく、のんさん演じるミー坊に魅了されていくでしょう
ちょっと不快だったのは、娘(?)を見知らぬおじさんの家に単身で行かせる無責任な母親
それ以上に不快だったのは鈴木拓、端役とはいえせっかくのほっこり世界観を汚した罪でマイナス2
さかなクンご本人は身なりからして季節感無視の変質者役だったけど、まさかの警察沙汰のシーンは観客みな大ウケでした(笑)
きっと子供の頃はもっとたくさんのエピソードがあったのではと想像しま...
きっと子供の頃はもっとたくさんのエピソードがあったのではと想像しますが(特にお父さんとの関係とか)、多くの人に勇気を与えてくれる映画ではないでしょうか。本人登場には思わず笑ってしまいましたがw(登場の仕方も)
のんさんの自然な感じも良かった。あまちゃんを思い出させるようなシーンがいくつか出てきますが、あれはわざとなかなー。
味方になってくれる人が身近にいることの大切さを感じました。
ポーニョポニョポニョ
男とか女とかってどうでもいい!予告編を見たときから、さかなクンの個性からして性別なんて必要ないといった大胆なキャスティングのおかげで目から鱗が出る思いだった。そしてタイトルからは当然『崖の上のポニョ』を連想・・・恥ぃ。
幼い頃から水族館が大好きで閉館するまで粘ったり、海に行けばタコを捕まえたりするミー坊。母に買ってもらった魚介類図鑑を毎日持ち歩き、カメオ出演のさかなクン本人から家に誘われたりする。二人で絵を描いたりしている姿も印象に残るけど、そのギョギョおじさんの家に行っていいと許可を出したのも母親。子どもを自由に育てていた偉大さがあってこそ、彼の人生の方向付けが決まってしまった。もう井川遥にメロメロ・・・
絵も上手くなり、小学生から続けていたミー坊新聞が評判となったが、高校生になってからはヤンキー連中の総長(磯村勇斗)の記事を新聞の片隅に載せた。当然、見つけた彼らがミー坊に絡んでくるのだが、「ジャーナリズムが暴力に屈してはならない」と一喝。これも母の教えの一つ。おかげで総長や青鬼、他校のカミソリ籾と仲良くなってしまった。そして、カブトガニのエピソードも凄い。
「普通って何?」「好きに勝るものはない」など印象に残る台詞によって一般常識に囚われすぎる自分が情けなくなる。そんなミー坊も進路を決めるには悩み続け、大好きな水族館ではドジばかりだし、寿司屋の修行も思うようにいかない。人生って何が起こるかわからないけど、「魚博士になりたい」という信念を貫いたおかげで道が開けた。
ありゃ、人じゃない。さかなのこだ!という意味不明のシーンがなぜか最高。それにバタフライナイフを操る青鬼のキャラも最高。ミー坊にそんな迫力があったわけでもないし、やはり彼に後光が差していたのかもしれない。そして、アオリイカにはアニサキスはいない!
自分の父親は釣りが好きだったし、自分で魚をさばいていた。kossyは何もできません。今までに釣りに行ったことも数回程度。魚は食べるのは好きだが、苦手なのです!そんな魚音痴のタクシードライバーですが、金沢に来る観光客には「ノドグロは金沢で有名になったけど、実は山陰沖で獲れたもの。逆に石川県が漁獲高全国1位を誇るのがフグ(現在は北海道)で、ふぐ料理で有名な山口県は能登で獲れたものが多い」などと名物逆転のネタを話したりします。
おかしな映画だが泣ける
まだ若い人の半生記
身の回りにも似たような子がいたけど スポイルされてしまうよな
恵まれた環境だったのかそうさせてしまう/考えてしまう彼の心のありようなのか
好きなことやって幸せに生きていけること自体才能だと思う 今後も頑張れ
のんはいい イヤミが無く幸せをまとってる感じ
私を食い止めてでも思ったけど不思議な安心感が和ませてくれる
好きこそ物の上手なれ
まさしく…このことわざが頭を過った
…さかなが大好き!な女の子
さかなの絵を描くのが好きで
とっても上手~い
この一途さは凄い。
…この情熱はどこから
なかなかマネ出来ないです
のんちゃんのキラキラした瞳が
さかなを見つめる横顔が
記憶に残った
余談…兜ガニの赤ちゃんが
可愛い♡
ほのぼの、だけど退屈しない不思議な魅力
穏やかな物語の中で、のんさん演じた主人公の素直さ、まっすぐさが光っていました。
そして、ふらふらと流されていってしまいそうな人生なのに、その時々の一期一会によって、なにかに導かれていくように成長していく過程が素晴らしかったです。
少しだけ疑問?なシーンもありましたが、
全体を通してそこが引っかかって集中できないことは無かったです。
ゆるゆるしているのに、退屈ではない、不思議な魅力ある映画でした。
エンドロールのCHAIの音楽もピッタリで最高でした。
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