さかなのこのレビュー・感想・評価
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ミー坊という新しい生命体
「好き」が根底にあるんだろうけど、それだけじゃ足りないんだよね。その先にある「本気」が大事だと思うのよ。
どんなに馬鹿げたことでも本気で取り組んでいるなら応援したくなるものだ。
もちろん馬鹿馬鹿しいと一笑に付す人もいるだろう。それでも折れない「好き」の力強さは計り知れない。
ミー坊の本気さと、それに当てられた人々の物語で、笑えるし、熱いし、実に面白い。
最近は本気になれることどころか、好きなものも興味のあるものもないような人が多くなった気がする。
ミー坊くらいの年代より上だと、程度の差こそあれ何かしら好きなものがあったよね。歳を重ねるにつれそれも薄れていくのだけれど、情熱を持ってた記憶だけは失われないからな。
何でもいいから好きなことがあるというのはいいと思うんだけどね。
もう面白いと書いたけれど、この作品がエンターテイメントとして成功している一番の理由はのんをキャスティングしたことだろう。
ミー坊の持つワンダーを表現できる人を考えた時、のん以上の適任はいない。
しかも、のんに男装させるのではなく、そのまま使っちまったのがスゴイ。
どこをどう見ても女の子だけど、役のミー坊は男性だ。冒頭に男か女かは関係ないとテロップが出るが、本当に関係なかったよね。
なんていうか、ミー坊といういろんなものを超越した新しい生命体のよう。
みー坊の成長物語
明日も生きるよ
さかなのこ。
のんだから成立した映画。
ストーリーの流れとしては男子なんだけど、のんが演じる事で性別とかそういうの関係なく生きる全ては人との繋がりなんだって。みんなもっとこんな感じで相手を受け入れられたらいいのになって。
ずっと笑顔で見られた。
好きな事は自分の世界を変える力がある。
先生の「苦労するのはこの子ですよ」って言葉。
勉強出来ないから苦労するって誰が決めたのか。
大人になった今も大多数の決め事から外れた考えしてるのに周りの空気見ながら生きてる私。
あー。ほんとに。でもまた明日も生きようと思えたよ。
違和感を感じたのんが主演
女優が素晴らしい
主人公の男役を女優が演じます。
ジェンダーレスで新鮮です。
愛せる不良たちとの絡みが見どころです。
変なおじさんと仲良くなるシーンは怖かったです。
さかなクンのファンになりました。
独身のさかなくんが思い描く息子
瑞々しく描かれた素敵な作品
さかな博士のひたむきな愛情
調査方法や当事者意識によって幅があるが,LGBTQの割合は日本においては3~10%であるらしい。多く見積もると左利きの人と同確率ということになるが,カミングアウト率は高くない。不寛容と無理解により,性的少数者たちが生きづらさを抱えている証拠である。しかし,数年前まで聞かれなかったLGBTQという単語がニュースやSNSで頻繁に飛び交うようになり,確実に人々の意識は変わっているとはいえそうである。まず言葉ありき。意味はあとから付いてくる。さて,その言葉を広める役割を担っているのがメディアである。SNS,音楽,映画。さまざまなコンテナに乗って,言葉は運ばれる。しかし,累積到達度を超えると,バックラッシュが起こる。たとえば「多様性」という考え方に対して『ミッドサマー』(2019)のような作品が撮られたように(『ミッドサマー』は多様性が伝統と相容れない考え方であることを明るい画面で表現し,大ヒットを記録した)。本作は「おさかな博士」として知られる「さかなクン」の半自伝映画である。魚好きな子供がさまざまな挫折を経験しながら,「博士」になるまでの数奇な人生を描いている。大きな特徴は,男性である「さかなクン」を演じているのがのんという「女優」である点だろう。観客はのんが女性であることを知っているが,映画内では「ミー坊」(のん)の性別に特に言及がなく,ジェンダーの判断は宙づりになる。小学生時代のミー坊が女の子のモモ(増田美桜)と話しているのを同級生にからかわれるシーンや,大人になったモモ(夏帆)といたら,老婦人から夫婦に間違えられるシーンがあることから男性性を感じるが,おそらくどちらでもよいのだ。ミー坊の性別はストーリーに副次的な意味しかもたらさない。それに,子供を連れた女性2人が,老夫婦に「夫婦」だと思われたのだとしたらなんとすてきなことだろう。映画は理想を映像に託すことができるということを改めて感じさせられた。ラストシーンには,博士となったミー坊を小学生たちが追いかけていくショットが配置されているが,彼らの背負うランドセルは赤黒の2色だけでなく,様々な色に溢れている。ミー坊=さかなクンという多様性の象徴を,追いかける子供たち。それは希望に満ちた美しいワンシーンであり,思わず目頭が熱くなった。好きなことをして生きていくことは困難である。特に,ミー坊のような人たちは,旧態依然とした社会の価値基準の前に挫折することもあるだろう。幸運なことにミー坊は,その都度,優しい人たちから手を差し伸べてもらうことで,博士となることができた。それは社会のあるべき姿を映し出しているように思える。好きなものを突き詰めた一人の人間の成長譚。そのひたむきさは観客たちの背中をそっと押す。なにかを好きでいること。それに勝る幸福は一つもないのである。
思ってたよりよかった!
「さかなクン」じゃなくて「さかなのこ」
公開前は結構批判的な意見も多かったような気がします。
ワイドショーなんかでよく取り上げられていたのんさんが主演で、さかなクンの自伝を映画化するというのが色々と話題になり、「性別が違うじゃないか」とか「よりによって能年か」みたいなことを旧ツイッター(現X)で言っていた人が多かったように思います。しかし実際に公開されてみたらあら不思議。あれだけ多かった批判的な意見は息をひそめ、「面白かった」という意見が大半を占めるようになりました。これは私にとって非常に印象的で、作品としての面白さで前評判の悪さを吹き飛ばした稀有な作品として記憶していました。
残念ながら近所の映画館で公開されていなかったので上映期間中に鑑賞することができませんでしたが、この度サブスクで公開が開始されたので今更ながら鑑賞です。
結論ですが、めっちゃ良かった!!
ヒューマンドラマとして非常に面白かったし、コメディシーンは思いっきり笑わせてもらったし、観終わった後の満足感も素晴らしかった。原作は「さかなクンの自伝」ということは鑑賞中は全く気にならなかったです。かなり脚色がされているので、しっかり映画的な面白さは担保されていたように感じます。
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幼いころから魚が大好きだったミー坊(のん/西村瑞季)は、厳しい父と優しい母の間で、その趣味を否定されることなくすくすくと育った。無邪気に魚を愛する彼の周りの人たちも、色々な影響を受けていく。
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せっかく本人登場したのに不審者扱いしてるのは爆笑しました。でも、さかなクンが演じるギョギョおじさんはミー坊が魚博士になりたいと思うようになるきっかけにもなった人物ですので、非常に重要なキーマンですね。
事前知識無く鑑賞したので、こんなにしっかり作りこまれたヒューマンドラマだったとは思わず驚きました。正直さかなクンじゃなくてもいいんじゃないかと思うくらい一つの物語として十分良くできていますが、ところどころに登場するさかなクンのエッセンスが間違いなくその「十分良くできた物語」の面白さを3割増しにしていました。十三分や。
前半はコメディ色が強い内容なので笑いながら見ていましたが、中盤で夏帆さん演じるモモコがミー坊の家に転がり込んできたあたりでだいぶ色合いが変わりましたね。ヒューマンドラマ性が強くなって重い内容になっていきますが、ミー坊の明るさのおかけで暗くなりすぎずに観ることができ、最後には学生時代のメンバーたちが大人になって現れ、それぞれが自分の道を歩み始めますが、彼らの中心(テレビ)にはやはりミー坊がいる。このエンディングが本当に素晴らしい。
ちょっと違うかもしれませんが、男はつらいよシリーズ最終作『男はつらいよ おかえり寅さん』を思い出しました。この作品では寅さんは回想シーンでしか登場しないのに、登場人物たちの中心には寅さんがいる。『さかなのこ』でも同じく、登場人物たちの中心にはミー坊がいるのです。
本当に面白い作品でした。ぜひ多くの方に見てもらいたい作品です。オススメです!!!
キャストの勝利
優しい世界
ほっこり❤️めちゃくちゃ面白い!!!
なんか、なんやかんや、みんな優しい心を持ってる☺️
さかなくん役が女優さんなのも大正解だったと思う!!
見終わった後幸せになれる映画🥹
そして、
見終わった時、旦那さんが言った一言はw
『あのオジサン(さかなくん本人登場してたやつ)は、どこに行ったのか?』とw
私は、
最後にいた箱フグがオジサンなんだよ!って適当に返したw
良作
青春彩る磯の味
好きなことしか見えてないさかなくんの前では、周りの目を気にしてかっこつけるなんて、かっこ悪くなってしまうさかなくんマジック。
カミソリのモミがさかなくんが獲ったイカの味に感銘を受け、寿司屋になっていて面白かった。
そこに魚をおろしているのは漁師の祖父から継いだのか、総長。
翻弄される周りの人達を、巻き込んでいるようで、気付きもしないうちに助けているようだったり。
お母さんはさかなくんを、よく理解している。
一般的な普通や進路の中をさかなくんは泳いでいないこと。そこに無理やり乗っても、馴染んで周りからの理解を得るのが難しいこと。だから自由に水の生き物への探究を続けて欲しいと願っている。
お父さんからも兄弟からも理解を得るのが難しかったが、お母さんが守り抜いてくれた。
斜に構えていた友達のモモが、子供には好きにまっすぐ向き合って将来開けてくれたらなとさかなくんとの関わりを通して子供への関わり方に少し影響を受けているのが面白い。
魚好きを受け継ぐ子供達が1人でも増えてくれたら、何かを大好きな子が理解される風潮になればという願いをひしひしと感じる作品。
これでもないこれでもいい
さかなくんの半生を描いた作品でした。主演は、のんさんが演じていて観る前は、男の役をを女性が演じるのは?と疑問視していたが全く気にならないくらい素敵な演技でした。
魚が大好きな少年が大人になるにつれて、その現実を向き合わなければ生きていけないという事になる。
それでも好きな事を曲げず、まっすぐに生きている姿がとても良かった。
何者かになりたいと願い続ければ、それになれるわけではないと思うけども何者かになりたいと前に進んでいなければ、思わぬ出会いを見過ごしてしまうのかとしれない。
のんさんの演技がとても良かった。
特別に何かあるわけではない。
でも、分からない何かが確実にあって心にグッときました!
正直な感想
正気な感想。私には良さがわからず。
のんさんが好きなので気にはしてて、劇場で観るのは逃して
しまっていて気にはしていた作品。評判よかったし、何気に期待してたけど。。私には合わなかったな。
なんだろ?日常シーンが面白おかしく描いてるのかわからないけど、軽い。なんか弱いコント見てるみたい。実話なの?これ。
暴走族とかでてきたけど、こんな緩い話が本当に実話?
シャッターに落書きとか、ボヤっとしてて目がキラキラしてる子が描けば問題にならないの?とのエピソードもしっくりいかない感想。
リアルな出来事を描いてるのか、コメディなのかよくわからない。どっちにしろ中途半端。
好きなことをやって生きていく!ってとこがメッセージなんだと思うけど、嫌なことや苦労した事は全然無いように見える、この脚本だと、さかな君はただのラッキーマンだったのかっておもう。
何が良いの?かわからなかった。良い評価の人のレビュー見てもわかんなかった。のんさんの演技は良かったと思うが、映画の評価ってそこだけじゃ無いでしょ?
という事で、私的には全体評価でこの評価。
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