さかなのこのレビュー・感想・評価
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のんちゃんが素晴らしい
好きを貫いた半生、さかなくんの自伝的原作をあまちゃんのヒロインのんちゃんが好演。
波乱に満ちたという程ドラマチックでもなく、社会の荒波に揉まれて悩むでもなく、ひょうひょうと好きな道を歩んでゆく姿を外連味のないエピーソードを繋げて描いています。
さかな好きといっても愛でるだけでなく食べるのも好きという設定が秀逸。
父母は離婚したように見えたが掘り下げていないので家庭の事情が曖昧なのは気になったが、ミー坊の純粋さに水を差す雑味になると思ってあえて踏み込まなかったのでしょうね。
キャスティングの妙でしょうか、井川遥さんの愛情深い母親役、助けてくれる友人や仕事関係のわき役さんもいい味出していましたが、なんといっても、のんちゃんが素晴らしい、癒されるし元気をもらえる良作でした。
普通?フツーってなに?
さかなクンと云うキャラも、のんと云う女優も好きなので、バイアスかかってると思うけど、良い作品でした!
ただ、どうしても疑問に感じるのは……冒頭初っ端に注意というか、宣言というか…始まりの前に刷り込まれてたので、無視して観ようと心がけたけど……。
ストーリーの流れとして、やはり無視出来ない気がしてならない……。のん、だからこそ成立出来てたのかもしれない。
どっちでもいい、のかもしれないけど……少し引っかかりが残る…。
世間に流されない一途さ、いくら好きな事でもそこまで出来るのは異常であり偉業だ。
ドラマティックな起伏こそ無いものの、飽きずに観ていられた。惜しむらくは、映画館で観られなかったのが残念…。
少しあざとさが目立ったけど、のんだから不快は無かったのかも。
昆虫博士になりたかった純な思い出…幼少期の私を思い出しました。文句なしの★5です。
あじのほねはおいしい
ほんっと美味しいよね!骨煎餅!あとね、煮付けの骨にお茶かけてスープにするのも美味しいんですよ。
もといです。
いやぁ~久しぶりにいい映画を観せてもらいましたね~。本当にありがとうございました!って感じです。
私もね、幼い頃は昆虫博士になりたいって夢があったの。
「お年玉貯めてヘラクレスオオカブトムシのいるブラジルに行くんや!」って豪語してたのよん。
生前の母が、それをよくネタにして笑ってたっけ。
そんな無邪気で純心無垢な夢があったことを思い出させてくれた、愛おしすぎる作品でした。
なのに俗世の垢で、汚れつちまつた今の私ときたら…( ͒ ́ඉ .̫ ඉ ̀ ͒)
スクリーンで観ていなかったことを激しく後悔しました。
ってか、フライヤーコレクションに綴じていなかった作品だから、そもそも地元の劇場では公開されていなかったのかも。くそう。なんでなんや。
そして、パンフレットがどーしても欲しくなって。
メルカリでやっと見つけたけれど、出品者さんがどーやら利用制限中のようで入手できなさそうなの。くそう。なんでなんや。
そんな文句なしの★5いや★10はあげたい作品ですね!
のんさんが、いいのよん♡のんさん、広末涼子と双璧を成すマイ・ベスト・フェイバリット女優なんですよ。
(“のんさん”を敬称無しで書くと、読点をどう打つのかで悩むです・笑)
学ラン姿を見て、えっ?ってなったの。性別どっちよ?と思って。でも、めーっちゃ似合ってたなぁ♡
てっきりジェンダーの子のお話なの?って思っちゃいました。
同級生のモモコちゃんとの絡みもありましたし。(うわっ…エロぉ~♪エロぉ~♪い意味じゃなくて)
それを不思議に思って、鑑賞中に調てみました。
あっ、そうなの。そういう設定なのね!と、膝を打った次第です。
本作、その設定がグッジョブでハマっていました。
こう言うたら失礼かもですけれど。のんさんって、中性的な面持ちが、たまらなく魅力的です。勿論誉め言葉ですよ。
で、いきなりのタコさんの解体&撲殺事件発生ですよガク((( ;゚Д゚)))ブル
あれ、グロかったなぁ。でっかいタコさん、どうやって撮ったのかな?と不思議に思いました。
エンドロールにVFX IMAJICAの文字を見て、納得しました。
同じくエンドロールに「この映画の制作に際し、動物に危害は加えられていません」とは出てこなかったのね(笑)
そりゃそーだわ。のんさん、躊躇なく手際よく〆めて、さばいて、食べていましたもんね。
カミソリ籾がアジの頭踏み潰して鮮血が飛び散るシーンもあったしさ。
「お魚さんが可哀そう!」って「どの口が言うとるんじゃい!」って思ったけれど。
「えっ!友だちなのに、そこは食べちゃうんだ!」とかも思ったんだけれど。
ふと範馬勇次郎の名台詞を思い出しました。
「漫然と口に物を運ぶな。何を前にし、何を食べているのか意識しろ。それが命喰う者に課せられた責任。義務と知れ」ですよ。
ご存じの方も多いんじゃないかな、この台詞。大好きな言葉です。なかなか実践できませんが。
アジのお造り、アオリイカの肝合え美味しそうだったなぁ。
調べてみるとね、アオリイカにもアニサキス棲んでるんだって。←興を削ぐようなこと言うなし!
隠し包丁を細かく入れたり、よく噛むと問題ないらしいですけれど。
もといです。(2回目)鑑賞中、とにかく微笑みが絶えなかったです。
のんさんの笑顔に胸キュン♪とやられてしまって♡見事にノックダウンされたです。君に胸キュン♪キュン♪
目が好きだ!あの吸い込まれるような無垢な瞳が好きだ!(๑♡⌓♡๑)
でもね、観た季節が悪かったよね。寒~く、冷た~いおふとぅんにくるまりながらタブレットで観てたです。
だからね、めっちゃ((( ;゚Д゚))) ブルブルしながら観てたんですよ。
でね、アホ話も聞いてくださいな。
“狂犬”ってなんか見たことあるー!って思ってたら『孤狼の血 LEVEL2』のチンタじゃないですか!村上虹郎じゃないですか!って思い込んでたバカ私がいましたすみません。
柳楽優弥だったのですね。紛らわしいJARO案件。
『怪物の木こり』のフライヤー見て、亀梨和也を佐藤健に見間違うとかさ。本当にバカか?大丈夫か自分…
さかなクンは、しっかっりさかなクンに見えていましたってば!
そこを加藤諒に間違えるほどはバカじゃないもん!
でね、のんさんの方もね、大丈夫なのかな?っていらぬ心配をしちゃったの。
ウニ→クラゲ→ハコフグってお魚さんばっかりじゃん!(ちょっとちがう)
このままじゃリアル“さかなのこ”になっちゃうよ!とか。
リアル世界では「いい加減に本名を名乗らせたれよ!」って、ずーっと思ってるの。
それでもいいんだけれどさ。のんさんをスクリーンで観ることができるだけで幸せ♡
(とか言いつつ『天間荘の三姉妹』は観てないんだけれど…)←ニワカか!
この作品で妙に心に残ってる台詞があったの。
「ジャーナリズムが暴力に屈するような世界はよくない」って。
自由過ぎるミー坊新聞読んでみたいなぁ。“総長のバイク”記事も読んでみたいなぁ。
そんなふうに楽しく鑑賞しさせていただいた、大変素晴らしい秀作でした。
【P.S】
コメントへの返信が滞ってしまい申し訳ありません。
時間を見つけて必ず伺いますので。
さかなくんを育てるさかなくん、つまりサ(カナ)道。
さかなくん原作『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を、『モヒカン故郷に帰る』の沖田修一が監督。
主演はのん。
【ストーリー】
ミー坊(西村瑞稀・のん)は魚好きすぎ少年。
千葉県の海の見える町で、興味の方向がまわりと違うものの疑問を抱くこともなくすくすく育ち、大人になる。
幼なじみたちは恋をして子供や家庭を作り、悩み大き人生を送る中、ミー坊だけはずっと魚好きすぎ少年のまま。
彼らの窮状に一念発起して、ミー坊は自分の力でお金を稼ごうと奮起する。
主演さかなくん役をのんが好演、お気楽でユニセックスな雰囲気を巧くかもします。
ゆるーいコメディテイストで、全体まったりと物語は進行、さかなくんの人生を追うというよりは、さかなくんを主人公にしたまわりの人生劇場という構成です。
というわけで高校生の頃から『TVチャンピオン』でとっくにブレイクしてたじゃんというツッコミは無しでお願いします。
好きなことに猪突猛進、すること全部楽しむあのキャラはメディア向きだなあと再認識できました。
他のキャストもサ道の偶然さんや蒸し男くん、2022冬スペシャルのセンセイなんかも出てきて、さらにはギョギョおじさん役でさかなくん本人の出演。
アオイホノオの柳楽優弥もついてきてくれるし、なんというか、自分の好きなものがいっぱい出てくるドラマです。
さかなくんファンのみならず、全国の魚好きにもおすすめできる映画ですよ。
ほのぼのと前向きに
沖田監督ならではのユーモアがふんだんに盛り込まれていて、見ていてほのぼのとし、かつ前向きな気持ちになれる。そんな素敵な映画でした。
本家さかなくん演じるギョギョおじさんとのやり取りが、個人的なハイライトかな。
どう見ても不審者にしか見えない無職男と、魚に夢中で風変わりな小学生。そんな二人のハートウォーミング(?)な会話には、シニカルな世間の目と監督の優しい眼差しが交差するような、なんとも言えずほっこりする癒やし効果があった。
ただ自分が好きなものを真面目に一生懸命やり続ければ、必ず到達できるところがあるし、周りの人達もそれを見てくれている。「フォレスト・ガンプ」にも通じるようなそんなメッセージを受け取りました。
サカナくんにぎょぎょぎょ😆
私はテレビでサカナくんを知り、作られているタレントさんなのかと最初の印象でしたが、この人マジな人だったと変わったのが印象でした。
そしてこの映画を観て、凄いカッコイイ人に変わりましたねー🤨
母親が前編通して、穏やかで至って普通のお母さんしかし、ミー坊に対しては、サカナが好きと知るととことん好きなことを否定しない母親の愛は痺れました。
きっと、ミー坊に気づかれ無いよう父親の教育との食い違いで、離婚、別居していたのか?素晴らしい親だと思わされました。
ミー坊も、成長し学校でヤンキーに絡まれるんですが、その対応が面白い🤣
根性が座り切っている人間には、ヤンキーも負けているのがニコニコ😀しながら鑑賞しました。
また、中盤マー坊の台詞で「普通て何?」と言う場面は、なんか心打たれてしまいました。
好きな事を貫くサカナ君が、マジでカッコイイ人だったと感じる素晴らしい映画です。
後半面白くなる
始まって早々に驚きのシーンが
映画には、さかなクンが扮するギョギョおじさんなる人物が登場する。このおじさんはいつもハコフグの帽子をかぶっていて、見た目も行動もさかなクンそのものなのだけど、子供たちからは気味悪がられ、逃げられる存在だ。そして、登場からほどなくして、児童誘拐の疑いで警察に連行されてしまう。驚いたのは、パトカーに乗せられる直前に、さらっと帽子を取ってミィ坊にかぶせるシーンだ。国会の調査会に参考人として招致された時も、園遊会に呼ばれて天皇陛下にまみえた時も取らなかったあの帽子を取ったのだ。これで、この映画はタダモノではないぞ、と感じた。(2023.12.22 覚え違いがあったので修正しました)
さかなクン(ミイ坊)の役をのん(能年玲奈)が全く違和感なく演じきっていたが、この2人、案外共通点があったのかもしれない。それを見抜いた沖田監督の慧眼に恐れ入る。
沖田監督らしい笑いがそこここにあって退屈しなかった。特に、せっかくミイ坊が捕まえてきたタコをお父さんが、そこまでしなくても... と思うぐらいコンクリートに思いっきり叩きつけるシーンには大笑いした。
好きを貫き通して、いろんな縁に恵まれ、すっかり子供たちの人気者になったミイ坊が、子供に逃げられていたギョギョおじさんとは反対に子供たちに追いかけられるというオチで泣きそうになった。
ミー坊という新しい生命体
「好き」が根底にあるんだろうけど、それだけじゃ足りないんだよね。その先にある「本気」が大事だと思うのよ。
どんなに馬鹿げたことでも本気で取り組んでいるなら応援したくなるものだ。
もちろん馬鹿馬鹿しいと一笑に付す人もいるだろう。それでも折れない「好き」の力強さは計り知れない。
ミー坊の本気さと、それに当てられた人々の物語で、笑えるし、熱いし、実に面白い。
最近は本気になれることどころか、好きなものも興味のあるものもないような人が多くなった気がする。
ミー坊くらいの年代より上だと、程度の差こそあれ何かしら好きなものがあったよね。歳を重ねるにつれそれも薄れていくのだけれど、情熱を持ってた記憶だけは失われないからな。
何でもいいから好きなことがあるというのはいいと思うんだけどね。
もう面白いと書いたけれど、この作品がエンターテイメントとして成功している一番の理由はのんをキャスティングしたことだろう。
ミー坊の持つワンダーを表現できる人を考えた時、のん以上の適任はいない。
しかも、のんに男装させるのではなく、そのまま使っちまったのがスゴイ。
どこをどう見ても女の子だけど、役のミー坊は男性だ。冒頭に男か女かは関係ないとテロップが出るが、本当に関係なかったよね。
なんていうか、ミー坊といういろんなものを超越した新しい生命体のよう。
みー坊の成長物語
明日も生きるよ
さかなのこ。
のんだから成立した映画。
ストーリーの流れとしては男子なんだけど、のんが演じる事で性別とかそういうの関係なく生きる全ては人との繋がりなんだって。みんなもっとこんな感じで相手を受け入れられたらいいのになって。
ずっと笑顔で見られた。
好きな事は自分の世界を変える力がある。
先生の「苦労するのはこの子ですよ」って言葉。
勉強出来ないから苦労するって誰が決めたのか。
大人になった今も大多数の決め事から外れた考えしてるのに周りの空気見ながら生きてる私。
あー。ほんとに。でもまた明日も生きようと思えたよ。
違和感を感じたのんが主演
女優が素晴らしい
主人公の男役を女優が演じます。
ジェンダーレスで新鮮です。
愛せる不良たちとの絡みが見どころです。
変なおじさんと仲良くなるシーンは怖かったです。
さかなクンのファンになりました。
独身のさかなくんが思い描く息子
瑞々しく描かれた素敵な作品
さかな博士のひたむきな愛情
調査方法や当事者意識によって幅があるが,LGBTQの割合は日本においては3~10%であるらしい。多く見積もると左利きの人と同確率ということになるが,カミングアウト率は高くない。不寛容と無理解により,性的少数者たちが生きづらさを抱えている証拠である。しかし,数年前まで聞かれなかったLGBTQという単語がニュースやSNSで頻繁に飛び交うようになり,確実に人々の意識は変わっているとはいえそうである。まず言葉ありき。意味はあとから付いてくる。さて,その言葉を広める役割を担っているのがメディアである。SNS,音楽,映画。さまざまなコンテナに乗って,言葉は運ばれる。しかし,累積到達度を超えると,バックラッシュが起こる。たとえば「多様性」という考え方に対して『ミッドサマー』(2019)のような作品が撮られたように(『ミッドサマー』は多様性が伝統と相容れない考え方であることを明るい画面で表現し,大ヒットを記録した)。本作は「おさかな博士」として知られる「さかなクン」の半自伝映画である。魚好きな子供がさまざまな挫折を経験しながら,「博士」になるまでの数奇な人生を描いている。大きな特徴は,男性である「さかなクン」を演じているのがのんという「女優」である点だろう。観客はのんが女性であることを知っているが,映画内では「ミー坊」(のん)の性別に特に言及がなく,ジェンダーの判断は宙づりになる。小学生時代のミー坊が女の子のモモ(増田美桜)と話しているのを同級生にからかわれるシーンや,大人になったモモ(夏帆)といたら,老婦人から夫婦に間違えられるシーンがあることから男性性を感じるが,おそらくどちらでもよいのだ。ミー坊の性別はストーリーに副次的な意味しかもたらさない。それに,子供を連れた女性2人が,老夫婦に「夫婦」だと思われたのだとしたらなんとすてきなことだろう。映画は理想を映像に託すことができるということを改めて感じさせられた。ラストシーンには,博士となったミー坊を小学生たちが追いかけていくショットが配置されているが,彼らの背負うランドセルは赤黒の2色だけでなく,様々な色に溢れている。ミー坊=さかなクンという多様性の象徴を,追いかける子供たち。それは希望に満ちた美しいワンシーンであり,思わず目頭が熱くなった。好きなことをして生きていくことは困難である。特に,ミー坊のような人たちは,旧態依然とした社会の価値基準の前に挫折することもあるだろう。幸運なことにミー坊は,その都度,優しい人たちから手を差し伸べてもらうことで,博士となることができた。それは社会のあるべき姿を映し出しているように思える。好きなものを突き詰めた一人の人間の成長譚。そのひたむきさは観客たちの背中をそっと押す。なにかを好きでいること。それに勝る幸福は一つもないのである。
思ってたよりよかった!
「さかなクン」じゃなくて「さかなのこ」
公開前は結構批判的な意見も多かったような気がします。
ワイドショーなんかでよく取り上げられていたのんさんが主演で、さかなクンの自伝を映画化するというのが色々と話題になり、「性別が違うじゃないか」とか「よりによって能年か」みたいなことを旧ツイッター(現X)で言っていた人が多かったように思います。しかし実際に公開されてみたらあら不思議。あれだけ多かった批判的な意見は息をひそめ、「面白かった」という意見が大半を占めるようになりました。これは私にとって非常に印象的で、作品としての面白さで前評判の悪さを吹き飛ばした稀有な作品として記憶していました。
残念ながら近所の映画館で公開されていなかったので上映期間中に鑑賞することができませんでしたが、この度サブスクで公開が開始されたので今更ながら鑑賞です。
結論ですが、めっちゃ良かった!!
ヒューマンドラマとして非常に面白かったし、コメディシーンは思いっきり笑わせてもらったし、観終わった後の満足感も素晴らしかった。原作は「さかなクンの自伝」ということは鑑賞中は全く気にならなかったです。かなり脚色がされているので、しっかり映画的な面白さは担保されていたように感じます。
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幼いころから魚が大好きだったミー坊(のん/西村瑞季)は、厳しい父と優しい母の間で、その趣味を否定されることなくすくすくと育った。無邪気に魚を愛する彼の周りの人たちも、色々な影響を受けていく。
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せっかく本人登場したのに不審者扱いしてるのは爆笑しました。でも、さかなクンが演じるギョギョおじさんはミー坊が魚博士になりたいと思うようになるきっかけにもなった人物ですので、非常に重要なキーマンですね。
事前知識無く鑑賞したので、こんなにしっかり作りこまれたヒューマンドラマだったとは思わず驚きました。正直さかなクンじゃなくてもいいんじゃないかと思うくらい一つの物語として十分良くできていますが、ところどころに登場するさかなクンのエッセンスが間違いなくその「十分良くできた物語」の面白さを3割増しにしていました。十三分や。
前半はコメディ色が強い内容なので笑いながら見ていましたが、中盤で夏帆さん演じるモモコがミー坊の家に転がり込んできたあたりでだいぶ色合いが変わりましたね。ヒューマンドラマ性が強くなって重い内容になっていきますが、ミー坊の明るさのおかけで暗くなりすぎずに観ることができ、最後には学生時代のメンバーたちが大人になって現れ、それぞれが自分の道を歩み始めますが、彼らの中心(テレビ)にはやはりミー坊がいる。このエンディングが本当に素晴らしい。
ちょっと違うかもしれませんが、男はつらいよシリーズ最終作『男はつらいよ おかえり寅さん』を思い出しました。この作品では寅さんは回想シーンでしか登場しないのに、登場人物たちの中心には寅さんがいる。『さかなのこ』でも同じく、登場人物たちの中心にはミー坊がいるのです。
本当に面白い作品でした。ぜひ多くの方に見てもらいたい作品です。オススメです!!!
全381件中、61~80件目を表示