さかなのこのレビュー・感想・評価
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やっぱり沖田監督が好き
さかなクンそして原作へのリスペクトが薄くて残念。
最初に申し上げますが、酷評しますのでバランスが取れる様に先にこの作品の良いところを。
主演の、のんさんの演技がピュアで大画面映えもし、終始大変美しかったです。
特に水中遊泳する様は幻想的で・・・作中何度かありましたがこれらのシーンは映画の白眉といえます。
以下おまちかね(笑)酷評箇所です。
原作者のさかなクンに対してのリスペクトが皆無と感じました。
なんじゃこれ変質者扱いって!
ちょっと色モノとして嘲笑してるんじゃないかってくらいの配役と脚本上の扱いです。さかなクンはもしかしたら原作者として責任を感じ出演を快諾したかも知れませんが、所属事務所など近い人間だったら監督に対して激怒案件ですよ?
エンドロールのテロップも普通、友情出演とか特別出演とか補足で書くでしょ?もしかして上映前にもめましたか?
リスペクトがないのは脚本自体にも表れていて、特に「メディアに露出するきっかけ」と、「個性的なサカナくんの絵が評価され周知されるわけ」が、さかなクン自身の頑張りで作り上げた人的繋がりではなく、「偶然の旧知のコネメイン」となっていた点です。
しかも旧知のコネストーリーの脚本への加え方が雑で適当で整合性がとれておらず・・・こんなのあり得ないだろ、ってばかりでした。
特にワインの品質の事前確認があるくらいの高級レストランで見つけて声かけて、いきなり相席はない(笑)。
一期一会が原作本のサブタイトルに入っていて、わたしも大好きな言葉のひとつですが、この作品を作る監督は、たぶんこの言葉を正しく理解してないと思います。
上記を含めて、さかなクンとの出会いにそれが感じられないからです。
では。
ジャーナリズムとは何か
「あれは人じゃない。さかなのこだよっ!」
急に何。びっくりするわ。なんだったんだあのババアは……。
というわけで、なんかシネコンで上映とかしてるし。メディアで宣伝とかもしてるし。変にしおらしくなってたらどうしよう。と少し不安もありましたが、沖田修一は通常営業。何食わぬ顔でふざけて、脱線して、カオス。
今回のテーマは「子供や素人は野放しでどこまで演技できるか」といった感じでしょうか。子役達がいつも以上にフルスイング。さかなクンのフリースタイルも凄まじい爆発力でした。
いやぁ流石です。ほんと面白いし上手い。
こんだけ宣伝して、沖田修一作品初体験の人とかもいるだろうに。大丈夫なんでしょうか。さかなクンと子役のアドリブシーンとか。もう事故的かつ感動的です。
今回印象に残ってるのは、モモコ子供時代の増田美桜さん。まるで子役とは思えない妖艶な演技でした。地方のスナックのママみたい。昭和の色香。
好きなことに純粋であれ、みたいなテーマも映画としての体裁上大事なんだと思いますが、まぁ個人的には面白ければ「男とか女とか」と同様にどうでもいいです。豊原功補の念入りなホワイトニングを確認しに、もう一度見に行かないと。
不良コントも、終始ふざけてたな。バタフライナイフ指導とか、スタッフロールまでふざけてた。最後一緒に走ってた、1人だけでかい女の子も気になった。
オリジナルよりも純度が高いさかなクン
「のん」が演じる「さかなクン」はオリジナルよりも純度に高い。天真爛漫で妖精のようないたずら心を合わせ持った表情が、僕の心を捕らえて離さない。ギョギョおじさんの方が偽物っぽく見えてしまうから不思議。
『この世界の片隅に』では、すずさんの存在を観客に信じ込ませる演技だったが、『さかなのこ』を見た観客は、のんが演じたさかなクンが本当のさかなクンだと思うはずだ。
井川遥の着物姿にドキッとしてしまった。個人的には嬉しいが、ちょっとやりすぎかな。このシーン以外では、ミー坊を温かく見守るお母さんの気持ちが伝わってくる熱演で、これからお母さん役が増えそう。
総長、狂犬ヒヨ、籾山の古き良き不良たちとのエピソードは、ヤンキーたちをも魅了してしまうミー坊の存在をコメディタッチで描いていて、ほほえましい。
監督・主演の『Ribbon』は、今一歩だったが、『さかなのこ』は、代表作になるのは間違いない。間もなく公開の『天間荘の三姉妹』が待ち遠しい。
どうやったら、こんな作品が創れるのか
沖田修一と前田司郎はすごいね。
こんなぶっ飛んだ作品、創れないよ。
さかなくんの半生をのんが主演で描くっていうから、主人公の性別を変えたんだと思ってたのね。
そしたら、変えてなくて、のん、男の人の役なんだよね。
冒頭で「男とか女とかどうでもいい」みたいなテロップが出るんだけど、これ、のんをどう扱うか考えてるうちに「どうでもよくないっすか、実は」みたいな話で作り手一同納得したんだろうな。
一つ一つのエピソードもぶっ飛んだ感じだけど、それはまあ、実話なんだろうな。
そこでの会話とかすごくうまい。この辺は前田司郎がすごいのかな。
小学校時代、高校時代、就職後とつないでくんだけど、そこもさらっとつないでいく。
就職後のところは、作品をまとめに入っていくからか、それまでのぶっ飛び具合が落ち着いてくるのね。
そこで面白さが少し落ちた気もしたんだけど、十分すごいかな。
モデルになったさかなくんは、イッちゃってるね。これだけ好きなものがあるというのが凄い。偏執的に好きだもんね。
それを「おかしい」と言わずに「すごいな」と言った周りもすごい。才能を生かしたね。
楽しかったけどね…
エンディングロールの説明が不十分…。
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★ 9/3 21:12修正。減点幅を他の映画と同程度になるように修正)
今年261本目(合計537本目/今月(2022年9月度)4本目)。
元ネタ(さかなクンのこと)は名前程度はしっていますが深くは知らず、という程度で見にいきました。実際には男女入れ替わっているのですね。
最初に「主人公に男女も関係がない」みたいなメッセージが出るので、軽い意味での男女同権思想のようなものは感じました。
ストーリーとしては結構やさしめで、小さいころ(小学生のころ)から現在まで、魚にこだわる主人公が、限られた進路の中でどうやって自分の知識を生かしていくのか…というお話です。
テアトル系列さんの映画の中では比較的見やすい映画ではないか、と思います(時間戻し処理や妙な脱線がないので)。
このため、映画としては結構単調な印象はどうしても否めず(特に映画のストーリーにひねりがなく、淡々と進んで最後は主人公が「一応の夢をかなえて」めでたしめでたし、になるだけ)、ここは賛否両論あるんじゃないかな…というところです。
もっとも、東京テアトル系列さんの映画は「はい、泳げません」のように基本的に点数の高い映画が多いので、迷ったらおすすめ、というところです。
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(減点0.7/エンディングロールの説明不足)
・ エンディングロールで、「公道上でのバイクではヘルメットを着用しましょう」と出ます。これは、ストーリーの中でいわゆる「高校生の非行行為」が描かれているからです(もっともこの描写も極めて軽め)。
一方で、この映画はタイトル通り「魚」を描く映画です。そのため、映画の序盤~中盤まで、魚釣りの話や、魚を釣っている人の描写等も結構でます。
魚釣りというと多少は危険(中には危険な魚もいるので)なものの、基本的には「大衆文化」として楽しむ方も多いですが、実は無制限ではなく「漁業法」を頂点とする各種法律の縛りをうけ、各都道府県ではこれをうけて条例を作っているところもおおいです(釣りを管轄するのは農林水産省)。
漁業法やその関連法のいうところは、一般の釣りの範囲では、「このサイズ以下の魚をとってはいけません」「この季節にはこの魚をつってはいけません」「この魚(天然記念物やそれに準じるような、希少となっているもの)は釣ってはいけません」といったものです(逆に漁船を出して漁業をする方にはもっと厳しい細かい指示があります)。
※ ほか、道路交通法の関係で「橋の上で釣りをするな」というものもありますし、「(日本のどこでも)埠頭で釣りをしてはいけない」という条約(日本も加盟。ソーラス条約)さえかかってきます(これは、船舶の安全確保を目的とする趣旨の条約。埠頭には船舶が来ることが想定されるから、そこで釣りをするな、ということ)。
ただこれらの法に加え、各都道府県(性質上、海に面する県のみ)で条例でさらに縛り(「このエサはダメ」「この釣り方はダメ」)がかかっていることが多く(概して、東北~北海道は特に厳しい)、それらを全て一般文化となっている釣りの方に説明するのは限界があるので、釣りが想定される場所では「絶対に守ってほしいもの」を主にのせて「マナーを守って適度に釣りをしましょう(=余りたくさんとらないようにしましょう)」という程度にすぎません(漁船を使わない、一般大衆のいわゆる時間つぶし程度の釣りでは、よほど極端なことをやらない限りいきなり警察が来て検挙されるというのは聞いたことがない)。
釣りは今はコロナ事情もあってやや控えめな印象もありますが、何でもかんでも好き勝手釣ってよいわけではないので、この点の説明は欲しかったです。
少なくとも、いわゆる「ノーヘルメット運転」(映画では、不良高校生などが出るような映画ではよく出ます)に関してはちゃんと出るのに、「釣りは法律・条例をよくまもって適度に楽しみましょう」というのが出ないのは、行政法規の説明不足であり、なんだかなぁ、というところです(かつ、詳しいことまで把握しようと思うと、農林水産省のサイトを読み込まないといけないという、結構面倒なのが「釣り」という文化なのです)。
※ かつ、上記にも書いたように「橋の上で釣りをしてはいけない」は国土交通省の取り締まりであったり、「釣り」ひとつとっても行政の縦割りが見える(連携しようという気がさらさらない)といったところです。
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自己肯定感が高まる、やさしい世界。
ストーリーの本筋はさかなクンの半生に近しいものなのだろうけど今回の映画のために多くの脚色がされているストーリーであったため、良い意味で裏切りがあり楽しむことができた。
のん演じるミー坊は、自分の好きを貫く強さ、純粋さがあるが、それが培われたのは、母を中心とした周りの環境が大きいと感じた。劇中、ミー坊のことを否定する人は誰ひとりいない。
普段、社会で生きているだけで、自己肯定感が低くなってしまうような世の中だが、この作品を観ているだけで自己肯定感が高まっていくとともに、自分の好きを勇気をもってもっと尊重していこう思わせてくれた。
ちょっとした小ネタのセンスが高く。何度も笑いが起きていた。特にヤンキーとミー坊の絡みシーンは小ネタの鮮度も演出も上質なものだった。
純粋って最強だ。
お魚さんを通して伝える平和な世界
公式Twitterで磯村勇斗さんが「ギョギョギョ〜」ってやってるのがかなり可愛くて見に行きました。
劇場では小学生のお子さんとお母さんで来られてる方も多かったです。小学生だと139分の作品は長い気がしますが、高学年くらいなので皆真剣に見てました。
主役のミー坊をのんさんが演じてますが、最初から最後までとにかく応援したくなります。何があっても信じてくれる優しいお母さんを井川遥さん、ヤンキーの同級生を柳楽優弥さん、磯村勇斗さん、岡山天音さん等が優しく演じててグッときます。
多くの人が考える「普通」から外れれば、実際は嫌な反応があります。色々な辛さを乗り越えてきたさかなクンが見てる世界には、差別や偏見を超えるたくさんの味方がいたのだと思います。お魚さんを通して平和を伝えてくれ、とても勇気をもらえる作品でした。
魚類に関する豊富な知識でタレントや学者としても活躍するさかなクンの...
魚類に関する豊富な知識でタレントや学者としても活躍するさかなクンの半生を、沖田修一監督がのんを主演に迎えて映画化。
幼なじみの不良ヒヨを☆柳楽優弥、ひょんなことからミー坊と一緒に暮らすシングルマザーのモモコを夏帆、ある出来事からミー坊との絆を深める不良の総長を磯村勇斗が演じる。
上映時間はたっぷりありました、、物語がまとまっててあっという間に終わちゃいました。
理解者がそばにいるっていいね!って思っちゃいました。
のんが見たくて。。。
ジェジェジェののんちゃんが見たくて
拝見。なんとも
素晴らしい映画🎬でびっくり‼️
さかなクンは、
不思議??な人としか印象なかったけど、
半生を見て、なるほど。。。。
お母さんの許容範囲の素晴らしさが
天才を産むんだなぁと。。。。
子育て中のママに見てほしい。
TV鑑賞シーンで
やはり。。。別住みでしたか。。。
さかなクンをのんが演じる<サイコパスコメディ
さかなのこ
のんさんは世に出た時から『さかなのこ』である。あの伝説のスクリューボールコメディ『あまちゃん』で海女の役を演じていたからだ。紆余曲折を経て本作品でアクトを魅せてくれるが、素晴らしいの一言である。コメディエンヌとしての能力を存分に発揮してくれている。彼女の魅力を理解している沖田修一監督に感謝感激である。
魚類学者のさかなクンさんの半生を描くという体を取ってはいるが少し、別物である。第一に性別が違うw
どことなくシュールでファンタスティックな展開は、『あまちゃん』と世界線を共有しているのだと感じると合点が行く。兎に角、ヘンテコなお話しなのだ。
潤沢なバジェットをふんだんに使ったおかげで広い画角、沢山の躍動するモブ、豊富なロケーションの中で、のんさんの魅力が発揮されている。推しである自分からしたら夢のような映像体験であった。
脇を固める俳優陣も良い。柳楽優弥さん、井川遥さん、磯村勇斗さん、夏帆さん、岡山天音さん等。そして、不思議な存在感を放つ、何処かバチくさい歯医者さん役を演じるのが豊原功補さん。この方は韓国映画『ただ悪より救いたまえ』で『イカゲーム』で主演していたイ・ジョンジェのお兄さんをチョイ役で演じられていた方だ。やっぱオーラが出てる。もちろん、さかなクンさんも出てくる。他の脇を固める俳優陣も総じて面魂が良い。これは収穫であった。もっと彼らの活躍が観たいと思った。いささか冗漫な処があり、その点が惜しく、世界に訴求するバワーが、やや不足気味ではあると感じたが、逸品ではあると思う。おすすめ!
ギョギョ、なんでこんな映画を撮ろうと思ったんだギョ。
常識では計り知れない魅力
さかなクンの半生を描いたヒューマンドラマ。今回さかなクンのを演じたのんは個性的でユーモアのあるさかなクンの役柄にピッタリの印象。脇を固めるキャスト陣もかなり豪華メンバーが揃っていて見応えがあった。
内容としては少し薄いように感じたがそれでも常識では計り知れないさかなクンの魅力に最後まで引き込まれた。
2022-148
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