さかなのこのレビュー・感想・評価
全371件中、281~300件目を表示
さかなクンになれなかった男
「男でも女でもどっちでもいい」(うろ覚え)
のんがさかなクンを演じることについてはまったく違和感がない。男役の設定で男装しているのに女そのものであるにも関わらず、だ。
さかなクンの半生を描く映画なのだから男であることは必須に思えるが、実際はさかなクンの半生を叩き台にして「好きなものを好きであり続けること」を描いた映画と言った方が正しい。であれば男でも女でもどっちでもいいのである。主人公が男でなければストーリーがおかしなことになってしまうから男装させているだけだ。
のんがさかなクンを演じていることがとかく目立つが、さかなクンが不審者を演じていることもこの作品の特徴である。というか、私はそれが肝だと思う。
あのハコフグ帽子を被り道行く小学生に「お魚は好きですか~?」と声をかける姿は、我々がテレビで見るさかなクンそのもの。しかしさかなクンが存在しない世界では不審者そのもの。
あれは好きなものを好きであり続けた者の末路である。
小学生には「ギョギョおじさん」とあだ名を付けられ、保護者からは変質者扱い。財産を食い潰し定職にもつかず魚を眺めて暮らす。もしさかなクンがテレビに出ていなかったら……世間に認められていなかったら……というifの人物。
一方、のん演じるミー坊は魚を好きであり続けた結果、チャンスを掴み仕事も名声も得ることとなるのだが、この差はなんだろうか?
同じように魚を好きな気持ちを持ち続けて生きてきたというのに。
この二人の対比こそがこの映画の見所だろう。
好きな気持ちを持ち続けることの危うさ、好きを認めてくれる親や友達と環境……ちょっとした違いで成功者にも町の名物不審者にもなってしまう。
この辺をユーモア交えて描いているので説教臭くなくてよい。
好きなものを好きな気持ちを持ち続けることは大事だ。だが、ちゃんと勉強しないとギョギョおじさんになっちゃうぞ。
和製フォレスト・ガンプみたいな
前提として「さかなくん」は好き、原作未読。
その上でつらつらと。
魚好きで頓狂な主人公がのびのび生き、周りの人に助けられながら、なんとか生きていく話。
学生の頃の絆は大事みたいな感じで、ヒヨや総長、籾山が大人になった時に助けてくれるのは凄く良かった。柳楽さん、磯村さん、岡山さんの演じる憎めないおバカなキャラクタ有ってこその本作。
のんさんはイキイキと演じられていて眩しいくらいだけれど、客寄せ以上の意味は感じられなかった。
上映時間が内容に比せず長いので、モモコのくだりは全カットで良い。社会人挫折パート長過ぎてダレる。
母親のみー坊全肯定にはどうにも賛同できない。
子供のやりたいことだけをやらせるのは教育では無いし、社会と自らを擦り合わせる事が出来ない社会人は悲惨である。
ぎょぎょオジサンの所に一人で行かせるのとかネグレクトを疑うレベル。
父親の倫理観こそ正常なのだが、みー坊の親権は何故か手離していて悲しい。
総評:コメディにもドラマにもエンタメにも振り切れずどっちつかずな印象。
もっと明るく楽しい話を期待してたんだけどなぁ。
9月は未だ5日なのに、ぱるる出演作品2本目!
「島崎遥香」目当てなのに中々出てこない!?やっと出てきたと思ったら、出番はホンの僅か・・・!?ちょい役!?ゲスト出演?でも、役柄はどうやらアイドルらしい!?
138分も有るのに、大したストーリーも無い退屈な作品!「ミー坊」の小学生時代を演じた子役の可愛らしさだけが救い・・・。
ほっこり、時にハッとする秀作
どの場面も愛おしく、丁寧に描かれている。軽い気持ちで観に行ったら想定以上に話に引き込まれて気づいたら泣いていた。
コミカルな場面も多いが、固定観念や偏見をぶっ飛ばす母の愛情、友情、主人公のまっすぐさに心揺さぶれる。主演のんは勿論、母役の井川遥、愛すべきおバカたる磯山、岡山、また柳楽の芝居も最高。
さかなクン役を役者のんにオファーした方に金一封差し上げたい、と思えるほどに適役だと感じた。
さかなクン本人が別人?として特別出演した場面はカットしてもいいんじゃないか?と一瞬思ったが、主人公との対比やサプライズ的要素として奏功しているかもと思い直し、個人的には好き。
こんな・・・・
こんな笑ってしまう作品とわ・・思わなんだ‼️
「私を・・」「Ribbon」っと意欲的な作品を送り出している、のんさん主演・・の知識しか無く、「さかなくん」の自伝的作品⁉️❓❓
「やっちまったかな⁉️」っと思いながらも劇場へ
オープニングの「男か女かはどうでもいい」のテロップ❗️ なるほど、のんさんのユニセックスな演出が強力に活きている❗
最近は「福田雄一」的コメディばかりが目立っていたが、久々にクドさの無い「間」の上手な演出コメディ❗
笑えます‼️
そして、先の展開が読めない・・・ましてラストの着地どころなど想像出来ない作品、初めてです‼️
ここ2ヶ月、恐竜❗未確認飛行物体❗新幹線内の争奪戦❗っと興味の向くまま観た中・・一番面白く、映画であるソレを充分に堪能、楽しめた‼️
そう言えば 、このテイスト・・「純喫茶磯辺」で味わった様な・・・
イメージと違ったな!
予告のイメージとかなり違ってましたね。のんさんがさかなクン役ということで、ジェンダーを軸にしたヒューマン作品だと思っていたが、
かなりのコメディでしたね😃
不思議なさかなクンを不思議なのんさんが演じる。普通ってなに?こっちが思う。
さかなクンは一歩間違えたら、かなり社会不適合な方向へ行ってたかも。それでも夢を叶えて現在は魚博士になってることは、本人の何より魚好きと真っ直ぐな性格があったからこそ。周りの人達もそんなさかなクンに魅了され、理解して応援してくれたんだと思う。ヤンキー学校でも全然いじめられないし、男女関わらず好かれていたんだろうな。たぶん。
やはりこの役はのんさんがピッタリだったと思います。ヤンキー役の柳楽優弥、磯村勇斗、岡山天音が生き生きしてた。母親役の井川遥だけが年齢を重ねたメイクになってくのが気になったが、子供を絶対に信じる芯のある演技でした。さかなクン以外の家族が実は魚嫌いだったことを知るシーンは最高のオチでした。
のんちゃんが巡り合った奇跡
「男か女かはどっちでもいい」。このテーマが裏タイトルになってるのが作品全体を引っ張って行ってましたね。こんなにハッキリパッキリ堂々と宣言した沖田監督。なんかすごくかっこいいテーマでした。そしてのんちゃんがこの作品の主演をはったという奇跡。いろいろあったけど、ついに巡り合ったと印象でした。
おめでとうございます。のんちゃんの代表作になったのでは?
中3の息子も一緒に鑑賞。「おもしろかった!」とパッキリ言ってくれて誘ってよかったです。出演者みんなよかったなぁ。久しぶりにパンフレット購入。パンフレット購入された方、他にも4名ぐらいいらっしゃいました。珍しい。
パンフレットも内容濃いですね。堪能しました。もう一度みたいな。
良かった!
さかなクンの自叙伝!シンプルに面白かった!
上映時間約140分、観る前に少し長いな!と思ってたんですが時間を感じる事なくあっという間でした。
さかなクンの海の生物に対する愛情が凄く伝わり、さかなクンがさかなクンをやってこられたのも母親の愛情や周りの友人達の支えなんだな!というのもよく伝わりました。
母親の『ミー坊は好きな事をやりなさい!』という貫くスタイル、ホントは魚介類は食べられないにも関わらず子供の為に合わせてあげる優しさなど、子供を思う母親の愛情が凄く伝わり、何か自然と泣けてました。
母親の愛情って奥深いんだな!と思い何かわからないけど親の顔が見たくなっちゃって若干遠回りして映画の帰りに実家の両親の顔見に行っちゃいました(笑)
てかレビュー書く前にさかなクンを調べたら・・子供の頃の夢を叶えて魚博士になってるんですね。
自然と笑えて、泣けていい映画でギョざいました!ありがとうございました。
それでも間合いは学ぶべき
奇跡のシンクロ!って感じでございましたなー。「尺長っっっ!?」と思っていたし、観たあとも「100分位にした方が傑作だったかも…」と思いましたが、終始柔らかい笑顔に包まれている感じで幸せだったのでヨシ!ですね。
それでも「ギョギョおじさん」のシーンは何とも…。だって立派な不審者ですもの。お母さんが折角出してくれた折衷案もダメにしちゃうし、アソコは作り手の思惑とは違って「純粋なだけじゃだめですよ」なシーンになっちゃいましたね。案外大胆なお父さんとヒヨには、何かにつけ側に居て欲しかったなというのが率直な感想。
「さかなクン」当人も出だしは「あーーー、なるほどね(苦笑)」な印象でしたが、キチンと社会に揉まれた感が出てきてからはバランスが上手くなりましたからねぇ。そう、最低限のバランスはやっぱり大事なわけです。それでも「岩をも穿つ」一念は素晴らしかったと、嬉しい気持ち一杯で劇場を後にしたので、「息苦しさ」を抱えてる人には良い癒しになるんじゃないのかな?なんて思いました。
さかなクンの人生に感動!
さかなクン(のん)の人生を、ほぼトレースしているので、学ぶところ多しです。感じたのは、日本の教育は努力して、頑張って、必死になって、競うことばかり教えていますが、さかなクンの生き方は、本当は一番美しいと思いました。普通の生き方という言葉が作品の中でも象徴的に語られますが、その生き方が本当に幸せかと思うと疑問です。さかなクンを強制的に普通の人間に戻そうとする先生に対して、「この子には好きなことをやらせてください」と言う母親こそ、偉大だと思いました。さかなクンの人生の発端は、水族館で買ってもらった魚貝の図鑑です。そして、絶大なる魚オタクになって生きていく姿に圧倒されます。高校生の時には、その魚愛が、不良たちも含めて周りを幸せにしていくのです。楽しいことは伝染するのは間違いないです。やがて、さかなクンは同窓生の力を借りてテレビ出演をし、博士になっていきますが、そこにたどり着くまでの道のりは側から見ていると苦闘です。しかしそれがあるからこそ、見事に彼の人生シナリオの達成ができた時には、手放しで泣けました。のんはこの作品で男性のポジションを演じていますが、時々女性に見えたりして、その中性的な存在感を醸し出す不思議な魅力には完敗です。
のんがさかなクンで良かったと思える
そんな馬鹿なと思うところも主人公がさかなクンなので普通に思える
TVチャンピオンの宮澤くんが白身魚を食べて魚種をどんどん言い当て誰も敵わなかった!その頃から凄く興味があった🤭
良い友達がいて安心した😮💨出演されてる方も凄く良く!さかなクンの同級生の鈴木拓も出演していてさかなクンらしい!
格闘シーンに鈴木拓が出て本気の強い所も見てみたかった🤣
なんて素敵な人生なんだろう
観ている間は、面白おかしい所が多くて、とにかく楽しかったです。笑い声が周りからも聞こえてきました。
不良たちを物ともせずむしろ仲間になっていく所が好きでした。
見終わって、じーんと沁みてきます。苦労を乗り越えて偉い、とか、偏りがどうこうとか、そういうのではなく、自然体のまま生きることの難しさ、それをやり通しているさかなクンそのものが素敵だなぁと、観終わってから心に強く迫ってくるのです。
心に残るとても良い映画でした。
可愛かったら食わんだろ?普通、食わんよね。可愛いワンちゃんを食べるか?食べんよね、普通。
沖田修一監督作と言う事で期待したのはですね。緻密に計算された「大芝居的に演出された長回し」なんです。「おらおらでひとりいぐも」では炬燵に入った田中裕子さんとビッグバンドを使い、CG無しでグルグル回してくれたアレみたいな。「子供はわかってあげない」で校内を歩く美波と門司君の回りで、画面を横切ったり運動したりする、ディズニーみたいなアレとか。
これがですねぇ。
無かったです、今回。強いて言うならば、港で高校生たちが乱闘するシーン、くらいでしょうか。なんかインディ・ジョーンズみたいでしたけど。これも、コロナ禍の撮影であったからなのでしょうか。ちょっと期待してたので残念。ですが、長回しは子役2人だったってのが。情け容赦ねーよ、全くw
一時期、東京テアトル配給作には全く魅力が無く、食指がピクリとも動かない、と言う状態だったんですが、ここんとこ佳作続きで、完全に持ち直した感があります。これも良かったです。
子役パートが辛くて、途中で帰ろうか?って思うものも少なくないんですが、コレは子役パートが良かった。ミー坊役の女の子、ナチュラルに「さかなクン」のボケ感と「ヲタク感」があって最高でした。
皆が普通じゃつまらない。と言うか、平準化された人間を大量生産してもしょーがないだろと言うのには大賛成です。何の事はない、自分自身も、その手合いだと思ってますんでw
比較的、寛容な日本社会です。「欧米は個性を重んじ、日本は個性を否定している」とお考えの貴方。それ、トータルでは間違ってると思います。少なくとも、理系に関して言うと、欧米の成果主義は脱個性で尖った発想を拒絶する傾向があります。よって、尖った人は自分で起業する事を目指す。日本の方が、むしろ寛容だと思うんですが、哀しいかな金が無いw
お金、どうにかなりませんかw
兎にも角にも、それが破壊的・享楽的なものでない限りは、好きなことに没頭出来て、それ相応に生活していける社会が理想だよなぁ。って思いました。
ちょっとあざとい脚本ではあった気もするけれど。
良かった。
普通に。
と言うか、普通って何よw
この「普通」は「良かった」のダメ押しですね。「最高とは言えないけど平均よりはるかに上」と言う意味です。
ももが言った「普通」は「常識」ですね。常識では計れない生き方をしている彼(女)が普通じゃないのは当たり前な訳ですが、普通に生きてる人から見れば、「バカだね」になるのか「キラキラ」になるのか。彼(女)の周りには、それが「キラキラ」に見える人が沢山いたよ。って言う。それって幸せなことだよ、って思いました。
と言う、以外にも素敵な映画でした。
【良かった点】 さかなクンの知られざる半生を、コミカルにファンタジ...
【良かった点】
さかなクンの知られざる半生を、コミカルにファンタジックに描いた演出が刺さりまくり。主に3部構成で、さかなクンがさまざまな人と出会い、成長し、さかなクンと出会った人たちも笑顔になっていく。こんな光のような存在が、今の暗い世界を照らしていくようだった。好きなことを好きと言い、それを好きであり続けることの大切さを改めて感じた。他人の意見ではなく、自分が納得できるかどうかが重要だ。俳優陣も皆さん素晴らしく、その中でもやはりのんちゃんの惹きつける何かは凄まじいものがあった。主人公しかできないよのんちゃん。
【良くなかった点】
個人的には満足感の高い作品だったが、特にこれといって緩急がない作品なので、この上映時間では長いと感じてしまう人がいるかもしれない。壮大な物語を期待してはいけない、これはあくまでもさかなのこの半生であり、優しく人に寄り添う映画なのだ。
ぶっつけ鑑賞
単なる小説の実写映画も観ていた。その中で気持ちが大きく動かされたのは、母親の言動である。世間の眼を気にせずに娘を見守る大切さである。一緒に同じ目線で楽しむ事をする。子供の好奇心ややりたい事をトコトン突き破るぐらいやらせてやる覚悟である。 子供特に小学生の子育てをしている親は是非とも観て欲しい。感じて欲しい。 ※親の目線で子供を規制している事が多いのではありませんか。勉強して学歴がイイ事もアリですがそれ以外も大切で子供は親より長い人生がある。楽しんで生きるスキルを育てることの方が1番で無いかと。■胸が熱くなります涙のコツクが緩みました。
クセ強めの筈なのに、後味は爽やかでギョざいます!
さかなクンをイメージしたミー坊を演じるのんの表情が魅力的です。生き生きとしていて、まさに水を得た魚です。不良たちとの和気あいあいとした絡みも楽しいです。
出演者がみんなピッタリの適役な中で、岡山天音さんが意外にカッコ良かったです。
子供の自主性に任せるというミー坊のお母さんのような教育方針で、子供が必ず成功するとは限らないだろうけど、伸び伸びとした幸せな子供時代が送れますね。
とても良い映画なんですが、敢えてマイナス点を挙げますと・・・
①独特の間は嫌いじゃないですが、無駄に長い所がいくつかありました。
②実はミー坊以外の家族は魚が苦手だったという設定。
コメディなので笑う所かもしれませんが、「お母さん、お父さんに(苦手な魚ばっかり食べさせて)無理させちゃったかな」というセリフは少し残念でした。離婚の原因は、ミー坊のせいではなく、夫婦の考え方の相違だと思います。だから、家族4人で囲む食卓は、「また魚?」と半ばウンザリしながらも楽しかったのだ、と信じたいのに、イヤイヤ食べてたんでしょうか?
だけどお父さん、あんなに嬉しそうにタコを処理してたじゃん。とても無理してるようには見えなかったですけど!(笑)
全371件中、281~300件目を表示