さかなのこのレビュー・感想・評価
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面白いといえば面白いのかなぁ
アオリイカを捕まえるために学ランのまま海に飛び込んで「とったー」と海上に浮かんでくるミー坊、『あっ!あまちゃんだ!!』と思った。
のんさんは、きらきらいい目をしていた。
「な、おまえ、自分のナイフとか持ってないの?」
「持ってるよ。だけど臭くなっちゃうでしょ。」…
少し違和感。
『普通ってなに?ミー坊はよくわからないよ…』
う〜ん、別次元の問題になってしまうかなあ…と思った。
磯村勇斗さんを今年は何回観ただろう。相変わらず上手い。観るものを惹きつけますねー。
さかなくんの存在感が、全編を通じて伝わってきた作品。やっぱ、さかなクンはすごいなと。そして、『好きに勝るものなしでギョざいます』には、大きく納得。
そして、そして、さかなくんの『素あたま』を観ることができたのが、一番驚いた。貴重なシーンで身が引き締まった。
ただ純粋に、美しい物語。
さかなクンの半生と言いつつ、脚色は多いけれど、沖田修一らしい脚本、演出がなんともユーモラスで非常に面白く見れた。
子供時代のリアルさよ笑
小物の作り込みはもちろんだけど、子役たちがリアルすぎてツボったのと、さかなクンの演技がいつも通りすぎてなんとも言えない空気が漂っていた。
そしてのんさん。最高すぎる。
確かにさかなクンは中性的なところがあるけど、さすがに女優を起用するとは大胆すぎたが、違和感なく、のんさんが元々持つ不思議感が相まってさかなクンだ!と思わせる空気が素晴らしかった。
話は基本はほんわかストーリーなんだけど、人生の苦難的なシーンもある。ただそこにも沖田マジック。見てる私は笑顔混じりで苦難を乗り越え、涙も誘った。なんとも言えない素敵な雰囲気の漂う映画だ。
キャスト陣も豪華かつ、ピッタリだと思ったな。夏帆は相変わらず美しく、岡山天音もいい役で柳楽優弥最高。いつもと違う役に見えたけど、さすが。
気をてらったカットや演出はラスト以外ないが、そこも素直に魚が好き!という男の子(スクリーンでは女の子だけど笑)が、そのまま大きくなっても気持ちを貫く1人の人生を描く。いい映画だった。
想像以上にめちゃめちゃ変な映画。けれど不思議な感動が押し寄せてくる大傑作。
観る前から全く想像もつかないようなめちゃめちゃ変な映画でした。
まず幼少期のミー坊が家族で海水浴に行くシーン。
体に巨大タコを巻きつけたミー坊が海から出てくるとこで、あまりにも意表を突かれ過ぎて思わず声が出ちゃいました笑
しかもその巨大タコを飼おうとしているミー坊の前で、タコの頭を引き千切りコンクリートにタコの脚を叩きつける父親。
予想外の展開すぎてこれは一体何を見せられてるんだろうって感じで開いた口が塞がりませんでした笑
他にも、高校生になったミー坊が不良に絡まれながら行うイカの捕獲大作戦、日本初のカブトガニの孵化の成功など、全く予想外の展開がこれでもかとばかり繰り広げられる。
ただ単に変なだけな映画じゃなくて、ちゃんと不思議な感動を感じさせてくれる本格的な人間ドラマにもなっている。
まず井川遥演じるミー坊の母親が素晴らしい。
子どものことを全面的に信頼して、子どもの興味のあることを最大限応援する。
「勉強が出来る子がいれば、勉強が出来ない子がいてもいい。ミー坊は魚を好きでいてくれたらそれでいい」って何の迷いもなく言い切るシーンは感極まりそうになってしまいました。
これはなかなか出来ることじゃないし、全国の教育者は是非見習ってほしい姿勢だと思いました。
あとはミー坊の幼なじみ役の柳楽優弥も素晴らしかった。
ミー坊の夢を馬鹿にするような最低な恋人よりも、ミー坊との友情を選んだ彼に拍手を送りたくなりました。
好きって気持ちを貫くのは本当に難しい。
もちろん好きって気持ちだけで全てが上手くいくほど世の中は甘くはない。
映画のなかのミー坊も、理想を抱いて就職した水族館では現実とのギャップに苦しんだり、せっかく来た水槽のプロデュースの仕事も上手くいかなったり、好きな気持ちだけではどうにもならない大きな壁にぶつかったりしている。
けれど、どんなに周りからバカにされようとも壁にぶつかろうとも、純粋に自分の好きな気持ちを持ち続けていれば、いつかどこかで自分の好きが形になる瞬間がきっと来るかもしれない。
そんな素敵なメッセージを伝えてくれる素晴らしい作品でした。
純粋な存在として
さかなクンをのんが演じるという、最初は男性を女性に置き換えるのか‥!
という先入観で見ていたけど、本編はその性差を超えた子供の純粋なままのような存在としてのミー坊(さかなクン)を中心の群像劇として不思議な味わいの爽やかないい話になっていたなあ。
こんな役はのんさんしか今できる人はいないかも
ミー坊のすべてを肯定するお母さん役の井川遥がよかった。
さかなクンと「のん」のコラボ作品です。観ている内に「のん」がさかなクンにしか見えなくなってきました。
さかなクンのお話を"のん"が演じるというので
予告を観てから気になっていた作品です。
ぜひ観てみなければ、と鑑賞です。
◇
さかなクンの小学校時代から話が始まります。
その頃から「サカナ好き」 で 「お絵描き好き」。
周りが何と言おうと マイペース。
悠々と泳ぐタコさんも
仲のよい女子との事も
サカナ新聞を作ることも
「好きだよ」
そう。
好きなものは好き。
それが全て。
他に理由なんていらない。
高校生になった。
小学生がそのまま大きくなったようだ。
周りとの接し方も
相変わらずマイペースだ。
自分の高校の不良総長も
敵対する学校の不良たちも
出会った奴らはいつの間にか
気がつけば 「さかなクン」 が好きになっている。
大きくなって
仕事が上手くできなくても
仕事をいくつもクビになっても
さかなクンはさかなクン。 なのだ。
◇
この作品には
そんなさかなクンの魅力と
さかなクンを演じる「のん」の魅力が
たくさん詰まっています。
くすっ」とする場面が沢山盛り込まれ
140分があっと言う間でした。
(…140分? そんなに長かったんだ… とびっくり)
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■天然さかなクン その1
不良からナイフを借りて
釣ったばかりの魚をさばく。
「自分のナイフは持ってないのか?」
と聞かれ
「使うと臭くなるから」
「 … 」
※ 次にイカを捕まえた時、一人だけ哀しい表情を
見せたナイフ使いの不良クンが愛おしい。
(またオレの使うのかぁ…涙)
■天然さかなクン その2
釣った魚を軽快にさばいてサカナくん。
お腹を割いて 頭をブツっ
「うわぁ」
「お前なにやってんだよ」 と総長。
「サカナ締めてんだよ」 とさかなクン
「総長も締めるだろ?」
「 … 」
「オレは そんな締め方はしない…」 (と、首をふるふる)
まあ
それはそうでしょうねぇ…。
■天然さかなクン その3
チーム乱闘(?)の最中に泳ぐイカ発見
捕まえるのに「網」が欲しい。
「 どこかに網は…? 」
視線の先には、何故か「全身網タイツ」を着用の
相手校の不良の姿が。
「 … 」
タイツを脱ぎ渡す不良の、悟った表情が愛おしい。
※最初、ケンカのための鎖かたびらと思ったのですが…
この全身網タイツの効能は、何なのでしょう?
◇最後に
どこまでが実際のエピソードで
どれが創作なんだろう と気になって
色々と調べてもみたのですが… 途中で止めました。
さかなクンらしいと思えたのなら 「あり」 でいいじゃないか。
そんな風に思えてきましたので。
◇最後の最後
「のん」って普通に海で泳げるんだ …と感心し
すぐに思い出しました。
「あまちゃん」 で何度も海に潜っていたんですよね。
何年たっても海女ちゃんでした。
じぇじぇじぇ でギョざいます。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで
変わらず好きなままでいる才能
さかなクンを強く意識したのはテレビに出演している姿を観たときでも、大学の客員准教授になったときでもない。氷結のCMに出て、スカパラのアルバムに参加し、スカパラのライブにゲスト出演したときだ。ただテンションの高いうるさい人ではなく、マルチな才能を持った人なんだなと。
そんなさかなクンの自伝映画にのんが主演すると聞いて驚いた。なんてキャスティング!でも、たしかにアリといえばアリかと思っていたが、実際観てみるとやはり若干の違和感が。でも、冒頭に映し出されるテロップで先手を打たれた感じ。これはうまい手法。
少し調べようと思ってWikipediaを見たら、さかなクンのお父さんは囲碁棋士だそうだ。それもすごい!TVチャンピオンの話とかもまったくなかったけど、伝えたいのはそれじゃないってことなんだな。
実際、エジソンの伝記を読んでいるかのようなお話だった。普通って何?人と違うことは悪いこと?ってメッセージを散りばめながら、好きなことを変わらず好きでい続けることの凄さが伝わってきた。そうなんだよな。好きなものを好きでい続けるって、もうそれだけで才能なんだよ。周りの協力もあって、今のさかなクンが出来上がる流れはとても微笑ましい。
若干気になっていた(道徳的にではなく、どうやったのかという興味で)のは原チャリをノーヘルで乗っていたこと。最初のシーンが公道ではなかったからアリかと思っていたら、普通に公道でもノーヘルだった。と思っていたらエンドロールでそのメッセージが!最初と最後のメッセージが効いている。
本当にあったことなのか?
さかなクンの自伝的な原作を映画化した内容だと思うが、幼馴染みの女の子とその娘との共同生活があり本当にさかなクンが体験したことなのか?と気になった。なんかそのイメージは無かったので。脚色したものかと思うけど‥‥。さかなクンの子供時代の子役が可愛らしかった。コメディがあり暗い雰囲気がなく観ていて楽しかった。キャストが豪華だった。
TVチャンピオンの話は入れて欲しかった
観終わって「さかなクンの人生を映画にしたものだと思っていたら、違うじゃん!」と思った私。
帰ってきてWikipediaでさかなクンを調べてみたら、ちゃんとさかなクンの人生に沿った話だった。
じゃあ、なんでTVチャンピオンの逸話を外したのよ!?
あれこそがさかなクンを世に知らしめた番組だったのに…。
”のん”は良かったよ。それこそ男であっても女であっても関係ない話だから。
心の底から優しい作品だった
沖田監督の作品は何しろあたたかく、優しい人たちに包まれている作品ばかりなのです。
キャスティングも見事だし、さかなクンはのん以外は考えられないと思いました。海から上がってきた彼女はまさしく、”あまちゃん”で何の違和感もない。
あのアラサー俳優たちの高校生ヤンキー達も絶妙に愛らしい。岡山天音、磯村勇斗、柳楽優弥、前原滉などヤンキー役に使っちゃうところが憎いです。
それにしても、さかなクンのお母さん、ステキな教育方針で。子育てをしてる自分もかなり考え方を改めさせられました。この母親がいなかったら、きっと今のさかなクンは存在しなかっただろうなと思います。
何かを大好きな子供たちにも、その子供たちを育てる大人たち、教育現場の方にも老若男女が楽しめるってこういう作品なんだろうなって思いました。
ぜひたくさんの人たちに観てもらいたいです。
好きなものは何よりも宝物
のんちゃんがさかなクンを?!と驚いたけど、とにかく違和感がない。
(小学生時代を演じた子も素晴らしかった!)
辛いことがあっても、自分らしさを変えず、好きなことを持ち続け、笑顔で生きていく。
簡単なようでとても難しいことだけど、気負わず緩く、なおかつ憎めないマイペースさがとてもチャーミング。
そして、主人公のお母さんをはじめ、取り巻く人たちもとても優しくて、なんだか嬉しくて泣きそうな気持ちになりました。
柳楽優弥さん、磯村優斗くん、岡山天音さんと俳優陣もなにげに豪華。
くすっと笑って優しい気持ちになる、穏やかな水槽の中にいるみたいな映画でした。
のんがいとおしい いつまででも観ていたい
のん+磯村勇斗+柳楽優弥だけでほぼ満足してしまってあとはもういつまででもこの人たちをこの暗闇で観ていたいという映画の幸せに浸らせていただきました。
不良グループの喧嘩を俯瞰で行って戻ってまた行ってと古い喜劇映画のようにPANして見せるくだり。ミー坊がアパートに戻って来るといつも店の外で煙草をふかしている髪結いの亭主。139分が長いという人もいるがこの無駄な部分がええねんやん。
のんは間違いなく素晴らしい「ヒーロー」でそのきらめく存在感は本人が自負するように代替えが無く一言でいえば陳腐だがいとおしくてたまらない。かつてのタレント事務所が決して安売りをせず独立を許さなかったのもさもありなん。ただ一番きらめいたであろう20代の彼女の失われた数年が切ないがそれを含めてこの役どころがあまりにもピタリとはまってじぇじぇどころではない。
それにしても反省すべきは、私は予告編で何度も見て、さかなクンの半生を女性の設定に置き換えて描くのだと思い込んでしまっていたことである。子ども時代も女の子が演じていたのでもう確信に変わり高校生のミー坊が詰襟の学ランで登場してからも後戻りできなくなって困った。先入観で映画を観てはいけないということをつくづく肝に銘じたことである。
”老若女男”ジェンダーもエイジもレスなのだ
深いのだけれど、笑い、ときに泣きながら、でもやっぱりみんなが笑顔になる。
そんな映画を久しぶりに見た気がする。
コメンタリー上映も始まるそうなので、もう一度観に行きます。
天然!さかなのこ!?
のんさんの魅力いっぱいのプロモーションむーびー!?
のんさんが永遠の10代か20歳に想えるぐらい、ピュアで透明感ある人物であり、ストーリーや背景は重要ではない!?かもしれないロードムービーになっています。
「さかなのこ」ではなく、「ねこのこ」、「いぬのこ」でも創れそうな作品に感じてならない映画です…(^_^;)
能年玲奈はバカっぽいけどバカじゃない
2022年映画館鑑賞42作品目
9月4日(日)フォーラム仙台
1400円
原作未読
監督と脚本は『南極料理人』『横道世之介』『モヒカン故郷に帰る』『おらおらでひとりいぐも』『子供はわかってあげない』の沖田修一
脚本は他に『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』の前田司郎
さかなクンの自叙伝を映画化
予告編の時点でなんか楽しそう
なぜかさかなクンを女の能年玲奈が演じる
宝塚で銭形警部を演じた夢乃聖夏を思えばどうってことはない
子役は西村瑞季という女の子だが子供時代まで女子が演じることはなかったと思うがどうだろう
冒頭に男でも女でもどうでもいい的な開き直りにも感じた言い訳を読ませられた
久々に村井麻里子の『どうしようもなく恋愛』の歌詞を思い出した
能年玲奈がさかなクンを演じたのに何故か別の役でさかなクン本人が登場する
『新聞記者』の望月衣塑子のようなものでこれはちょっといただけない
女の子の学ラン姿は好きだ
理由はよくわからないけど
男が女子高生の制服を着たら変態丸出しなのに何故なのか
海辺での不良たちとのやりとりが面白かった
岡山天音にド直球で「ブサイク」と暴言を吐くシーンは酷すぎて逆に清々しい
能年玲奈が魚を締めるシーンに関心
能年玲奈の独特の喋り方が笑いを誘う
能年玲奈は寝顔も面白い
能年玲奈の瞳は澄んでいる
能年玲奈は天使だ
ミー坊(さかなクン)に能年玲奈
ミー坊の幼馴染で狂犬のちにTVディレクターになるヒヨに柳楽優弥
ミー坊の家に幼い娘と転がり込むモモコに夏帆
総長に磯村勇斗
のちに寿司職人になる不良の籾山に岡山天音
おさかなショップ「海人」の店長に宇野祥平
ツッパリに前原滉
鈴木先生に鈴木拓
ヒヨの恋人に島崎遥香
水族館の先輩飼育員に賀屋壮也
番組MCに長谷川忍
番組アシスタントに朝倉あき
歯科医に豊原功補
ギョギョおじさんにさかなクン
ミー坊の父親ジロウに三宅弘城
ミー坊の母親ミチコに井川遥
マイルドカオス
最初、この作品の特報を聞いた時はどんな映画になるか想像できなくてどうなるんだろうと思っていました。途中さかなクン本人が出るといった情報が来た時は頭を抱えましたが笑
さかなクンの人生をなぞっていくのが今作ですが、スケールはあまり大きくないです。魚に興味津々で、ミー坊新聞を描き示すくらいのハマりぶりから魚が好きという気持ちをずっと持ち続けて大人になっていくというのが静かに語られていきます。
お父さんが息子が捕まえたタコをしばきまくるシーンは衝撃的でしたが、それ以上にお母さんの寛容すぎるスタイルはもっと衝撃的でした。知らないおじさん、さかなクンが演じており、家への連れていき方や話し方がホラー映画のそれでしたが、そんなおじさんの家に行っていいよという判断は人を信じて欲しいという気持ちの遥か上をいく狂気が孕んでいました。そりゃ夜中まで帰ってこなかったら誘拐も疑っちゃうよなとも思いました。序盤は割とブラックも込められていました。
高校生になってからもミー坊新聞を描き続け、なんやかんやでヤンキーたちとも仲良くなり、一緒に釣った魚や捕まえたイカを食べるというほのぼのしたシーンが差し込まれます。カブトガニが歩いている姿は可愛かったですし、ちょくちょくある笑いも心地よかったのですが、いかんせん長いなーと思い始めたのもこの辺りからです。
大人になってからは魚関係の職に就こうとするも、殆どが向いてないという適性の無さに悲観に暮れ、それでも魚関係に携わろうと足掻く様子がメインになっていきます。子供の頃に仲の良かった女の子が子供を連れて一時期居候したり、ししゃものうんたらかんたらでブチギレたり、後半は暴走気味になっていくミー坊の様子は面白かったんですが、必要か不必要かと言えばいらなかったかなーというラインです。
幼馴染がテレビのプロデューサーになり、その番組への出演で知名度を広めていくという感じで楽しそうに海に飛び込んでエンドロールです。
正直、尺の長さだったり、配置だったりで割と怪しい雰囲気があったのですが、思っていたよりかは面白かったです。映像の霞んでいる感じや、30分削れただろうなという尺には多少なり不満はありましたが、ブラックな笑いが好きな人にはオススメできるのでは…。
鑑賞日 9/7
鑑賞時間 18:00〜20:25
座席 C-10
期待していたけれど…テンポが悪い
さかな君役にのんをキャスティングするなんて天才!と思ってすごく期待していただけに今ひとつ感がすごい。
なんと言っても脚本も演出もテンポが悪い。
俳優陣は皆とても良かった。特に柳楽優弥と岡山天音。
「男とか女とか関係ないミー坊はミー坊だ」というコンセプトは好きだが、のんは女の子にしか見えないので幼馴染のもも(と娘)との同居生活もただの女友だちの所に転がり込んだようにしか見えない。さかな君で想像すると不思議な可笑しみや哀愁が感じられるのに。
日本酒を飲んで酔っ払う場面もしっくりこない。せめて髪をショートにして見た目も女性か男性か分からないようにすれば良かったのに。
クスッと笑える場面もあったしもっと面白くできそうな題材だったのに残念。
今こそサカナ君の生き方を見つめてみよう
まずは本作の感想とは関係ないですが、“のん”が最近映画では普通にキャスティングされている事に喜びを感じます。
一時期(というより役者生命を考えるとかなり貴重な期間)、契約問題で大手芸能事務所の圧力で芸能活動自体が困難であったのを考えると、現時点の活躍は非常に喜ばしい状況になって来たと思えます。
今のテレビ業界の不振と連動しているのかも知れませんが、テレビ業界に強い影響力があった事務所でもテレビ業界自体が不振になれば、そうした圧力も弱まるのでしょうね。
更に本人がそれ以外の新しい場所で地道に努力し続けていれば、この様に復活できるという道筋を開拓してきたからなのでしょうが、今の“のん”から目が離せないという存在(俳優)になっています。
そうした事柄が、本作の役柄にピッタリと当てはまるのが、観ていて凄く気持ちがいいのです。
それは上記のテレビ業界の不振という事と日本経済の不振という事とほぼイコールであり、今ままでの常識と考えていた事を全て見直してみようという気分が、少し冷静な人なら湧きあがる筈の時代の転換期であるという事です。
勿論、教育の見直しもその一つであり、今まで百年くらい変わり映えしない受験教育の在り方もそうであり、人間の幸せとは?を考えた場合のミー坊の母親が放つ教師への言葉などは、まさにこれからの教育を考える非常に大きな指針になると思えます。
原作はサカナ君の半世ですが、その中にあるテーマ自体が“のん”の芸能活動と重なり合い、まさにハマり役になっていました。
冒頭のクレジット「男か女かは、どっちでもいい」のであって、これからの世界で生きていくために本当に大切なものとは何か?を、これほどキャラクターだけで分かりやすく、万人が納得出来る人もいない様な気がします。
67歳になった私でもやはり人生で一番大切な事は、何か大好きなモノを見つけ出しそれに夢中になれる事だと思っています。少なくとも、最初からお金や権力や地位を目指すのも嫌だし、そういう教育の中で育ったことも嫌だった人間からすると、サカナ君の様な生き方は最高だと思えました。
やっと本作自体の感想ですが、ちょっとテンポが遅く感じてしまいましたが、だからと言ってテンポを早くしたら、この味わいが残るのかどうかも微妙です。
普通ってなに?
ご存知さかなクンの半生を、のん主演で映画化した作品。
寝ても覚めても頭の中は魚のことばかり。
そんな子供のことを優しく見守った母親が素晴らしい。
なかなか出来ることではないよね。
普通ってなに?
考えさせられた。
そして、何度も海に飛び込んだり、身体を張って頑張ったのんに拍手だ。
顔がアップになるシーンが多いのだが、彼女はとても美しい目をしている。一点の曇りもない澄んだ瞳、吸い込まれそうな瞳とは、まさにこのことだ。
さかなクン本人も出ていたけど、あれじゃあまるで通報レベルの不審者でしょ。
あとは、テレビに出て知名度が上がってからの活躍をもう少し取り上げて欲しかったな。
ラスト、水族館での母娘のシーンが良かったね。
不良達が皆、高校生に見えないのはお約束。
興味深かった
原作読んでないけど、ぎょぎょおじさんは実在なの?千葉のヤンキーとのやり取りとか面白かったし、家庭環境など、どこまでが真実でどれがフィクションなのか質問したいことがたくさんある映画でした。やはりさかなクンは面白い!
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