「始まって早々に驚きのシーンが」さかなのこ jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
始まって早々に驚きのシーンが
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映画には、さかなクンが扮するギョギョおじさんなる人物が登場する。このおじさんはいつもハコフグの帽子をかぶっていて、見た目も行動もさかなクンそのものなのだけど、子供たちからは気味悪がられ、逃げられる存在だ。そして、登場からほどなくして、児童誘拐の疑いで警察に連行されてしまう。驚いたのは、パトカーに乗せられる直前に、さらっと帽子を取ってミィ坊にかぶせるシーンだ。国会の調査会に参考人として招致された時も、園遊会に呼ばれて天皇陛下にまみえた時も取らなかったあの帽子を取ったのだ。これで、この映画はタダモノではないぞ、と感じた。(2023.12.22 覚え違いがあったので修正しました)
さかなクン(ミイ坊)の役をのん(能年玲奈)が全く違和感なく演じきっていたが、この2人、案外共通点があったのかもしれない。それを見抜いた沖田監督の慧眼に恐れ入る。
沖田監督らしい笑いがそこここにあって退屈しなかった。特に、せっかくミイ坊が捕まえてきたタコをお父さんが、そこまでしなくても... と思うぐらいコンクリートに思いっきり叩きつけるシーンには大笑いした。
好きを貫き通して、いろんな縁に恵まれ、すっかり子供たちの人気者になったミイ坊が、子供に逃げられていたギョギョおじさんとは反対に子供たちに追いかけられるというオチで泣きそうになった。
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