「好きに勝るものなし! そして、のん炸裂!!」さかなのこ pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
好きに勝るものなし! そして、のん炸裂!!
僕は、かねてからさかなクンを尊敬している。
世の中に「すごい人」はたくさんいるけれど、さかなクンはその中でも突出した人だと僕は思う。
あの突き抜けかたはどうだ。さかなクンという存在は、ある意味、ロックでありパンクである。
さて、『さかなのこ』。
とても楽しい映画だった。
最初、主人公がのんさんだと聞いてちょっと違和感があったけれど、観て納得。中性的に脚色することで、より物語にひろがりができたように感じた。
本作のどこまでが、さかなクンが実際に体験したことかはわからないが、そんなことはこの映画の本質には関係ない。
この作品が成功しているのは、一にも二にも、のんを主役に据えたことによると言ってよいだろう。
のんの透明感、清潔感、ユーモラスな雰囲気……余人をもって代えがたい。天性の役者だという気がする。
三者面談のシーンや高級レストランでの食事のシーンが感動的だった。
「ありのままの自分」を認めてくれるお母さんや友だち、素敵です。
変わってたって、変人だって、なんだっていいのだ。
世間に迷惑をかけなければ、いや、多少迷惑をかけたって、好きなことを貫いて、やりたいことをやっていけばいいのだ、と勇気をもらった。
「好きに勝るものなし」を燃料に、ブレークスルーしたさかなクン。
あなたには一生をかけて取り組める「好きなこと」がありますか?
コメントする