劇場公開日 2022年9月1日

  • 予告編を見る

「のんさんを使ったという点で、大傑作!!!」さかなのこ CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0のんさんを使ったという点で、大傑作!!!

2022年11月11日
iPhoneアプリから投稿

冒頭に出る「男か女かはどっちでもいい」というメッセージ。企画・制作・配給を担当したテアトル東京の面目躍如という感じだ。自分はこういうところが好き。

主人公をのんさんがやるということ。半年前くらいから始まっていると思う予告編の段階から、「さかなクンの映画か。それを主人公のんさんで?!」と思ったが、次の瞬間から「なんか、あってそうな感じ。というか、さかなクン以上にさかなクンらしくない?」と興味深々。ようやく観ることができた。

ずっと魚が好きで、魚を絵に描くことが好きで、いろいろな職業を経て、大学の先生にまでなった "さかなクン" の半生を描いた話。

…なのだが。 まず、俺はのんさんファンで(も)あることを伝えておきますね。そしてファンにはたまらなく楽しい映画だった。のんさんはとにかくハマっている。素なのか演技なのかわからないが、さかなクンを見ているというより、のんさんを観ていると、終始感じていた。これは、のんさんの映画なんだと思う。

そして、のんさんを取り巻く友人達がいい。特に、高校時代の友人たち。格好といい、演技といい、この上なくぬるいヤンキー達だが、のんさんと話したり関わりあったら、さもありなん。そう思わせて、ぬるいんじゃなくて、めちゃ楽しい〜と感じる。そう、のんさんがいることで、すべては童話の世界のように思えてくるのだ。
総長も、副長も、赤鬼青鬼も、カミソリモミーも、もちろんマッドドッグ(ひよ)も、最高だよ。

特に、アオリイカのシーンがいい! のんさんの活躍でアオリイカを捕まえることができて「これから、刺身で食べられる」と皆が目を輝かせている中。青鬼が「また俺の自慢のバタフライナイフが使われるのか!? またまた、この上なく臭くなるのか?!」と悟った表情、俺は見逃さなかったよ!! 最高メンバーの中でも最高演技だよ、青鬼!

アオリイカの前に、総長が釣ったサバをみーちゃん(主人公ね。のんさん)がさばくシーンからの一連は、ぜひ観てほしいなあ。みーちゃん節というか、のんさんのセリフ、たまりませんよ。

ああ、すごくいい時間だった…

----- 以下はセリフなのでネタバレだから、お気をつけください -----
・ ジャーナリズムが暴力に屈するのはよくないって言ってたよ
ー イヤだって言ってるヤツの声を聞かないで書くのはいいのかよ

・ でもホントの勇気ってこういうのじゃないと思うよ

・ 殺したんじゃないよ、シメたんだよ。総長だって、シメるでしょ?

・ お前、自分のナイフ持ってないの?
ー 持ってるよ。持ってるけど、臭くなっちゃうでしょ。臭くなるのは、誰だってイヤでしょ

…しかし、ひよにあれだけ「お前、魚のこと、やりたかったら、ちゃんと勉強しなきゃダメだよ」って言われたのに、結局勉強しなかったなあ。マイペースだなあ。

おまけ
ひよ、眠気防止のそのやり方、怖すぎるからやめて!

おまけ2
頭から魚を食うと、骨は後ろに伸びてるから、喉に刺さらないのか。ひとつ利口になったよ。

おまけ3
のんさんの男子高校生姿、似合う! 思い出したのは、「エースを狙え」で藤堂たちが3年生の文化祭で、藤堂、尾崎、千葉の3人に岡ひろみを加えた4人で「男性コーラス」という出し物をやった時の、学生服姿の岡ひろみだ。
大島さんが小さいのか、のんさん大きいなあ、と感じたせいもあるかもしれないが、あらためてみるとのんさんの顔は、美形な男性が女装した際の顔にも見え、中性的な美しい顔なんだなあ、と感じた。

CB
Don-chanさんのコメント
2024年4月30日

CBさん、共感とコメントありがとうぎょざいます!(^^)!
「じぇじぇじぇの能年玲奈」から「ぎょぎょぎょののん」に更新でぎょざいますね~!(^^)!

Don-chan
かせさんさんのコメント
2023年12月6日

のんがさかなクンってだけで、もう笑ってしまってました。
本人も出てきてくれたし、満足です。

かせさん
琥珀糖さんのコメント
2023年2月26日

コメントありがとうございます。
のんさん、背が高くて学生服姿、不思議ちゃんでしたが、
凄い似合ってましたね。
ジャーナリズムが暴力に屈するのは良くないって、言ってたよ。
その言葉、私も突き刺さりました。
名語が多いのも魅力でしたね。
本当に良い映画でしたね。

琥珀糖
masamiさんのコメント
2023年2月9日

CB様コメントありがとうございます。
なんとも愛情に溢れたレビューでまた観た気分になりました。天間荘とのハシゴは凄いですね。2022年はのんさんは監督までして良き年でした。私もファンなんで嬉しかったです。

masami
サプライズさんのコメント
2022年11月17日

お褒めいただき、ありがとうございます!笑
さかなクンの方が胡散臭く見えてしまうくらい、のんの純粋な演技が光っていました。もう、最高っ。

サプライズ
bionさんのコメント
2022年11月12日

さかなクンよりさかなクンらしかったですよね。
さかなクンの純度を高めると「ミー坊」って名前がふさわしくなります。

bion
NOBUさんのコメント
2022年11月12日

今晩は。
 コメント有難うございます。
 私は、能年玲奈さんの醸し出す透明感がとても好きでして(レビューではのんさんと記載していますが、”自分の本名を名乗れないって、どうなんだ!”といつも思っています。)
 で、今作。
 私の好きな沖田修一監督の期待した通りの映画で、好きですね。自分の好きな事を貫ける人(さかなクン)って、凄いと思いましたし、性差を越えて、何ら違和感なく演じた能年里奈さんって、凄い女優さんだなあ、と思った作品でもありました。
 ”彼”の影響で自身の未来を切り開いていくヤンキー達も、佳き姿でしたね。では。

NOBU
もりのいぶきさんのコメント
2022年11月12日

CBさん、コメントありがとうございます。

「セリフ」を読んで、鑑賞時の記憶がよみがえりました。
何度聞いても 「くすっ」 となりますねぇ。
ん~ 良いです。

※セリフ自体もトボケた味の良いセリフなのですが
のんが口にする事で、セリフに命が宿る気がします。

もりのいぶき
CBさんのコメント
2022年11月12日

あはは。そうなのか。そうなんですね。

CB
だるまんさんのコメント
2022年11月12日

骨は刺さるらしいですよ。のん本人が、骨を柔らかく調理した魚だったと言ってました(笑)

のんさんは良かったですね。

だるまん