「ミー坊の生き方に憧れてしまう、心洗われる良作‼︎」さかなのこ 流星の水菜さんの映画レビュー(感想・評価)
ミー坊の生き方に憧れてしまう、心洗われる良作‼︎
もともとキャストに好きな人が多かったから見ようとは思っていたけど、先に見た人からよかったと聞くことが多かったので、期待して見に行った。それでもどちらかというとキャスト目当てで観に行ったので、想像以上に話も良くていい意味で裏切られた。好きなことを突き詰めたさかなクンが大人になるまでのサクセスストーリー!みたいなのを勝手に予想してたから。(多分私と同じように思って観てない人多いんじゃないかな)ちょいちょいくすっと笑えるところもあり、ほっこりもあり、考えさせられるところもあり、観てる最中もなんだかマスクの下でにやけてしまっていたし、鑑賞後感もとてもいい映画だった。
好きなことを突き詰めて生きていくことの大変さについて、中盤以降かなり描かれているところ。それが、この映画が単なるサクセスストーリーで終わらない、いろいろと考えさせられる部分。確かにミー坊みたいに好きなことして生活するのって憧れるけど、実際には上手くいくことばかりじゃないし、生きづらさを感じることも多いよねって改めてこの映画で気付かされるし、実際に自分はそういう生き方怖くて選んでないし、、それでもその生き方で突き進むミー坊すごいよな、みたいな。
ミー坊の周りの人たちもとても魅力的なキャラばかりでほっこり。優しい世界が広がっている感じ。一見すると、ミー坊は周りの人たちに恵まれすぎてると思ってしまうけど、ミー坊の人柄があの優しい周りの人たちを惹きつけてるんだろうなと感じた。不良たちをも絆すミー坊。たぶん誰にも真似できない魚を介した人とのコミュニケーションの取り方。
映画の最初に「男か女かは重要なことじゃない」みたいなテロップだけ出て、のんさんがさかなクンの役を普通に演じてる映画内世界が始まる。たぶん男の人の設定だけど、全然違和感なく演じてるのんさんが凄すぎた。これ、のんさん以外にこの役を演じられる女優さんっているのかな、ほんとにすごい。柳楽さん、磯村さん、岡山さん、最近出てたら気になって作品を見てしまう3人の俳優さんたちもいい味を出しててとても良かった。カミソリ籾が個人的には一番ツボだったな笑。