「得るものの多い作品」さかなのこ やまさんの映画レビュー(感想・評価)
得るものの多い作品
さかなクンの半生を描いた映画。主演はのん。
冒頭で「男か女かはどっちでもいい」と出てきて、もうこの作品が好きになった。子役も女の子だったけれど、のんが学ランで登場したときに、ようやく腑に落ちた。
好きなことにまっすぐ生きられるって幸せだ。でも、お金を稼ぐ手段とか、家庭をもてるのかとか、周囲の理解と協力が欠かせない。この映画は、そんなミー坊の"周囲"がとても素敵に描かれている。
ミー坊を理解し、ミー坊に協力し、ときに人生の重要な選択さえもミー坊に左右される"周囲"。とくに母親の存在が大きい。母は、「それでいい」とは言ったけれど、「それがいい」とは言っていない。でも、それで良かったのだ。
コメントする