「好きに魅せられました!」さかなのこ るいまーるさんの映画レビュー(感想・評価)
好きに魅せられました!
ミー坊が愛おしくて、愛おしくて仕方がありませんでした。お魚さんへの愛、熱がとにかく冷めなくて、一途で、時に皆からの?にも動じないLOVEがそこにはありました。
だからこそ母の包容力、父の心配な気持ちにすギョイほど涙しました。
ミックスソフトのように時にミー坊への母、父の気持ち、愛が上手く紡ぐことができないことがあってもそれが子育てであり、人生。139分の中でとても考えさせられました。
それでもミー坊はずっとお魚さんに向かってLOVE注入。ブレない姿に微笑ましかったです。
さかなクン扮するギョギョおじさんの存在感も絶大で、ミー坊との絡みが大好きでした。お魚さんという共通の好きがこんなにもハーモニーを生み出すのだと、友達の不思議そうな目、父の心配を振り払ってギョギョおじさんへと向かう天真爛漫なミー坊。
心の中でその調子!と応援している自分がいました。母、ミチコの気持ちはこうなんだと、痛いほど分かりました。
そして、総長や籾山、ヒヨとの絡み。一見凸凹だけどミー坊のその雰囲気で逆に圧倒しているイマジネーションに心温まりました。
大人、社会人になってミー坊も、私たちも色々と大変になって現実に悩まされるけども‥。"好き"はやっぱり不思議なパワー、周りを惹き込む胸熱な何かを持っているのだと。やっぱり最後はこれに尽きました。改めてそう思わせてくれたミー坊はギョ立派。
演じたのんさんの唯一無二なミー坊として魅せる言葉では表せないすギョさ。のんさんの今後の演者としての道を共に歩んでいきたくなりました。
井川遥さんの温かく我が子を見守る母像にも癒され、涙し、包まれました。大人になったミー坊に会うシーンは涙が止まりませんでした。