「オリジナルよりも純度が高いさかなクン」さかなのこ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルよりも純度が高いさかなクン
「のん」が演じる「さかなクン」はオリジナルよりも純度に高い。天真爛漫で妖精のようないたずら心を合わせ持った表情が、僕の心を捕らえて離さない。ギョギョおじさんの方が偽物っぽく見えてしまうから不思議。
『この世界の片隅に』では、すずさんの存在を観客に信じ込ませる演技だったが、『さかなのこ』を見た観客は、のんが演じたさかなクンが本当のさかなクンだと思うはずだ。
井川遥の着物姿にドキッとしてしまった。個人的には嬉しいが、ちょっとやりすぎかな。このシーン以外では、ミー坊を温かく見守るお母さんの気持ちが伝わってくる熱演で、これからお母さん役が増えそう。
総長、狂犬ヒヨ、籾山の古き良き不良たちとのエピソードは、ヤンキーたちをも魅了してしまうミー坊の存在をコメディタッチで描いていて、ほほえましい。
監督・主演の『Ribbon』は、今一歩だったが、『さかなのこ』は、代表作になるのは間違いない。間もなく公開の『天間荘の三姉妹』が待ち遠しい。
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CBさんのコメント
2022年11月12日
> 「のん」が演じる「さかなクン」はオリジナルよりも純度に高い
NOBUさんも上で言ってますが、自分も全くそう思いました!!
もうその点だけでも素晴らしいですよね!
NOBUさんのコメント
2022年9月4日
おはようございます。
”「のん」が演じる「さかなクン」はオリジナルよりも純度に高い。”
同感です。彼女をキャスティングした沖田修一監督の慧眼には、驚きましたね。
では。