「とてもハッピーで、少しビターなお話」さかなのこ スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
とてもハッピーで、少しビターなお話
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さかなクンの半生の伝記が原作。さかなクン役をのんが主演。のんが出演する映画が好きで追い続けていますが、いつものテアトル新宿ではなく、Toho系の映画館でのんを観れるようになったとは、、、感無量です。
さかなクンをのんが演じる、という部分は違和感なかったですね〜。のんが無理に男装する訳でもなく、女の子って設定を変える訳でもなく、ただ女性である「のん」が、男性である「さかなクン」を演じるってこと。他に適任はいないと思います。
まあ、歌舞伎や宝塚、落語の世界では演者と役の性があべこべというのが普通で、のんは上手いし、今回はハマり役だったけど、こういう演出って、日本的で面白いと思います。
作品的にも上手く出来ている気がする。主人公のさかなクンは、本人の努力だけでなく、周りの支えに素直に応えて自分の夢を叶えていく。その周りも決して余裕があるわけでも、幸せな訳でもない。さかなクンの両親は魚が嫌いなのに、毎日魚を食べ、さかなクンに振り回されて離婚していましたね。幼馴染のモモもシングルマザーになってしまう。
さかなクンが幸も不幸も運んできて、いつの間にかさかなクンがみんなの希望になっている。とてもハッピーで、少しビター良い映画ではないかと思います。
リアルさかなクンがパトカーに乗せられるとこもシュールで面白かったな〜
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