劇場公開日 2022年6月3日

  • 予告編を見る

「【ベストアルバムを聴いただけなのですが】」シェイン 世界が愛する厄介者のうた 金北山を仰ぎ観て育ってさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5【ベストアルバムを聴いただけなのですが】

2025年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

驚く

斬新

<概括>
バラカンさんがベタ褒めだったので観ました。
彼の音楽というより詩が解ればもっと好きになれたのかもしれない、残念ながらヴァンモリソンやチーフタンズの方が聴けると思いました。齧ってはいたアイルランド独立戦争以下の日本ではピンと来ない内戦の話がシツコク左翼からの視点で描かれますが、それが本当にシェインのアーティストとしての本質だったかは、日本東北人の私にはよく解りませんでした。
<雑感>
主人公は非常に典型的な感じがします、言い過ぎですが凡庸な感じがします
・実は中産階級、実はヘタレ、実は気が弱い繊細な奴、実はインテリで読書好き、アーティストや革命家に本当の労働者階級は少ないのです非常に解りやすかった
※ジョンライドンとジョニーロットンは別物でしたが似ています、シェインはロットンに寄っています
・実はひどく暖かい家族に囲まれ本人も家族を大事にしている、いい人なんですよね
・実際純粋で自分の生まれた環境にすごく素直になじんで、故郷アイルランドの基本的な歴史観にはどっぷり浸かっている。それに対する違和感なそのコミニティの中での孤立感は無さそう

なんだそうなのかと解ってしまうとあぁ実は幸せですね。でも長生きはできないんだろうなぁと思いました、もう亡くなりました。

我が日本人は卒業式の歌や何やでアイルランドの音楽には実は馴染みが深いらしい、東北の生まれ育ちだったので親近感を感じる、俺たちの祖先もバラカンさん的には差別されてたよ、シェインみたいに東京に出てきたら私だって「夷」みたいな言われ方はしました、でもシェインみたいにはならなかった....と言うのがオカシイならそれは英国が綺麗事言うけど酷い差別があったということですよね。
※彼が虐められたのは、自意識過剰で頭が良くてインテリででも不器用なだけだったからじゃなかろうか

金北山を仰ぎ観て育って
PR U-NEXTで本編を観る