ロックン・ロール・サーカス
劇場公開日:2022年8月5日
解説
ザ・ローリング・ストーンズが「ロックンロールとサーカスの融合」を目指して企画・製作・ホスト役を務め、1968年12月に撮影されながらも諸事情により1996年までお蔵入りとなった音楽映画。
歴史的名盤「べガーズ・バンケット」をリリースしたばかりのストーンズは、ミック・ジャガーが傑出したパフォーマンスを見せる「悪魔を憐れむ歌」など6曲を披露。リーダーでギタリストのブライアン・ジョーンズは本作を撮影した半年後に27歳の若さで急逝し、これがストーンズとしての最後のパフォーマンスとなった。さらに、本作のためにジョン・レノンがエリック・クラプトン、キース・リチャーズと組んだバンド、ザ・ダーティ・マックをはじめ、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフルら豪華ミュージシャンたちが参加。映画「ビートルズ レット・イット・ビー」のマイケル・リンゼイ=ホッグが監督を務めた。19年に制作された4Kレストア版で2022年8月に日本初劇場公開。
1996年製作/66分/イギリス
原題:The Rolling Stones Rock and Roll Circus
配給:オンリー・ハーツ
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2022年10月30日
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生まれる前の世界。背景は詳しく知らないけれど、こんな共演があったなんて…夢のよう。
2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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個人的には他レビュー程悪くは感じなかった まるで笑点で、観客席に一緒に座って曲紹介するようなテレビ的演出も面白かったし、クラプトン、キース、レノンなんてとんでも無いスーパーセッションでの曲が3コードのシンプルでループが続く、いわゆる踊れるロックンロールというのも懐かしさを憶える。大学時代の軽音部の夏合宿を思い出すようなそんなユルい発表会が演出されているのも面白い。そんな中でも観客の反応がバラバラだったのも同様w
トリのストーンズが一番映像を意識した演出だったのも面白い。なんだかんだで優等生だったのだろうね。
それにしてもブライアン・ジョーンズの独りぼっち振りがスクリーンからこぼれ落ちていて、寂しさが如実だったのが印象的な作品。
2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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1960年代後半のロックンロールの勢いを思い知らされた作品。サーカスとの融合、クラシック音楽との融合を試みただけでも凄い事なのに、ヴォーカルのオノ・ヨーコが叫んだだけでも成立するというのは本当に驚き。ジョンとヨーコ、エリック・クラプトン、イヴリー・ギトリスらとのセッション映像は本当に貴重。
2022年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ジョン・レノンとオノ・ヨーコと、エリッククラブトン、キース・リチャーズらがこの収録のためだけのバンドを組んで演奏するという、驚くような映像がさりげなく含まれた本作。この収録のすぐ後に亡くなるローリング・ストーンズの初期メンバー、ブライアン・ジョーンズの楽しそうな表情など、数え上げれば切りがないほど貴重な映像が多数収録されているのに、当時は公開されることなく、長らく「お蔵入り」となっていた作品でした。
『サマー・オブ・ソウル』(2021)や『アメイジング・グレイス』(2021)など、当時何らかの事情で公開されなかったライブ映像作品が、後年になって公開されるという例は決してないことはないのですが、本作のゲストメンバーの豪華さを見ると、なぜ未公開になってしまったのかと思わず首をかしげてしまいます。ザ・フーの見事なパフォーマンスと較べてストーンズの演奏が見劣りすることをミック・ジャガーが不満に思った、などいろいろと言われていますが、真相は判然としません。
ただ実際の映像を観ると、「サーカス」というコンセプトが演奏と噛み合ってなかったり、結局のところこれだけ豪華なゲストメンバーをストーンズの前座扱いにしかしていない、テレビ用に撮影したためか、レストア版でさえも画質が厳しい(同時公開の『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』と比較しても顕著)などなど、ショーとしての完成度の低さが目立ち、仮に当時公開されていても、残念ながらそれほど話題にならなかったのでは、と感じました。
というイベント部分に関する問題はさておいて、これだけ重要な映像と音楽が現存していて、しかも今この時代に4Kレストア版を大スクリーンで鑑賞できるよう努力してくれた関係各位にはひたすら感謝!