アトランティス 海底王国の逆襲のレビュー・感想・評価
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サメとヒドラ
サメを海から解き放ったB級サメ映画でブームを起こしたアサイラム社が伝説の大陸アトランティスにかこつけて地上の人類をせん滅させようとする海底人の悪だくみ映画をつくりました。
邦題はアトランティスですが原題は魔のトライアングル、バミュダーの多事故領域です。
冒頭からバミューダ沖での旅客機墜落の航空パニックに加えて襲い来るジョーズの群れ、アサイラムらしさ全開ですね、サメだけでは不足と怪獣ヒドラ出現で怖がらせます。ヒドラはギリシャ神話の怪獣ですがロシア語読みでギドラ、そう、東宝キングギドラの元ネタです。
低予算なのでアトランティスと大風呂敷を広げた割にはスケールも登場人物も少なめでチープ感は否めませんが娯楽作品としてはそこそこで愉しめました・・。
こういうB級orC級映画、時間が勿体ないと思いながら(残りの人生、出来る限りの名画を観ようと決意しているのに)観ずにはいられない自分がいる。
①冒頭の戦艦がヒュドラによって沈められるところだけCG他に金かけたようで、残りは真にチープ感半端ない。飛行機内も、海底都市の内部も絶対にそこらの建物の部屋で纏めて撮っているな、と分かるセットの安さ。②エキストラに死んで貰うシーンで直ぐにサメを出してくる安直さ。ここで気持ちが萎えかけたが、頑張って最後まで観ましたわ。③演出がそんなに酷くないのがまだ良かった。話も『アクアマン』等からほぼ丸々盗作しているがなかなか上手く纏めていた。④冒頭のシーンだけみると「ヒュドラ、期待できそう」と思ったのに後は尻すぼみでつまらいです。⑤キャストは、王様が普通のオッサンにしか見えない、アトランティス人あんだけ?、ミッジがウザイ等々、底無し沼レベルで突っ込めます。⑥…でも楽しい。
アルバトロスかぁ
定番のB級映画の登場に慌てない方向けの作品です。 アサイラム社製の映画を見馴れている人なら問題ないです。 相も変わらず薄いキャラクターたちがバタバタと行動し纏まりの内容です。 ヒュドラもエサ(人間処理)食べてるだけで活躍シーンが少ないです。 こう書いてしまうと良い所が無いみたいですが、緩い特撮を観るような気持ちで優しく観れば怒る気持ちも失せます。 しかし年に何回か?一昔前の怪獣映画モドキが観たくなる時がある人なら、充分観られると思います。 大作の公開前やレンタル前に、その大作と見間違うようなタイトルを付け、中身はショボくCGも貧弱で安っぽいのが多いけど。 最近中国製のCG映画が山程増えた。 資本的に潤沢なのか?中国製のは西遊記や武将、武侠ものが圧倒的に多く、不可思議世界をCGで表現出来るようになってから一段と増えた。 そういう意味ではアメリカB級界の巨頭(笑)アサイラムの日本配給窓口アルバトロスも危機感あるのではないか?と思ったが安定の作りに「やっぱりアサイラムだ…」と漏れ出す作品力(笑) そしてあからさまに繰り出されるサメ推し(笑) そして過去の作品とのリンクも繰り出してくる。さすがに山程B級扱ってきてるだけあって「バトル・オブ・バミューダトライアングル」をひっぱりだしてきたのには驚く。 後、ヒュドラや海底都市を見ていると「海底軍艦」をイメージしてしまいます。 バミューダトライアングルに日本語の看板とか木箱とか散見されるのは何なんだろう。やはり日本人向けにしているのだろうか?
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