劇場公開日 2022年9月1日

「ゴードンのままでいて下さい(笑)」ブレット・トレイン pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゴードンのままでいて下さい(笑)

2023年4月17日
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鑑賞方法:VOD

笑える

単純

興奮

トーマスよりもパーシーよりもゴードンが好きなpipiでございます。
さて、本作は病に臥す前にシアターで予告だけ観て「面白そうだな」と思っておりましたが、まさか完全に日本のみが舞台だとはさっぱり気付きませんでした。(笑)
そりゃあまぁ、あんな80年代SF漫画にでも登場しそうな近未来アジアチック風景が現代日本だと思うか!ってんです。

伊坂幸太郎原作だと知りVOD鑑賞しましたが、とりあえず暫くは「まるで新幹線や日本だとは思えない混沌さ」がノイズとなって楽しみにくい。
配役もホワイトウォッシュは感じるし、日本人が主役では数字が取れないと思ってんだろーなーという思いは拭えませんが、ブラピの良い感じの抜け感は流石でしたので原作云々考えずにブラピ映画だと思えばそれでいいのかもしれません。

まぁ、初っ端の♪Staying Aliveはかなり笑ったんですけどね。
ゴードン(tangerineの事です)が出てきてからは次々と繰り出されるギャグのテンポが良くなってきて、少しずつノイズを意識の裏側に押しやって作品世界を楽しむ事は出来ましたw
レディバグともなかなかの名コンビだし、知的でカッコよくて根性もあってその上弟想いで応援したくなります。
(ゴジラの彼、あとはスカーレット・ウィッチの双子の彼だとはまったく気付きませんでしたー。10年経って良い役者さんになられましたね。
近年ならTENETだと順行赤チーム隊長、これも全然わかんなかった。(てか、TENETは鑑賞後時間軸整理する為のストーリー記憶に懸命で役者さんの顔あんまり覚えていないw)キングスマンF.O.E.ではランスロットになった彼〜?やっぱり全然雰囲気違うよー。本作をきっかけに今後もっともっと活躍して欲しいです。)

これだけ主要キャラが死なないんだからゴードンにも生きていて欲しかったけど、あれは無理だよなぁ。頸動脈思いっきりイッてたもんね。
しかしゴードン退場と同時に真田さんがめちゃくちゃカッコよく登場したので個人的には満足ですw
♪ Holding Out for a Hero( 麻倉未稀バージョン)と共に真田さんの見せ場が連続します。
もう、この映画の主役は真田広之だったんだなぁ!とガチで思いました。
どう考えてもこれ「木村家の物語」でしょ?
息子と共に嫁さん(母さん)と「親父」の仇を討つ、義侠心と情愛に満ちた「仇討ちモノ」じゃないですか。
レディバグは完全に巻き込まれただけの傍観者。まぁ社会復帰のリハビリには丁度良かったけれどw

しかし、こーゆー感じの作品ってなんか既視感あるなぁ、、、と思ったんですが要は仮面ライダーとかですね。
「子供向け特撮レベル」の脚本なんだな、と大変納得致しました。
ジャンプやマガジン、marvelやDCといった若者向けエンターテイメントという事なら納得です。
「映画」と名の付くものなら片っ端から観たいと思っていたけれど、私は「大人向け」の鑑賞後に長く何かが残る作品を選別して観ていく方が良いのかもしれないなぁ、と考えさせてくれる本作でした。(クレイヴン・ザ・ハンターはゴードン主演らしいから観るしかないか)
個人的評価は2.0〜3.0点というところですが真田広之が魅せてくれたクライマックスに加点したいと思います。

あと、書いておきたいこと数点記すなら

・lemonってば兄貴をトーマス認定しなくていいですから。私はゴードンの方が好きなんですから(爆)
トーマスは最後に大活躍した貴方で結構ですw

・仕込み杖だと見た瞬間にわかりました(笑)

・「彼」のチョイ役っぷりには笑わせて頂きました。ノンクレジットだから名前書くとネタバレになっちゃうのかな?え〜とね、キングスマン2作目のテキーラです。

・タランティーノ風味を随所に感じるのは、監督も原作者もタランティーノ好きだからのようです。納得!

こんなところかな。高校生以上30歳未満なら楽しめるかもしれないバイオレンスコメディでした。
さて、伊坂幸太郎の「グラスホッパー」と「マリアビートル」を読むことにしましょうか。未読で鑑賞して良かったと思います。先に読んでいたならノイズが更に増したことでしょうから(苦笑)
♪Thomas the Tank Engine rolling along ♪ tu lu tu tu...♪

※1
レビュー投稿後に皆様のレビュー拝見に回り、監督のデビュー作がジョン・ウィックだと知って非常に納得しました。
伊坂さんの原作がなかったら、星0〜1だったかも?
この監督の作品は私の好みではないようです。もう数作品観て検証してみようと思います。

※2
lemonのトーマスネタは原作通りだと知りました!(今回、これが1番驚いたw)
ブライアン・タイリー・ヘンリーは役作りの為に「機関車トーマス」を理解しようとTVシリーズを鑑賞したり、電車とディーゼル車の違いについて自主的に調べたりなど努力を重ねたとか。撮影時には知らず知らずトーマスの歌を口ずさむほどに。(私もこのレビュー書いている間、結構歌ってましたw)
ブライアンの努力に脱帽。貴方はやっぱりトーマスだよ♪(笑)

pipi
黒リネンさんのコメント
2023年4月25日

ですです😊
時代によって偏りがあって「またこれか~い!」ってのもありますしね。
終末論3本同日公開とか「どやさっ!」でした。笑

黒リネン
pipiさんのコメント
2023年4月25日

黒リネンさん

めちゃくちゃ共感&コメ、ありがとうございます♪
例えばグルメな美味しいもの好きだとしても、世の中のすべての食べ物を食べたいわけじゃないし、美味しいものが好きだからこそ「この店の料理は食べたくない」ってのもあるし(笑)
映画好きだからこそ「この映画は観なくてもいいな」って作品も山ほどあると思うんですね。

だから、自分の好みの傾向を自己分析して、本当に食べたい(観たい)作品だけセレクトすればいいかなぁと思うようになってきましたw
プロ評論家なら観たくない映画も観なけりゃならないだろうから、好きなものだけ選べるのは素人鑑賞者の特権ですね♪

pipi
黒リネンさんのコメント
2023年4月23日

めちゃくちゃ共感です。
僕も最近、何故か自分の人生に満足しちゃって。レベル20になったからですかね~。「さとりのしょ」使わなくても賢者になれるってアレですかね~。
アホのままなんですけどね~。
観たい映画なくなってきたんですよ~。
psycho-passってアニメリピートで大満足しちゃうし、お腹いっぱいになると眠くなるし。笑
なんか平和です~。

黒リネン
kossyさんのコメント
2023年4月21日

pipiさん、お久しぶりです。
新幹線にはここ10数年乗ってないので、乗りたくなってきました。
北陸新幹線も未だに乗ってない・・・
ウォーキングデッドネタで笑えると、ちょっとだけ優越感に浸れましたよ~恥ずかしかったけど。

kossy
NOBUさんのコメント
2023年4月18日

今晩は。
 ご無沙汰です。お元気になったのかな。では。(アッサリ。)

NOBU
たなかなかなかさんのコメント
2023年4月18日

そうだったのですね!
日本で放送されていた人形劇は、おそらく英国制作のものだと思います。アメリカでもそれが放送されていたのでしょうかね?
とにかく、あのリアルな顔が好きになれなかったんですよね〜💦

そういえば、トーマスの原作絵本は読んだ事ないです。今更ながら、ちょっと興味が湧いてきました😊

たなかなかなか
シネマディクトさんのコメント
2023年4月18日

pipiさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。日本のリアリティお構い無しが確信犯的でしたね。ブラピの抜け感,言えてますね。

シネマディクト
たなかなかなかさんのコメント
2023年4月18日

最近のトーマスは、キャラデザインが可愛くなっていますね!
私が子供の頃は、あのすごくリアルな顔が怖くって、実はちょっぴり苦手でした😅
今のデザインなら、子供たちも親しみやすいでしょうし、英語学習にはピッタリかも知れませんね♪

たなかなかなか
たなかなかなかさんのコメント
2023年4月18日

pipiさん、コメントありがとうございます♪
原作小説にかなり大胆なアレンジを加えているらしい本作。ちゃんと原作小説を読んで、比較してみたいです!
ブラピ&真田広之の力によって、映画の格が底上げされている感じでしたね♪アーロン・テイラー=ジョンソンも大変よかったです😆
トーマスって、アメリカでも人気なんでしょうか…?気になります。

たなかなかなか
グレシャムの法則さんのコメント
2023年4月18日

確か、伊坂さんのお子さまがトーマスか何かで遊んでいるのを見て、作品に取り入れたはずです(思うのですが、ちっとも確かじゃない曖昧な記憶に頼った話の時にいつも〝確か〟というまくらをつけてしまうのはなぜだろう😂)。
で、たぶん仮面ライダーのキャラクターカードのように、登場人物を紐づけたりするのです。

グレシャムの法則
近大さんのコメント
2023年4月18日

まさかこんな所にまで!
タランティーノの影響力は絶大ですね。

近大
everglazeさんのコメント
2023年4月18日

お久しぶりです🌷
お加減はいかがですか??
なるほど、原作未読だから何も考えずに楽しめたのかも知れませんね😄

everglaze