「弾丸列車〈東京→京都〉乗ったら最後、降りられない殺し屋!!」ブレット・トレイン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
弾丸列車〈東京→京都〉乗ったら最後、降りられない殺し屋!!
最近これだけ驚かされて、殺しや、アクション、ギャグや笑いを、
楽しんだ映画はなかった、と思う。
乗車を2時間楽しんで後半はスピードアップしてて、
体感時速500キロ以上だった。
リハビリ中の殺し屋レディバグ(ピット)の仕事は、
東京駅で銀のブリーフケースを盗み、一駅で降りるだけの仕事の筈だった。
ところが停車駅にはことごとくトラブル発生。
降りるに降りられないのだ。
ラスト、新幹線を発車させたレモン。
スタートはさせたはいいが、ブレーキの場所が分からない。
ホワイト・デス(マイケル•シャノン)が京都から乗り込んで、
エルダー(真田広之)と文字通り「因縁の死闘」を繰り広げるのだが、
真田の日本刀。
シャノンのピストル。
真田の殺陣の殺気が凄まじくて、ホワイト・デスの殺気を上回り、
やっつけた!死んだ・・・と思ったホワイト・デスが実は死んでなかったり、
(レモンも実は防弾チョッキ着てたり、蛇の毒は、ピットが今朝、血清を打った・・・
嘘ーッ、とか)
毒ヘビまで登場したのには、呆れたし、
レディバグ(ブラピ)が何度も何度も、
《因果応報》と言うが、
木村親子とその孫は、屋上から投げられ、
エルダーの嫁も殺されてるし、
ホワイト・デスの妻も交通事故に見せかけた暗殺、
とか、確かに《因果応報》
ヤクザの世界は、「家族を守る?」とは聞いて呆れる。
「守れる訳あるまい!!」と思う。
それにしても監督と脚本のサービス精神に惚れたわ!!
日本が舞台で、
伊坂幸太郎の「マリアビートル」が原作で、
ブラピが主演で、
全編・新幹線車内で、
《乗ったら最後、降りられないの車中》
という面白すぎる設定。
その車内という限界が限りなく魅力的に料理されている。
ボリビアの殺し屋・Twin s《レモンと蜜柑》
残虐なのにお互いを異常に愛してるし、
メキシコNo.1殺し屋ウルフは
妻を殺され、その恨みは地球の反対側まで来るほど。
どの殺し屋も因縁を抱えていて、
サイコなプリンス(女の子=ジョーイ・キング)でさえ
父親から顧みられない鬱屈を抱えている。
ブレット・トレインは弾丸列車の意味で、京都に到着した後、
機関車トーマス・オタクのレモンは新幹線を発車させる。
猛スピードで走る新幹線を停めようとするが、ブレーキのやり方が
分からず、暴走して爆走して脱線するのだが、
この映画は文字通り《制御不能》
日本趣味も面白おかしくて、日本のヤクザの親分がロシア人のホワイト・デスに
親分の座を奪われている・・・なんてのも聞いたことはないが、
ヤクザの国際化の波で黒幕は外人・・・て、こともあり得る。
列車内では各国の殺し屋が9人も鉢合わせ、
運の悪い殺し屋のレディバグ(てんとう虫)の
《悪運と強運》が入り混じり、ブラッド・ピットの魅力、
58歳なのにどこか可愛らしい純真さと愛嬌・・惚れるわ!!
カルメンマキの「時には母のない子のように」とか、
坂本九の「上を向いて歩こう」とか、
麻倉未稀の「ヒーロー」もかかる。
それにしても車掌がドラマで観ていた「HEROES」のマシ・オカ、
だったのも驚きだったし、
車内販売車の売り子さん(福原かれん)が可愛い。
殺し合いにもまるで動じずに食品の補給とかしている。
倉庫(陳列棚)は、見張りも鍵もなくて、取り放題状態に見える(笑)
撮影はロサンゼルスで行われて、高速列車から投げ出されたり、
上を走ったり、頭突きで窓を破ったり、
VFXも凄くて見応えあり。
富士山が名古屋辺りで見えるのもデビッド・リーチ監督いわく、
ワザとだとか!
ヤクザの屋敷が神社みたいで笑ったけど、ヤクザの殺し合いは
昭和の任侠映画そっくりの色調だった。
ユルキャラも登場するが、モモもんはメッチャ可愛くない!!
ここは減点!
新幹線の乗り場も東京駅より数段と近代的で、これは東京駅じゃねー、
夜と夜中に走って朝、京都に着くなら8時間位乗ってたことになる。
時速350キロではあり得ないのであるが、これも夜景が綺麗だったから、
良しとしよう!!
日本が殆ど異国だが、これもこれで良いとしよう!!
という訳でしっちゃかめっちゃか、ぶっ飛んだ映画だったが、
一応、落とし前はついている。
日本愛が溢れていて、
最高の気分だった。
コメントありがとうございます(^^)
制御不能な列車とその中の出来事がスピード感相まって最高の映画でしたね!
原作は今ご覧になっているところでしょうか。
是非ご堪能ください!
琥珀糖さん おはようございます。
共感&コメントをありがとうございます。
ブラピもいろんな役を
楽しまれていて 今作も
派手にコミカルにカッコ良かったです。
全体的に スピード感あって
セリフも面白かったです。
血しぶきシーンには、ひゃ~って思いましたが💦
《因果応報》 確かに・・
日本からは、真田さんの登場が
嬉しかったです。
>ボリビアの殺し屋・Twin s《レモンと蜜柑》
最強でしたね(^▽^;)
トーマスシールには笑ってしまいました。
私もブラピ見てるだけでしあわせになります。若い時でなく今のブラピがとても素敵で好きです。ワンス・・・も本当にかっこよかったらですね。スタントとして前に出ない感じがとても良くて上手いなあ!と思いました。