「真田広之がかっこよくて、うれしかった…」ブレット・トレイン 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
真田広之がかっこよくて、うれしかった…
その存在感、風格は日本人として誇らしかった。日本人はマシ・オカも出ているけど、日本では活動していないので、論外だ。原作は読んでいないが、伊坂幸太郎のインタビューを読むと、思っていた以上に原作のアイデアを使ってくれていたらしい。映画の出来に満足しているようだ。「きかんしゃトーマス」の要素、タンジェリンとレモンの関係性、レディバグがツイていないことなどなど。元々、日本でも映画化の希望は熱心なものがあったそうだが、原作者が日本では映画化しないと決めていたそうなので、結果ハリウッドでオールスターキャスト、しかも原作を活かした作品になったようだ。私は、東北新幹線を東海道新幹線に変更したことは、所要時間も近いし、違和感はないが、世界に誇れる高速鉄道である新幹線に対して敬意が払われていない気がしてイヤだった。まず、切符を落とした際の対応。レシートを持っていたし、再発行するとか、もう少し丁寧な対応をしてくれるのではと思った。次の駅で降りろとはあんまりな対応だ。次に最後尾の車両に車掌がいなかったこと。ありえないと思う。最後に新幹線の上に立っていられるとは思えないし、ちょっと叩いたくらいで、ガラスが割れるとも思わない。緊急停止するとかしちゃうと思う。原作がハチャメチャなのかもしれないけど、そこら辺は最低限リアリティがほしかった。また、原作のタイトルが「マリアビートル」だけど、何のことなのか調べてみたら、ブラッド・ピット演じるてんとう虫のことで、役名のレディバグはそのスラングだということがわかった。う〜ん、悩ませてくれる。意外と気にいったのは、サントラ。「ステイン・アライブ」から始まって、カルメン・マキの「時には母のない子のように」や麻倉未稀の「ヒーロー」まで懐かしい音楽満載で楽しませてもらった。ピットはこういう汚れ役が好きだよなと思って、劇場を後にした。