「タランティーノオマージュ満載の列車版キル・ビル」ブレット・トレイン 最凶線さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノオマージュ満載の列車版キル・ビル
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この映画はとにもかくにもタランティーノオマージュが凄まじかったです。
まず冒頭のここは日本のどこなんだよっていう外国人の頭の中にしかない架空の日本の街並みからして完全にタランティーノ。
登場人物もことごとくタランティーノの過去作に出てくるキャラクターを彷彿とさせる外見をしていた。
まず、レモンとみかんという黒スーツに身を包んだ二人組の殺し屋なんかは完全にパルプ・フィクションのヴィンセントとジュールス。
しかも無駄話が多いとこも含めて二人の空気感まで超ソックリ。
ホーネットっていう女殺し屋とかはキル・ビルのヴァニータ・グリーンを意識してるし、極め付けにホワイトデスは意図的にキル・ビルのデヴィッド・キャラダインに寄せにいっている。
あとは、とにかくかけたい曲をシーンの脈絡関係なくかけまくる選曲センスとか、時間軸を戻してどうしてこうなったのか経緯を遡る編集(特に飲料水の経緯を追ってるシーンが最高すぎた)とか、毒殺の時に血を吹き出す量の異常さ(ヘイトフル・エイトの毒入りコーヒーを飲んで吐血するシーンにソックリ)とか、隅から隅までタランティーノ印が刻印された演出がとにかく目白押しでした。
あと個人的にこれだけのハリウッドメジャー大作で日本の往年の名曲を聴くことが出来たのがとても嬉しかったです。
特に麻倉未稀のヒーローが流れ始めた瞬間はあまりにも意表を突かれて思わず吹き出しそうになっちゃいました笑
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