「トンチキジャパン」ブレット・トレイン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
トンチキジャパン
かなり楽しみにしていた作品。IMAXで鑑賞してきました。
とにかく突き抜けてぶっ飛んでいた作品でした。やや派手な日本、大袈裟なくらいの出血量、とにかくド派手に人が死ぬ、デビッド・リーチ監督が大暴れしていて、キャストもそれに通ずるように暴れ回っていて最高でした。
戦闘シーンと会話シーンのバランスが絶妙で、コメディしている時はとにかくコメディに全振りで、シリアスな時はしっかり話を聞かせ、その中でちょこっと笑いを混ぜる、いいバランスで進んでいくので全くダレませんでした。
仕事人の双子の殺し屋、ナイフ使い、毒使い、殺し屋集団、日本の総大将、演技上手ウーマンと、一つの電車の中にカオスな人物たちが続々と乗車してくるので、絵面がとにかくカラフルです。
不幸な殺し屋レディバグはずーっと不幸に見舞われて、任務完了したはずなのに、中々降車できないレディバグが面白いです。日本のトイレを堪能する姿は可愛らしいですし、律儀に日本語でお礼を言ってくれますし、割と呑気なのも面白いですし、超強いはずなんですけどそれを感じさせない緩さが良い味を出していました。
タンジェリンとレモンの双子もずーっとピンチな目に遭っているのに結構くぐり抜けているのも面白いです。レモンとレディバグが電車の座席で殺し合いしようとしているのも楽しいです。座席で煩くしてはいけませんっつってるのにずーっと座席をぐるぐるぐるぐる、銃をカチャカチャしてます。好き。タンジェリンも車外にしがみついて意地で窓ガラス割って乗車してくるタフネスです。
ウルフも恋人を殺された(その毒殺での出血量が口から血をドバドバ吐くというコメディかい?という内容)恨みをその場にいたレディバグと勘違いして殺しにかかって逆に殺されるという残念っぷり。死体は超様になってた。ホーネットは着ぐるみに入り込んで襲ってくるけれど、逆に毒入り注射を刺されて血をドバドバしながら死ぬのも景気が良いです。
京都駅が戦場の舞台になりますが、最初の爆発でとりあえず何人か爆散しますし、新幹線の上に乗っかった人は車内からの攻撃や、障害物に体を真っ二つにされたりで殆ど死ぬのもまた良いです。真田さんのカッコいい斬撃や、レディバグとレモンがタッグを組むシーンはシンプルに熱いです。いや〜カッコよかった。
最終盤にプリンスが銃を構えた瞬間にレモンが何故か生きててその勢いで軽トラに乗って轢き殺すという展開にはドッと笑いが起きました。
京都の街がもう訳わからない事になっていましたが、それでもいいやと思えるくらい楽しい作品でした。トンチキジャパンが私は大好きみたいです。
鑑賞日 9/2
鑑賞時間 18:00〜20:20
座席 L-9