劇場公開日 2022年5月20日

「前作より、本気度アップ」鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前作より、本気度アップ

2022年5月21日
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鑑賞方法:映画館

一作目は、鳴り物入りで公開したのに、ジンクスともなっている漫画の実写化の難しさを露呈し、酷評も受けていた。その続編ということで、どうなんだろうと思いったが、今回は2部作ということで、製作側もかなり本気度アップしている感じが、スクリーンを通しても覗えた。

自分は漫画も読んでないし、アニメも観ていない。その分、一つのアクション映画として観たのだが、CG合成を駆使しながら、そこそこのアクションをみせてくれていた。また、脚本も、2部作の前半を意識した内容で、まずは今回の敵となったスカーとの戦闘から、大ボス・ブラッドレイの真の狙いへと迫る辺りは、上手に後編へと引き継いでいる。但し、列車の上での戦闘シーンは、もっと強い横風を吹かせないと、合成が見え見えだった。

そして、もう一つの本気度として、今回の舞台・セントラルの街の撮影において、手を抜いているシーンが殆ど無かったことは、前作とは大きく違っていた。細かな小道具から街並みまで、かなりきめ細やかな配慮が覗われ、近代ヨーロッパのような街並みを再現していた。

ストーリーは、失った体を取り戻すために旅を続けるエドとアルフォンスの兄弟が、立ち寄ったセントラルで、国家錬金術師が、次々と殺されている事件が発生しているところから始まる。その犯人であるイシュヴァール人のスカーは、エド兄弟の命までも狙ってくる。スカーが、国家錬金術師を憎み、殺す理由について、過去の忌まわしい戦争に起因することが、次第に明らかになっていく。

今回のストーリーの背景に出てくる戦争については、現在のロシアによるウクライナへの侵攻が、どうしても重なって見えてしまった。結局、国家トップの傲慢さによって引き起こされた戦争で、命を落としたり、傷つくものは国民であり、弱者である。そんな、メッセージも、本作には込められたのではないだろうか…。

主役の山田涼介は、『怪獣のあとしまつ』に続いて、今年2本目の主役ということで、乗っているね。役を重ねてきた分、真剣に立ち向かう姿や、ちょっとおどけてみせる表情等の演技にも、メリハリが出てきた。また、スカー役の新田真剣佑は、相変わらずのキレキレの激しいアクション。そして、グラトニー役の内田信二は、そのままの体系を活かした役どころもピッタリ。何より、アームストロング役の山本耕史は、体を張っていたね。(笑)

続きも気になるので、6月24日の後編公開も楽しみにしている。

bunmei21
bunmei21さんのコメント
2022年5月23日

了解しました。
楽しみ待ちたと思います😄

bunmei21
すーさんのコメント
2022年5月23日

>bunmei21さん
お返事ありがとうございます。
次作の完結編でこのイシュバール殲滅戦の目的もしっかり明かされるはずですのでそれを見てもわかると思いますが😅ぜひ

すー
bunmei21さんのコメント
2022年5月22日

すぱさん(^^)コメントありがとうございます。自分は、殆ど漫画は読みませんが,また是非,手にとってみたいと思います。

bunmei21
すーさんのコメント
2022年5月22日

是非、原作、アニメ(FULLMETAL ALCHEMIST)を見てみて下さい。
イシュバール殲滅戦の本当の目的が分かります。
とても重い話ですが、素晴らしい作品ですので。

すー
bunmei21さんのコメント
2022年5月21日

列車シーンは,今ひとつでしたよね。アームストロングのご指摘,ありがとうございます。早速,修正しました。😅

bunmei21
たかさんのコメント
2022年5月21日

列車の上、私も気になりました。
揺れないし風もない笑
山本耕史は、アームストロング少佐ですね!(差し出がましい事を言って、申し訳ありません)

たか