「メチャクチャ楽しみにしていたのに期待ハズレ、ストーリー、VFX共に安っぽくて残念」エクスペンダブルズ ニューブラッド Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
メチャクチャ楽しみにしていたのに期待ハズレ、ストーリー、VFX共に安っぽくて残念
このシリーズの良さはダイナミックでド迫力のライブアクション、トム・クルーズさんや最盛期のジャッキー・チェンさん、そして007シリーズなども突き詰めている路線ですね
シリーズ過去作で言えば飛行中のエクスペンダブルズ愛機 HU-16アルバトロスを画面いっぱいに上から空撮するとか、大量の銃火器使い敵を殲滅しながら破壊の限りを尽くす、とか
で、観終わった後の爽快感たるや言葉にできないほどのものというのが本シリーズの魅力ではないでしょうか
それが本作ではほとんどありません・・・
オープニングのカーチェイスで”キタキタ、これー!!”と思いきや、シルベスター・スタローンさん演じるバーニーの操縦する飛行艇が安っぽいCG映像だった所で嫌な予感、その後もダイナミックな映像はほとんど無く、後半の舞台となるタンカーまでチープなCG映像
これは1から3まで拘って世界観を構築してきたスタローンさんの意向から完全に外れているのではないでしょうか
加えて、ストーリーもチープ過ぎました
先を読む気もないのに読めてしまうのと、前半の”とても重要な局面”でも全く重みがなく盛り上がらない、その他 意味不明な展開も多く、全体的に何これ、みたいにB級映画を観ているような感覚を覚えるシーンも多く・・・
やっぱりスタローンさんが脚本に関わっていないと「クリード/過去の逆襲」みたいになっちゃうんですね、とても残念でした
そう考えると本当にスタローンさんという人はどうすればいいのか、を考えに考え抜いて作品づくりに愚直に向き合ってきた人なんだなあとしみじみ思いました
まあ考えればリアルに「ロッキー」の脚本でアメリカン・ドリームを手にしたのがルーツですから・・・、彼がレジェンドとなる所以ですね
キャスティングは良いとこと不満が半々です
良かったのは新メンバーのレディース2人、ゴツゴツのバカでかい傭兵部隊の野郎どもといても全然華奢に見えずカッコよくて痺れました
ジーナを演じるミーガン・フォックスさんが相変わらずメチャクチャ綺麗でセクシー、しかもシュッとしたイメージが今作ではエクスペンダブルズを率いるリーダーというのに合ってていい、ただ彼女を出すからにはどうしても無駄にお色気シーンを作らなきゃいけなかったんだろうなと思えるくだりがしょうもな、と思っちゃいました(笑)
そしてもう1人、ラッシュを演じるレヴィ・トランさんもすごく綺麗でスタイルが良く、キレッキレのアクションが似合うカッコいい女優さん、綺麗だけど時折見せる顔が可愛らしくて、そういうとこ含めてとても魅力的でした
キャスティングの不満はトニー・ジャーさんのムダ遣い、そしてヴィランを演じるイコ・ウワイスさんの小物感
1は置いておいても、2はジャン=クロード・ヴァン・ダムさん、3はメル・ギブソンさんですよ、今作も未出演のアクション界のレジェンド(誰がいるかな?)を連れて来て、とんでもない凶悪なヴィランぶりで大暴れそてほしいのに、ウワイスさん”+α”じゃダメだと思いました
と、好きなだけに不満たらたら連ねてしまいましたが、
スタローンさんとジェイソン・ステイサムさんの相変わらずの掛け合いも観れたし、どんなシリーズものにもある珍作という位置付けでこれはこれでよし、次作は正規ルートに戻ってきてくれることを期待します!!