シャイロックの子供たちのレビュー・感想・評価
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同名ベストセラー小説を、阿部サダヲ主演、池井戸原作の「空飛ぶタイヤ...
同名ベストセラー小説を、阿部サダヲ主演、池井戸原作の「空飛ぶタイヤ」を手がけた本木克英監督のメガホンで映画化。小説版、ドラマ版にはない独自のキャラクターが登場し、映画版オリジナルストーリーが展開する。
西木役を阿部、北川役を上戸彩、田端役を玉森裕太がそれぞれ演じるほか、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介らが顔をそろえる。
久しぶりに 面白いもの観た
池井戸潤原作との事で お金 銀行が メインです。
期待どおり お金に群がる人々が 面白い!
玉森裕太以外は みんなオッサンバカリですが それがいいんです。
安定した演技で クスクス独りで笑ってました。
タダ 精神をやられた ある社員の姿に なんだか 涙が出て 仕方ありませんでした。
おもしろいけど何か足りない…
先ず池井戸潤観るとなっています!
毎回ドキドキしながら観ています!
私的には少し物足りなさを感じました…
あまりにも普通過ぎなのか?
キャストも今までの池井戸潤作品には登場してはいない方が多かったのがまた良かったと思います!
【2/28追記】求められる知識量が半端ない…(これから見に行く方に参考載せてます)
今年50本目(合計702本目/今月(2023年2月度)16本目)。
計画有休で今日はお休みでしたので4本みました。
さて、こちらの作品です。
一言でいうと、「1月の「イチケイのカラス」がもっと難しくなったバージョン」です。
私はテレビドラマ版は見ていないのですが、元の原作でもここまで難しい話はしていないのではないか…と思えます。
序盤はとある架空の銀行をテーマに、不動産を担保にして融資をするだの、お金がなくなっただの、監査が何だのといった、どちらかというと「銀行業務で起きるトラブル、犯罪」を扱った内容で、民法的な見方も刑法的な見方もどちらも一応できます。特に民法的な見方をする場合、総則、物件(担保物権)、債権、特殊債権(不当利得、不法行為)と、範囲が無茶苦茶に広いのが厳しいです。
しかし、この映画もそうですが…、リアル銀行が実際そうなのですが、不動産を担保にして融資をするということはあります。こういった特殊なことを知っているかどうか、さらに、この映画、とにかく求められる量がすごく、リアル行政書士資格持ちのレベルでは8割か…というところです。きわめてマニアックな話に後半飛んでしますからです。
しかも、状況説明のための字幕は出てくる割に、「抵当権抹消」だのといったマニアックな語は出る割に何の説明もないので、何が何だかわからずつまずく方がいるかなとかなり思えます。「イチケイのカラス」は究極論は日曜ドラマの刑事ものの延長戦上の戦いですが、こちらの映画は不動産登記法という特殊な法律を知っていないと???な展開に飛ぶからです(その前提として民法を知っていないと当然詰まる)。
採点は以下の通りで、4.7で4.5まで切り捨てています。
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(減点0.3/明らかに配慮不足が過ぎる)
・ 正直、誰得映画なのか…というくらいに、後半法律ワードが飛びまくり、そこで力尽きる人が続出するのではなかろうか…というところです。しかも「説明らしき説明」は出てくる割に(「抵当権抹消」など)、それが何なのかの説明が何もないまま(映画のセリフとしても出ない)進むという映画で、かなり難しい印象です。
リアル知識で挑むなら司法書士以上の知識が必要で、そんな人誰が見に来るんでしょうか…。
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以下、行政書士資格レベルでの説明を入れました。参考までにどうぞ。
ネタバレは入っていないです。
【●大前提】 上記にも書いたように、映画でもリアルでも、銀行では、不動産を担保にしてお金を貸すことがあります。このとき、そのお金が回収できなくなると困るので、その不動産(土地、建物)に抵当権を付けることがあります。「返せなくなったり、返済が遅れたり、破産したりして回収できなくなったら、現金化してこちらのものにしますよ」というものです。
【●やや前提】 ここがきついのですが、この映画は、結局、日本民法177条を知っていないと確実に詰まります。
(177条(一部省略))
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不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。
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要は、「不動産の売り買いや贈与、抵当権設定どは自由にやってもいいし効果はあるけど、その内容を登記(誰が所有者なのか、あるいは、抵当権がついているか、等の「記録」)しないと、第三者(ここでは、当事者以外の人で、その登記の有り無しを主張することに意味がある関係者、程度の意味。厳密な定義はありますが、ここでは割愛)にはその有り無しを主張はできません」という条文です。
この「誰が所有者なのか、いつ抵当権をつけたのか」といったことの記録を「登記」といいます。そしてこれを仕事にするのが「司法書士」(←行政書士ではない)という職種の方です(映画内でも登場します)。そしてその「登記」は「法務局」というところ(全都道府県にあります)で記録を受け付けています。
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<< 2/28追記>>
・ そもそも、「当事者では有効でも、登記をしないと第三者には登記の有り無しを主張できない」(177条)の趣旨は何でしょうか?
民法は、「「常識的な範囲の」取引社会」を想定しています。ですから、Aさんが土地を持っていてBさんに1000万円で売却したというとき、Cさんが「3000万円だすからくれないか?」ということもあります。このような「常識的な範囲のやり取り」は想定の範囲なのです。このときには「先に登記をしたほうが勝ち」になります(負けたほうは「二重売買」を問題にして損害賠償等で争う形になります)。
※ ただし、このCが「Bに積年の恨みを持っているから、銀行から1億円借りてきてでも購入してBを困らせてやろう」というような「常識的な範囲の取引社会」を逸脱したような「単に人を困らせる目的」のような場合(このような変な人を「背信的悪意者」といいます)は、保護に値しませんから、登記がなくても大丈夫です。
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【参考】 日本の民法は177条でこのように決めているのみで、「登記をしないと、当事者間では有効でも、第三者が割り入ってくると勝てない(から、登記しましょう)」というだけです。そして、その詳しい「登記の仕方」については、上記の引用にもあるように「不動産登記法」という法律に規定があります。しかしこの法律、司法書士試験でしか出ないのですよね…。したがって、字幕に出る「所有権移転」「抵当権抹消」などもここに根拠が求められますが、まずそもそも論で「所有権」「抵当権」という語は民法のレベルで、その話を理解してやっとこの話ができるところ、その説明も何もない…というところです。で、その知識もかなり細かい話です(抵当権の論点だけでものすごい量になってしまいます)。
後半のこうした部分がかなり厳しく、宅建レベルの民法の知識(宅建はその性質上、177条や不動産登記法の初歩は必ず問われる)以上の知識がないと、後半は完全に???ワールドに連れ去られてしまいます。
何も「ここまで難しくする必要なかったんじゃないのか…」というところに大半きます(この映画、司法書士会などが推薦しているわけでもないらしく、誰得状態になっているのが状況だったりします)。
【参考】 司法書士の方がいるシーンで、不動産(ビル)を渡すほう、もらうほう、両方が出席しているのはなぜ?
→ 所有権移転というように重要なものは、「有利になるほう」「不利になるほう」両方に参加してもらって「確かに間違いありません」という証明をもらわないといけないのです(これを「共同申請主義」といいます)。したがって、この映画で出てくる司法書士の方は、この2人の方の双方代理(民法108)を行っているのです(利害関係がなく、当事者がそれで構わないといった場合は問題になりません。実際、そうしないと申請が通りません)。
※ ここで書いたようなことは、初歩の論点でも行政書士試験でも問われますので(行政書士は登記を代行することはできませんが(←司法書士の独占業務)、お客様から質問がきたとき、不動産登記に関することを知らないと、適切な「接続先」(ここでは、知り合いの司法書士に一本電話して「あとはお願い」ということ)に接続できないというリアル事情があるので(「●●行政書士事務所」等に来られる方が全員、司法書士法等の士業法を熟知しているわけではない)、一見「畑違い」の行政書士の資格持ちでも、ここまでは書けるのです。
物足りなさは残るがよくまとまっていると。
最後が綺麗過ぎます。
映画なんだしもっとギスギスしてても面白いかと。
落ちに向かって進行するのは当たり前なんだけどさ…
見え過ぎるのもちょっと悲しい。
『倍返し!』謳ったんだからもっと派手なの期待してました。
ぎばちゃん狡賢い役やらせたら抜群だね(笑)
玉森くんが意外にアクセントになってていい。
阿部サダヲがは通常運転かと。さすがです。
1000万で2年は妥当なのかな⁈
家手放したりしたらもう少しなんとかなるんじゃ無いかと思うんだけど…
見たかった池井戸潤映画、ここにあり!
いやぁ、最高だこりゃ!
名優たちのアンサンブル、重厚感があり痛快なストーリー、ワクワクする展開、池井戸潤ファンにとってはたまらない作品です!昨年公開された、「アキラとあきら」も良かったけど、私はやっぱりこういう闇に包まれた銀行物語の方が好き!
阿部サダヲ、佐々木蔵之介、佐藤隆太、橋爪功、柳葉敏郎などなど、こんな強メンツなら間違いないっしょ!と見る前から勝ちを革新していたのですが、やはりそうでした。どんどん変貌していくキャラたちを見るのが、まぁ面白いこと。橋爪功、柳葉敏郎、そして「半沢直樹2」が記憶に新しい柄本明の邦画界重役の御三方は、やはり素晴らしいものを観客に見せてくれますし、そんな3人に囲まれながらも、阿部サダヲと佐々木蔵之介は負けじと圧巻させる演技を披露してくれています。
杉本哲太に関しては、「アキラとあきら」からのこの役という大躍進(?)に笑えてしまいますし、つい、花!と言いたくなっちゃう上戸彩に至っては、本作1番のハマり役のように思えました。玉森裕太の演技力の高さにも驚かされ、本作は役者の活躍を見るだけでも十二分に価値があるかと思います。しかしながら、「アキラとあきら」よりもキャラが多いために、掘り下げが足りておらず、そこはもっと長くていいからしっかり描いて欲しかったなとは思っちゃいました。
ストーリーは、The・池井戸潤。
ファンにはたまらない、見応えたっぷりの銀行ヒューマンドラマです。池井戸潤原作、原点にして最高傑作!と予告で謳うだけあって、めちゃくちゃ面白いです。それぞれの出来事が最終的に1つに集約し、大事件へと発展していく様を見事に描いており、笑いあり、緊張感ありの、これぞ池井戸映画だ!と胸を張って言える作品に仕上がっています。
最高に痛快ですし、「これだ、これが見たかったんだ!」と思わず手を打ちたくなる、非常に秀逸な脚本ですが、ラストは少し不満も。なんでそこを描かなかったんだ?という疑問が残ったまま、幕を閉じてしまい、池井戸潤の醍醐味が薄れているような気がしてしまいました。しかしながら、エレファントカシマシの主題歌は、何だか作風にあっており、後味はスッキリ。あと一歩!ってところですが、星4.5に近い星4.0って感じです。すごく良かった。
ファンは必見の良作かと。
目が離せず、瞬きをするのも惜しい2時間強。最高の週末をスタートさせてくれました。こういう、重厚感のある日本映画がもっと見たいんだけどなぁ...。ぜひ、劇場で!
多重の物語を見事に見せた快作
原作は未読である。WOWOW のドラマも見ていない。半沢直樹の原作となった「オレたちバブル入行組」などとほぼ同じ時期の作品のようで、発表の前年に大きな騒ぎとなった姉歯設計士の設計偽造事件をうまく取り込んでいる。シャイロックというのは、シェイクスピアの有名な戯曲「ヴェニスの商人」に登場する悪徳ユダヤ人金貸しの名前である。因みに、「ヴェニスの商人」というのはシャイロックのことではなく、シャイロックから金を借りた貿易商アントニオの方を指す。
社会的な生き物である人間にとって、金は空気と飲食物に次いで生存に必須のものである。手に入れるのが大変で時間がかかることから、刑罰の重さを計る尺度にもなっている。銀行は預金者から預かった預金を運用して利益を上げるのが主たる業務であり、銀行員に求められる第一の資質は信用であり、清廉潔白であることである。
銀行の融資を受けて運転資金にして利益を上げるというのは、資本主義社会では非常に真っ当な商売の方法であるが、中には虚偽の書類で銀行を騙して巨額の資金を手にしようとする悪人がいる。また、本作の銀行内部にも、お世辞にも清廉潔白とは言い難い人物が沢山おり、巨額の不正に与する者から、同僚に冤罪を振りかけるタチの悪い行員まで様々である。一方、自分の正義感を揺るがさず、悪事の解明に乗り出す者がいるのが本作の救いになっている。
根っからの悪人は到底許し難く、そいつらが如何にしてやり込められるかが物語の主眼であるが、その周辺に散りばめられた大小のサブストーリーが何重にも折り重なっていて観る者を飽きさせなかった。借りた金は返せばいいというものではないというのは事実であり、不正に持ち出した金はたとえ返しても窃盗に問われるのが当たり前である。万引きなどで捕まった者が「返せばいいだろう」というのは全く成立しないのである。
また、借金取りはいつものように憎々しげに描かれるが、彼らは彼らなりの業務を行なっているに過ぎない。シャイロックは金が返せないなら体の肉を切り取らせろと迫るのだが、彼は商売を邪魔するアントニオに憎しみを募らせた挙句殺害しようとしているのであり、そうでなければ人肉など貰ったところで貸した金の代わりになる訳ではない。借金取りが借主を殺害などしてしまうのは大損なのである。因みにシャイロックの子供はジェシカという綺麗な娘で、親とはまるで似つかぬ善人である。
本作で大きなキーアイテムになっているのは札束の帯封であり、それを使った駆け引きが物語の大きな見せ場になっている。日付や指紋が残っている重要な物証であるにも関わらず、当事者が粗雑な扱いをするところが、いかにもありがちで面白かった。
役者は阿部サダヲが特に良く、様々な表情を見せる佐藤隆太も見応えがあった。また、上戸彩に意地悪をする木南晴夏が実に印象的であった。間延びするところもなく、演出の確かさは流石であり、建築偽装を行った建築士にミエミエのヅラをかぶせるあたりも笑わせてくれた。
(映像5+脚本5+役者4+音楽2+演出5)×4= 84 点。
面白かった
確かに現実にはありえない話かもしれませんが、フィクションとしてはよく出来ていると感じました。
銀行の仕事は営業的にもコンプライアンス的にもとても大変だし、欲とお金ってやはり怖いよね、ということを再認識しました。
公開初日とは言え、平日の昼間でも7~8割くらいは席が埋まっていましたので、興行収入成績もそこそこ行くのではないでしょうか。
あの言葉がこの映画からも。
阿部サダヲさんの演技が光ります。
脇を支える人たちもいい役者さんばかり。
銀行を去る人たち、残るひとたち、◯◯を◯◯で罠にはめて、◯◯をもらって銀行を去るひと、そして、再生されていく。
家族って素晴らしいなとおもいました。
爽やかな気分になる映画です。
銀行の裏側を覗いているようでちょっと怖いきがしますが、是非とも劇場にてご鑑賞ください。
でも、関わった人達の一部はハッピーになってよかったとおもいます。
一部では精神的に崩壊してしまう人もいますが、そこはそこと言うことで。
むじな蕎麦
不正に手を染めた結果、詐欺をする形になりました。
損失と利益、大きなお金が動く!
今回は新しい人物も登場し、狐と狸の騙し合い、どちらが良でどちらが悪か分からなくなる展開でした。
銀行員として身を削って働く姿を見ることが
できました。不動産や一級建築士の話もあり
為になりました。
やられたらやり返す!
池井戸先生らしい人間ドラマでした。
銀行に残る者、銀行から去る者
最後に高層ビルですれ違う登場人物たちが
胸に焼き付きました。
キーワードは帯封です。
銀行なめすぎ。
10億円にしろ100万円にしろありえないでしょう。
全般に有り得ない話ばかりなので途中で白けてしまいました。
一人一人、一つ一つのストーリーが中途半端で全然すっきりしない。
誰か一人、どれか一つのストーリーを掘り下げた方がもっと面白かったんじゃなかろうか?
楽しみにして居ただけにがっかりでした。
豪華俳優陣に敬意を表して星二つとしました。
銀行員が卑しい職業に思えてしまう
中盤までは完全な群像劇で、誰が主人公なのかが分からない。その分、多彩な登場人物の役回りやキャラクターがそつなく描かれていて、10億円の架空融資や100万円の窃盗を巡る展開に引き込まれる。
中盤以降は、阿部サダヲ演じるお客様係が、ようやく主人公らしい活躍をし始めるが、彼が、なぜ、それほど熱心に不正を暴こうとしているのかが、今一つ分からない。
お馴染みの「倍返し」という台詞も聞かれるが、彼は100万円を紛失した責任を取らされた訳でも、窃盗の犯人であると疑われた訳でもなく、20万円を補填しただけなのである。
単なる正義感が強いだけなのかもしれないとも思ったが、ラストの顛末を見ると、最初から金が目当てだったと思えなくもないのである。
いずれにしても、金のために魂を売った人物が次から次へと現れて、銀行員という職業が、とても卑しいものに思えてしまった。
銀行員として、誇りとやりがいを感じて勤務されている方々には、少し気の毒な映画である。
騙されるけどヒューマンで
冗談抜きで騙し、騙され。誰が悪なのか。全員が時に主役に、脇役にも。多面的な人間性に、バンカーとしての振る舞いに観る者の銀行への事前知識は不要で。堅苦しい表情というより笑い声が思わずのシーンも多数で。また池井戸潤作品にやられました。
サダヲさん。まきもとのような誠実な男。でもあの時のようにおっちょこちょいよりもできるプロフェッショナルさが。闇を暴いていく背中が頼もしく。他の銀行員よりもちょっとユーモアなアプローチ。そんな愛おしさが作品中に溢れ出して。どんな悪でもオブラートに包みこんでいって。
上戸彩さん。つい花…と。程よいサバサバ感に頼れる理想の上司。そのリーダーシップが時に思わぬ方向に。でも自分の信念、軸がしっかりとしていて。そこに曲げない頑固さ、オフホワイトな想いは感じられなくて。ドSな部分もあるけど不意にみせる優しさに幸せな気持ちいっぱいで。
柄本さん。カメレオンすぎて…。変幻自在なそのドリップ。表情、所作どれをとっても脳裏に焼きついて。結局良き人か未だに迷宮入りするあの男沢崎。無邪気な場面では可愛らしくてキュンで。でも途端に真顔になって。観るこっちまで忙しくなる喜怒哀楽がそこにはあって。
ちょい役ではなく、玉森さんが様々なシーンを大いに彩っていて。今を悩む若手行員の想いを代弁するような忠誠心で。潤之介のような愛おしさと可愛らしさも兼ね備えていて。でもどこかで秘めたるものを抱いていて。将来があるからこそ…な部分もあって良きアクセントに。
蔵之介さん。この表情を上映前後で見比べてほしい。その印象がまるで…。コテコテの蔵之介さんに出逢えた喜びにも満ちて。コテコテだけどエレガントに聴こえてしまうのはなぜなのかと。ずっと聴き惚れていたいくらい。嘘八百な男か否か。身内だけど外部な職に打ち込む想いがなんとも…。
隆太さん。熱くて、熱くて、熱い男。真のおかれている状況下が複雑すぎて○✕ではその答えは導けなくて。大人になるにつれて増える責任感、守るべきもの。課長代理という立ち位置も今思えばなところがあって。嫌がらせ弁当と同じような優しきお父さんに…。
柳葉敏郎さんのFCご招待枠があったように九条という男がどんなにキーになってくるか。社会人にとって出世に勝るものとは。彼が握りしめているのはお金か、はたまた…。思っているだけの誘惑ではなくて、それが叶ってしまう支店長というポジションが絶妙かつ巧妙で。
橋爪さん。行列にスッと割り込むような透明感でそのずる賢さを遺憾なく発揮して。橋爪さんを嫌いになってしまうくらいに。夢に石本が出てきそうで。その良し悪しを判断するのはあなた次第。
哲太さん。副担任、副顧問ばりに怒ったら怖いよ感の”副"支店長。部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任。パワハラといっても何ハラなのかと。たくさんのハラで迎い入れて。一夫の孤独のグルメではせめてほっこりさせてくれると。ニコニコなシーンでは哲太さんの愛嬌も。
全員を疑うよりもなぜこうなってしまったのか…。悪の中にも良心あり。完璧な人間なんて。そんな通帳には記帳できない温かい人間味に出逢えて。そして、皆で仕事するって良いなと。一人で抱え込まない。時にパワハラ、ノイローゼになるけど…。喰うも喰わぬも人であり。
どうせ半沢…。それもそう。でも10倍返し、100倍返しの期待値を上回る裏切りがそこに。予告編を何度も観て本編に没入するとそのギミックの高さにも驚いて。初めからみくびってしまうとそこで試合はおしまいデス。
みんな狸!!
完成披露試写会にて鑑賞。
本当にたぬき親父たちの化かし合いだった!!どの親父もワルい。
もう顔からしてワルい。
(スゴイヨ!ゼンインホントニカオコワイヨ!)
そしてお金ってほんとに恐ろしいわね、人生狂うわ。。
みんなお金に惑わされて執着して最終的に狂っていく!どんだけ悪いやつよ、お金!!
一番悪いのは人じゃなくてお金に見えてくる!!!
パワハラ上司も怖いけど、何より成果主義なのが怖い涙。お金に狂った人ばかり出てくる中、一人営業成績で結果を出すことに病んだが人がいたけど、個人的に彼が一番その後が気になったわ。。元気にしているだろうか。
家族が同じ目に遭ったらどうしようか悩むなあ。
とにかく悪いヤツばかり出てきて、どいつもこいつもどうなってんだと思ったけど、最後まで面白く観られたわ。
旦那さんと観に行ったけど面白かったね、でもあんな上司も会社も嫌だと言いながら帰りました。笑
そして旦那さんにいつもありがとう、心から感謝の気持ちにもなった作品です。
是非、旦那さんと観に行ってください。
痛快
役名や展開に共通点があるものの、ドラマ版とは別の物になっています。ヒューマンドラマである一方、騙し合いエンターテイメント性も濃く楽しめました。半沢直樹のような痛快さもありますよ!阿部サダヲの怪演も、映画版オリジナルキャラだという謎の男を演じる柄本明の投入も良かったです!
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