劇場公開日 2023年2月17日

「不遜でごめんなさい。倍返しキター!(笑)ちょうどいい塩梅のトリック劇でした。」シャイロックの子供たち 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不遜でごめんなさい。倍返しキター!(笑)ちょうどいい塩梅のトリック劇でした。

2024年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

お話は結構な緊迫感とブラックなユーモアがあって楽しめていたのですが。狛犬相手に50億円の融資とか(笑)笑っちゃいかんですよね。
リアルバンカーさんって、きっとあれ以上に追い詰められている毎日なんでしょうね。
物語中盤になって「えっ?」と思ったことがあるんですよ。
ギバ支店長のお部屋に蔵之介検査部次長がお見えになった際、次長が一番下座に座っていたんですね。私、ビジネスマナーとか大っ嫌いなので、席次についてあれこれ言うのイヤなんですが。でもギバ支店長、腕組みをしたままソファーに深々と背もたれまでしていたんですよ。ここはちょっと看過できなかったの。
話を脱線させてよかですか?映画のキャスト舞台挨拶付きの完成披露式とかあるじゃないですか。ああいった場所で腕組みや足組みしてる人って信用できないの。はっきり言って嫌いなの。誰とは言わないけれど、サングラスかけたままの人とかもいたりして。なんでなんか自分でも説明しきれないんですが。多分、不遜なヤツって思っちゃうんでしょうね。なんでか。偉そうなのはこの私って話ですよね。不遜でごめんなさい。
以前何かの動画で観た記憶があるんですが。そういう場での堺雅人って、まるで面接受けに来た就活生みたいな立ち振る舞いで、かなり好感持ったんですよ。“メラビアンの法則”ってあるじゃないですか。加えて「人の印象は3秒で決まる」の初頭効果とも。私、当然面接官でも何でもないんですが。偉そうに語ってごめんなさい。不遜でごめんなさい。
はい、お話のレビューに戻ります!
物語残すとろこ1/3です。阿部貞(こら!)が言う「ほら、こういうの聞いたことないかい、基本は性善説!やられたら倍返し!ってな。それが俺の流儀なんでね」あるもないも、イヤっちゅーくらい聞きまくってますよ!
そうなんですよ、この池井戸劇場、太陽がぐぐぐいーって昇ったり沈んだりするカットがなくて。何か物足りないなーって思っていたんですよ。ところがぎっちょん、まさかセルフパロディーぶっこんでくるとは!大満足でした(何の?・笑)
えっ?と思ったのが、2年の罪の刑期を償って出所した滝野の赤ん坊が幼なすぎじゃね?と思ったの。奥さんが妊娠を打ち明けてから10か月後の出産としても、1歳ちょっとでしょ。もう“はいはい”も卒業のころでしょ。あんな頭髪薄いまんまのベイビー状態って大丈夫なの?
全てが終わってみれば単純だけれど、しっかりと勧善懲悪の物語で、かつ、爽やかな〆で安心して観ることのできる作品でした。佳作や秀作というには少し物足りなかったかな。もう少しトリックに二転三転のひねりがあってもよかったかも。そうすると、おバカな私脳がキャパ不足になるんですが。本作くらいが私向きです。
阿部貞さん(だから!)コミカルな演者さんのイメージ強くて(“一角獣の龍二”とか)シリアスな劇だと浮いちゃうんじゃなかろうかと心配していたのですが、杞憂で済みました。いつもの飄々とした様子も健在のままでしたし。

今回やけに短めでコンパクトな感想です。しかも余計な話が半分以上だし。
そう!そう!ぼーっと生きていて気が付いていなかったのですが、前回の『ランボー・怒りの脱出』のレビューでちょうど300本目記念だったんですよね。だったら別の作品選んでいたのに。スタローン許さない。

コメントする
野球十兵衛、