シスター 夏のわかれ道のレビュー・感想・評価
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弟の面倒見るなんて普通に無理すぎる
両親が突然交通事故で死亡し、会ったことの無い6歳の弟の面倒を見ることになった主人公が自分の夢か弟の間で迷う話。
主人公と弟の歳が離れている訳は、一人っ子政策が終わってからできた子だから。かつて両親は主人公を障害者と偽ってまで息子を望んだため、両親との間に溝がある。この状況だけで弟を可愛いとなんて思えるはずないのに、恐らく甘やかされて育ったクソガキはちょーわがまま。
まぁでも結局色々あって絆は生まれ、最後弟を選ぶのだが、個人的には解せんかった(笑)まぁこの主人公、自分の人生を行きることより実は本当の家族が欲しかったっぽい。弟と一緒にいるという自分の人生を選んだんだろうから主人公的には良かったとは思うけど、なんか結局男が大事にされてるなぁと思った。
弟もだし、ギャンブル中毒なぐうたら叔父に主人公に「父親みたい」と言わせて救ってあげるのちょっと優しすぎない?あんなに頑張ってたんだからせめて、弟と北京に行くことになったと描いて欲しかった。
そもそも、主人公は共に過ごすうちに弟が可愛く思えてきてるから良いものの、なんで割と序盤から弟は姉しかいないと思ってるの。普通に叔母さんのが優しいし、血が繋がってても会ったことない知らない人じゃん。これが結局血の繋がり大事みたいな感じで反吐が出る。
でも、地方とはいえ比較的栄えている(ように見えたけど中国では田舎の方なの?笑)地方都市でも閉塞感を募らせている主人公の気持ちは、私も名古屋出身だから良くわかる。名古屋って外に出ていく人が少ないし、都市のくせに案外保守的な町。東京に出ていく人が少ないからコミュニティが名古屋内で完結しちゃうのよね。
シスター
最初はとても中の悪い親戚だらけでうんざりでしたが、だんだんと通じ会えましたね!
弟を養子に出し自分は北京に行って勉強するために頑張りました。
頭もよく先生より先生っぽかったですね!
ラストは、期待どおりの結末でした。
北京には、行ったのかな?
兄弟愛の深まり
釜山映画祭授賞作品で気になっていて観ました。中国でヒットしただけだけあってしっかりしたストーリーでいろいろところに見どころあって良かったなぁと思います。先ずは幼い女優さんと俳優さん演技力に脱北しました!!ナチュラル演技素敵でした。兄弟が一緒に暮らす時間とともに兄弟愛徐々に深まっていくのが良かったです。ホッコリとしました。やっぱり血の繋がりはかけがいのないものを感じました。この作品を選んで観れて良かったです。一言言うと純粋な中国映画作品です。家族で観れると思います。
#82 男女の子供に対する差別に
共感しまくりながら鑑賞。
ひとりっ子政策の中、中国では女の子が生まれた場合家族からこんなにも差別を受けていたのか。
小皇帝と呼ばれていたのは男子だけで、女子は障がい者のふりまでさせられていたなんて、、、。
これは極端な例だがかつて私が生まれた頃の農村部は日本でも長男のみ優遇で、2人女子が続いた後生まれた待望の長男である弟は家中で優遇されて育った。
例えば饅頭が2個しかない場合、弟が1個で私と姉は残りの1個を半分こすると言った具合だった。
病気やケガをしても私はなかなか病院に連れて行ってもらえなかったが、弟は痛いと泣いただけでどこも悪くないのに病院に連れて行ってもらい、おまけにアイスクリームまで買ってもらう甘やかし様だった。
中国の場合もっとひどく、女の子は地方から都会に進学することも許されなかったようだ。
そんなプールで溺れるような記憶ばかりの両親の思い出。
自分の知らない両親の記憶を弟から聞き、さらに弟に情が湧くに連れ、辛かった思い出だけでなく優しかった記憶も思い出すようになる。
その中で主人公が放った母親の思い出の一言は私の心にクリティカルヒット🔥
うっかり嗚咽の声をあげそうだった。
もう終盤は涙が止まらなかった。
ラストは現実じゃなく、主人公の夢だと私は理解している。
そうじゃないと彼女の未来は開けないから。
泣きたい時にどうぞ😗
子役さんの演技も感動して涙でる〜🥲
私も弟がいるので姉って割に合わないなんて思う気持ち共感できる作品でした!
世界の長女の方々に🥰
そして見終わった後に中国の一人っ子政策をググってしまいました😝
とてもクオリティの高い中国の大衆映画
よかった。二度ほど涙が。そんなにはあとを引くものではないのだけれど、もの凄く単純な仕掛けの中で、とてもシンプルに人情に引っかかってくる。
大衆映画のうまさと中国の社会状況がとてもよくドラマに溶け込んで、予想していたあざとさは皆無。韓国映画のヒューマンドラマ並みにうまい。
主人公はとてもかわいらしいし、親の代のファッションと娘世代のファッションもとてもよく区別されていた。特におしゃれカフェで注文した主人公がいなくなって出されたお茶をポットに入れて持ち帰る、いわば昔の中国人イメージの叔母さんのマトリョーシカとロシア語の話、そして自分の道をいけと告げる件は泣く。泣くといえば麻雀店で耳にタバコを挟んでる弟をみて、乗り込んで行って「帰るよ」のひとことで連れ帰る夜道もとても泣けた。大陸の路地の濡れた舗道がとてもいい。このような邦画は皆無だな、と思う。最近観た邦画がことごとくつまらなかったのだけど、それがやっぱりつまらないんだということを再認識した。
全中が泣いた!
泣いた~、久しぶりに映画観て泣いたよ。
姉役はもちろん完璧な演技だったけど、弟役の演技の凄さよ。
出ている役者すべてが自然な演技。
とても丁寧な映画作り。
中国ならではの家庭事情があるから、中国人の方がもっとリアルに感じると思う。
全中が泣いたね、きっと…。
先入観を取り払って観て
中国映画といえば、比較的近作でもどこか古臭い演出などがある印象なんだけど、本作はそういうところはエンディングテーマを除きまったく感じさせない。むしろ美しい撮影や演出の細やかさなども相まって、良質で現代的な作品になっている。
テーマも現代的で、個人の自己実現と家族のどちらを優先すべきかを、日本とも共通する「男系家族の跡取り」問題と中国特有の「一人っ子政策」を絡めて描いてゆく。ストーリー的にも主人公はあっちに揺れこっちに揺れ、迷いに迷う。
これは例えば「ヤングケアラー」などと欺瞞に満ちた呼び方をされる問題とも同じ構図で、とても普遍的な課題なんだと思う。主人公の最終的な選択が世間的な話題となったというがそれもそうした現れだよね。
主人公姉弟を演じた二人は本当に素晴らしい演技で、何度も涙を誘われた。そうした点も含め、現代中国を代表する傑作なのだと思う。先入観を取り払って観てほしい…
この手の話は感動する
一人っ子政策の悪政の末の話。
ストーリーはよくある話をなぞるようなもの。ラストも分かってはいるし、逆に裏切られる事を想像したが。
ラストは二人は幸せになれたのか?
この手の話は感動するしお涙頂戴の童話。しかし映画にするならばもう少しパンチを効かせる、工夫するをしたほうが良かったのでは。
駄目な叔父、賢明に生きる叔母は主人公の対比でありキャラクターが立っててよかった。
偶然とはいえ事故を起こしたドライバーが同じ幼稚園で心を通わせるのはご都合過ぎてヒク要因。
なんだろう 脚本のせい? 悪くはないけど もっとぐっと来ると思って...
なんだろう
脚本のせい?
悪くはないけど
もっとぐっと来ると思ってた
あともう少し短くできた気がする
迷ったら見なくて良い
【”突然現れた幼き弟は、お姉ちゃん、僕を売らないで、私に言った・・。”医者になる夢と血縁との二者拓一に悩む若き女性の姿を描く。中国の一人っ子政策と男尊女卑思想への批判を込めた作品でもある。】
■中国、四川省の成都で看護婦として働くアン・ラン(チャン・ツイフォン:「チイファの手紙」以来である。透き通るような美しき女優になっていて、目を見張る。)は、両親を車の事故で失う。
彼女の前に現れたのは、幼稚園児の弟ズーハンだった。
彼女の両親はどうしても息子が欲しく、アン・ランを身体障碍者として届を出し、一人っ子政策の中、ズーハンを設けていた。
◆感想
・アン・ランが、両親の行いに失望し、一人で生きて行く道を選んだ事が良く分かる。幼き時に、身体障碍者かどうかを、確認しに来た女性の役人が来ることを判っていて、スカートを履いて躍る姿。
ー 怒った父親から、酷く叩かれる姿・・。-
・ズーハンは、望まれて生まれて来ただけあって、亡き両親から溺愛されていた事も、その我儘な姿から、良く分かる。だが、彼も徐々に幼いながらも、姉の心の葛藤を察し、姉を慕っていく。
ー チャン・ツイフォンの演技は別格として、ズーハンを演じた男の子の演技が絶妙に巧い。
憎らしかったり、可愛かったり、大きな瞳に涙を貯めて”お姉ちゃん、僕の事が好きでしょ・・。”なんて言われたら、アン・ランでなくとも、葛藤するよなあ・・。-
■今作では、成都の習慣も巧みに取り入れられている。葬式の際に、近親者で賑やかに麻雀をする習慣など。
・又、アン・ランの懸け麻雀が好きすぎて、離婚された叔父(シャオ・ラン)の一見、金に五月蠅い男と思っていたら、”ズーハンを引き取ろうか・・。”と、アン・ランに優しく言ったり、叔母(ジュー・ユエンユエン)が、アン・ランから”小さい頃、叔母さんの旦那さんにぶたれたり、裸を見られたりした・・。”と言われ、病に臥せる夫の布団を泣きながら、叩く姿。
ー 今作は、アン・ラン、ズーハンだけでなく、周囲の人物造形も見事なのである。-
・アン・ランの夢は、彼氏と北京の医学大学に行って、医者になる事。
だが、彼氏は両親にそのことが言い出せない。
・ズーハンを養子として引き取ってくれる夫婦を探すアン・ラン。直前まで上手く行った富裕な夫婦には、ズーハンは乱暴者という情報が入り、養子の話は流れそうになるが・・。
ー ここで、ズーハンが取った行動が心に沁みる。彼は、自分が怪我させてしまった、事故の原因にもなった男の娘に富裕な夫婦に電話をかけて貰い”あの子は乱暴じゃないよ。”と言って貰い”僕を貰って・・”と言うシーン。
幼いながらも、ズーハンに姉を思い遣る心が生まれた事が良く分かるシーンである。ー
<そして、アン・ランがズーハンを養子として引き取った家に行って、”二度とズーハンと会わない”という誓約書にサインを求められるシーン。
アン・ランを演じたチャン・ツイフォンの渾身の演技が沁みるシーンである。
彼女は、涙を流しながら、数秒考え、サインをせずに綺麗な服を着たズーハンの元に駆け寄り、一度は破ったズーハンのサッカーボールを持って、雨の中駆けだして行く。
勿論、ズーハンもしっかりと姉の手を握って、着いて行く。
そして、雨が上がった道を、二人はサッカーボールを蹴りながら、笑顔で”何処に行こうか”と言いながら走って行くのである。
アン・ランが下した決断。それは、血のつながった幼き弟と一緒に生きて行く事だった。
今作は、中国の一人っ子政策や、男尊女卑思想への批判を絡めながらも、血のつながりの大切さを描いた作品なのである。>
可愛すぎる。。
将来有望な弟くん、弱気なイケメン彼氏くん。
さて、軍配は?なんて話ではない。
結構、シビアでリアルな現実だよね。。
ひとりっ子政策時の被害者はまさに女の子だったりする。
弱くて強い。
冷たくて優しい
そんな作品でもある。
まあ、どちらの選択が良かったのかは、人それぞれ。
まあ、将来有望な弱気なイケメン彼氏に、成長するかもだし。
耳にタバコかぁ。。
最近、見かけないな(笑)
スイカのシーン
誰にでも過去や事情を背景に、事によっては「譲れない」ことがあります。そして、他人の介入は当然のことながら、むしろその「過去や事情を知る親類」だからこそ、許しがたく触れてほしくない「琴線」があるものです。
突然の両親の死から、それをきっかけに初めて会うこととなる弟・ズーハンの養育を押し付けられることとなるアン・ラン役のチャン・ツィフォン。自分の過去のしがらみと、否が応でも比較対象として見てしまう「弟」、そして「両親」への想い。複雑な心情だからこ自分の言動に自己嫌悪したりと、難しい役どころを見事に演じています。
それにしても、小憎らしさも含めて可愛らしいズーハン役のダレン・キム。もうズルいです。あんなの見放せないに決まってます。そして、両極端にも思える(母方の)叔父と(父方の)伯母がそれぞれ素晴らしい。特に「(伯母とアン・ランの)スイカのシーン」、姪に甘い真ん中の部分を掬って食べさせ、自分はその余りを切って食べつつ、姪へ優しく気遣った言葉をかける。もう思わず落涙しそうになりした。
おそらく、現代の中国映画ではこれでも「意欲的」なのだろうと思える(まだまだ検閲は厳しいらしい)問題提起として「男性優位な社会と一人っ子政策」や「ヤングケアラーの問題」、また「ネットでのプライバシーの拡散」など、一昔前からしっかりアップデートされていて単に「犠牲に感動をみる」ような陳腐なものにしていません。
それにしても中国人の喧嘩、特にキレた女性は近寄りがたい。でも、よく知ればそれは「愛情深さ」だからこそと気づき、その尊さを感じます。良作でした。
メッチャ切なくて泣ける姉弟関係を表現した中国の映画。 本年度ベスト。
姉のアン・ラン。
弟のズーハン。
この二人を演じた役者さんが凄かった!
メッチャ引き込まれた感じ!
二人の会話や行動のリアル感に圧倒。
一人っ子政策の中、望まれない女性として生まれたアン・ラン。
男の子が欲しかった両親がある偽りによりズーハンを生み、必要と無くなった彼女。
親元を離れ、医者になることを夢見て看護師の仕事をしながら医療系の大学院を目指す展開。
両親の突然の事故死により、会ったことも無い弟のズーハンの面倒をみることに。
お葬式で賭け麻雀をするのが中国の定番なのか?
気になります(笑)
最初はお互いに馴染めず仲の悪い二人。
ストーリーが進むにつれ、お互い嫌っていた姉弟の関係が少しずつ変化して行く感じか切ない。
医者になる夢を諦めきれないアン・ラン。
嫌気が差した弟を養子に出す時、ある誓約書にサインをしようとするシーンが泣ける。
アン・ランが涙するシーンでは自分の目にも涙が(笑)
ラストは予想出来る感じだったけど自分好みの作品で良かった。
エンドロールの歌の歌詞がとても良い!
弟のズーハンの気持ちを表していた感じでした( ´∀`)
口を出すな
高校卒業以来疎遠だった両親が亡くなり、会ったことのない6歳の弟の世話を押し付けられた女性の話。
伯母さんの家から大学に通い看護師として働き、医者になる為に大学院を目指す女性に、実家に戻り弟を育てろと宣う親戚一同という状況で展開していく。
ちょっと解りにくい親戚の繋がりだったり、中国ならでは?な家や家族や長男がどうたら…日本でも地方の方だと未だにあるのかも知れな いけれど、跡取りがどうとか面倒臭さしか感じない自分にはモヤモヤモヤモヤ…。
そんな背景と計画生育政策のおかげでぞんざいな扱いを受けてきた主人公に対する親戚の身勝手さよね。
そして彼氏の不甲斐なさよね。
面倒はみないけど口は出す伯母家に、金が欲しくてたまらない叔父、そして長男が故にわがまま放題で育てられて来た弟君。
両親の死を理解出来ないって、その状況でその歳ならもう少し早くちゃんと事情を教えてあげないとね。
まあ自分だったらこの時の主人公と同様間違いなく養子に出すし、ごたついた家は売るしブレないと思いますが…。
顔も知らない姉ちゃんに何故かヤケに懐いたり、伯母さんの掌返しがあったり、主人公の急な変化みたいなものがあったり、特に終盤の雨の日の泣きから話しの転がり方がちょっと強引で予定調和バリバリだったけれど、主人公の機微はなかなか面白かった。
ただ、あまりにもまあそうするんだろうねという流れに結末にと、予想を超えてくるものが無いしご都合主義全開なので感動とまではならなかった。
家族とは? 愛情とは? 幸せとは? 考えさせられます
いやー
前回、「今年一番の映画」とコメントしたものの、
こちらも負けず劣らず
いい映画でした♪
中国の一人っ子政策の闇に
焦点を当てた作品。
ヒロインは単に女性として生まれてきた
という理由だけで、
男の子を望む父親に疎まれ、虐げられ、
養子に出されそうになる。
(それも、障害を抱えているフリまで、させられる!😵)
親から愛情を受けられない上に、
事故で親を失くすという
壮絶なトラウマ。
もし、自分が子供の父親だったら…
もし、自分が生まれてきた子供だったら…
様々な視点から考えさせられる。
人から愛される術を学んでいないから、
逆に、人を愛することも難しい。
彼氏とは別れ、
勤め先の病院も去ることに。
けれど、
実の弟と交流していくうちに、
彼女の心は少しずつ解れていく。
いつも、ケンカばかりしていた叔母さんも、
女性であることを理由に、
進学を諦め、
地元で働かざるを得なかった。
だから、
姪っ子の彼女には、
自分の信じる道を貫いてほしい。
その気持ちは、心底、よくわかる。
姉を慕う弟は
大学院進学を目指す姉の堅い決意を知り、
邪魔になるまいと、
自ら養子に出ることを選ぶ。
なんとも切ない。
ラストが秀逸❗️
弟の養子先の両親と再会した彼女は
二度と弟に会わないよう、
誓約書にサインを求められる。
が、込み上げる想いに手が震え、
黙ってペンを置く彼女。
突然、立ち上がって弟のもとに駆け寄り、
持ってきたボールを見せて、
二人して手を繋いで走り出す。
ボールを蹴りながら、
楽しそうに走っていく姉弟。
その先のラストは…⁉︎
結末はタイトルから明らかだけど…
それでも
二人して幸せになる方法はなかったのかな…
でも、たぶんムリだよな…
家族とは?
愛情とは?
幸せとは?
考える切り口を様々な視点から与えてくれる、
一人でも多くの人に見てほしい映画です。
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