「方言は?」“それ”がいる森 あきらさんの映画レビュー(感想・評価)
方言は?
テレビの影響でだいぶ方言が薄くなってきたとはいえ、福島の皆さんが方言を全く使わないのはなぜ?
普段、自分達が使う言葉と違うから、自分の時代の東京からの転校生は「標準語フラッシュ」とか言ってからかわれてたけど……
学校の中に、スポーツ少年団の種目毎に派閥が有ったから、スポーツで強ければすぐに馴染めるのは田舎あるある。
強豪チームでレギュラー張ってたのに、足元ガン見なのは…小学生だし仕方ない?
「お受験のプレッシャーの中、成績が伸び悩んで可哀想」と思ってた感想が、見てる内に「「いつ、如何なる時も僕のお気持ち最優先にしてくれなきゃヤダ!」って感じの叱られた経験の無いワガママ放題な王様気質」に変わったのは、きっと子育て経験が無いせいでしょう。
家出したばかりで土地勘が無い場所、さらに、ほとんど同じ景色で目印が見当たらない山の中なんて、大人でも迷子になるのに、大雑把でも地図を書ける辺り、凄い優秀だと思う。「やればできる子」だけど、親に自分を観て欲しくて「できないフリ」をしてたのかな?
「それ」の正体がなかなか出てこない所に、「昔の映画の「エイリアン」みたいだな」と考えてしまったら、「コロナのせいで閉鎖空間の「宇宙船」を舞台に使えないから、陸の孤島とも言える「田舎の山の中」に置き換えた?」と連想してしまってからは、もう「エイリアン」のリメイクにしか見えない。
しかも「それ」の正体が「宇宙人」そのまんま。
せっかく正体が分かったのに、ここら辺から妙に冷めていった。
宇宙人が子供たちを捕食して仲間を増やすだけのはずが、「人類が自分達への対抗手段を持っている」と何らかの手段で知ったのか、ご馳走を目の前にして突然退却。
今度は「宇宙人の遺体」という証拠があるのに、御上も警察も次の宇宙人の襲撃に対して何らかの対策した描写が一切無く、突然の日常生活。
なんか、肝心な所がぽっかり抜け落ちて、「起承転…」で終わったような、モヤモヤが残った。