「【”アレは熊なんかじゃない!相葉君だ!”突っ込みどころ満載だが、脳内でイロイロ楽しく突っ込みながら”それ”を温かい目で、楽しみたい作品。次作は60年後の再襲来かな?】」“それ”がいる森 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アレは熊なんかじゃない!相葉君だ!”突っ込みどころ満載だが、脳内でイロイロ楽しく突っ込みながら”それ”を温かい目で、楽しみたい作品。次作は60年後の再襲来かな?】
ー 序盤は”それ”の正体が分からないまま、金を持ち逃げしたカップルが山中で殺され、田舎町でオレンジ農家を独り営む田中(相葉君)の所に、妻(江口のりこ)のスパルタ教育(っていうほどでもないが)から逃げ出した一也が、友達になったGKで太った男の子と、彼の森の隠れ家に行った時に男の子は、何者かに襲われ、失踪する・・。-
◆感想
・ホラー映画チキンとしては、大画面で繰り広げられる見えない”それ”による、凶行や怪奇現象にビビりながら魅入られる。
ー ”日曜日の午前中、270名収容のスクリーンで、お客さんが10名って大丈夫かな・・、”などと上映前は余裕をかましていたが、前半は可なりビビりながら鑑賞。
特に森の中をザザッと何かが動くたびに、ドキドキ・・。-
・”それ”の正体が、明かになり、”それ”の目的も明らかになってからは、ビビりながらもイロイロと脳内で突っ込みながら、楽しく鑑賞。
ー ”円盤だか、ロケットだか分からないが、安っぽいなあ・・。”
”それ”の造形ももう少し何とかならなかったかなあ、H・R・ギーガーの弟子に依頼するとかさあ・・。”
等と、突っ込みながら、2体の”それ”に田中がオレンジ果樹園で襲われるシーンなどは、ドキドキしながら、観賞。そうか、”それ”はオレンジの成分に弱いんだね!-
・田中が友達を探しに行った一也を探しに、夜の森へ”オレンジの溶液を浸したモップみたいな棒“を二本持って行くシーンには、激しく脱力しながら鑑賞。
ー ”ええっ、それで勝負するんですかい!お父さん!”と思ったら、意外に”それ”には効いて・・。
強いんだか、弱いんだか、分からないぞ!”それ”。
にしても、あのネバネバした食中植物みたいなところに呑み込まれるのは嫌だなあ・・。-
・60年前に、同じように子供二人が行方不明になっていた事件があった事を知った田中と、一也の担任教師(松本穂香)が、一人生き残った男(小日向文世)の家を訪ねるシーンは、ナカナカ面白かったなあ・・。
ー で、”それ”の目的が自分達の成長(分裂)に必要な子供だけを飲み込み、大人は殺すことが分かるのである。”全くもう、警察の仕事じゃないのかい!”等と、突っ込みながら・・。ー
■そして、”それ”は子供達が避難している学校に、夜中にやって来る。街中を停電にして。で、先生たちは次々にヤラレル。いけ好かない副校長(野間口徹)も・・。”うん、君はさっさと、ヤラレチャッテ良し!”
<で、”大ピンチ!”と思ったら、”それ”は、突如、退却を始める。オレンジ溶液への恐れなのかな・・。
何だかんだ脳内で突っ込みながら、2時間楽しく鑑賞した、エイリアン・ホラー。
中田監督、次作は是非”オレンジ溶液”への耐性を付けた”それ”の60年後の再襲来を描いて欲しいなあ。>