「元組員、元AV男優、借金まみれの中年男……。 社会の端で生きる“ロ...」グッバイ・クルエル・ワールド ホンマサさんの映画レビュー(感想・評価)
元組員、元AV男優、借金まみれの中年男……。 社会の端で生きる“ロ...
元組員、元AV男優、借金まみれの中年男……。
社会の端で生きる“ロクでもない人たち”が、ヤクザの大金を奪ったことから、一気に破滅の渦へ巻き込まれていく。
設定だけ見れば緊張感のある犯罪劇になりそうだが、追う側の刑事までもがロクでもない人間という、ある意味“救いのない世界”。
犯罪の規模は大きいのに、それに見合う深みや緊張感は生まれず、全体として 内容は薄く、余韻も弱い。
無駄に踊ってみたり、ギャグ漫画のようなノリが突然挟まれ、作品のトーンが定まらないまま終わってしまう。
それでも、俳優陣の存在感が強いため、最後まで飽きずには観られた。
製作者は、この破茶滅茶トーンが狙いなんだろうけど。
オープニングとエンディングの選曲――
ボビー・ウーマック「What Is This」、
そしてまさかの 「夢のカリフォルニア」――
このセンスだけは抜群にお洒落。
嫌いではない作品でした。
2回観たからねー笑
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