劇場公開日 2022年6月24日

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神は見返りを求めるのレビュー・感想・評価

全155件中、101~120件目を表示

4.0ほのぼのポスターが損してる。衝撃作でした。

2022年6月29日
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ポスターと予告編の印象では主演ムロツヨシの妄想の多い軽めのコメディだろうと敬遠してました。
評判がかなり良いので今日見てきましたがかなりシリアスな衝撃作で驚くほど面白かったです。
前半の神と呼ばれる利用されやすい人の良い主人公田母神が後半は恩着せがましく見返りを求めるストーカー張りの神に変化していく様は
男は皆同意するであろうという本質を突いてます。さらにユーチューバーとして負の連鎖を重ねて進化し様々な問題を定義します。
このまま悲劇で終わるしかないと思いきや終盤では大きく人間的に反省と成長をしさらにその後・・・・。
全く予想できない後半の展開が現代を生きる若者を冷静に見つめて描いた問題作でした。
ムロツヨシはもちろんですが岸井ゆきの演じるヒロインもとても魅力的で脇役立も達者な人たちを集めた良心的な作品でした。
ユーチューブに限らず後世に残るコンテンツは何か、という切り口も鋭く楽しめた作品でした。
公開館は限られていますがメジャー作品にはない魅力がある作品ですぜひご覧ください。

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Yoji

4.5“世間”の描き方が糞。

2022年6月29日
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“世間”の描き方が糞。
でもそれが真実。
優しさでの援助は伝わりにくく仇で帰ってくる。
エンタメで仕事してるとよくある話なだけに深く重くそして狂気。
こういう女の子、本当によくいる。

ムロツヨシさんならではの優しさの裏にある刃物。
そして女の笑顔がどれだけ怖いかをちゃんと伝える岸井ゆきの。
とんでもない狂作ですね。
さすが「ヒメアノ~ル」の吉田監督。

またモヤモヤが消えないよ。

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溶かしバター大盛りポップコーン

3.5「愛の善意」という清流が「見返り」という泥流へと変貌する恐ろしさ

2022年6月29日
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鑑賞方法:映画館

この作品は年代や立場によって捉え方が極端に違うと思う。
かなりのブラックだが、根本はめっちゃシンプルな事。
だから怖い。

仲良く動画制作をしている時は、本当に仲睦まじく愛に溢れた平和な世界。
なぜなら互いに“なんらかの利”があるからである。
ところがその関係のバランスが崩れだすと途端に平和だった世界は破滅し
ベクトルは自愛に向かっていく。

ある人は
『田母神さん可哀想』だし
『田母神さん自業自得』だし
『田母神さんキモい』
ある人は
『ゆりちゃん可哀想』だし
『ゆりちゃん自業自得』だし
『ゆりちゃんキモい』なのだ。

1つのストーリだが、全く両極端な意見があると思う。
ハッキリ言うと、それくらい人間は身勝手で利己的という事だ。

男には男の下心がありきで、
女には女の武器を振りかざす残酷な身勝手さありきなのである。
とは言え、それは恋愛や仕事など関係なく、
男女のパートナーというものにおいてはそれらが根底にあり
実際に互いに需要と供給で成り立っている。のかもしれない
それこそが吉田恵輔監督のラブストーリーだと思えば
甘く酸っぱいのも確かである。

必要とされなくなった時に、片方に愛があれば執拗になりがちで
それを固執と片付けてしまうのは、その片方にとってはあまりにも残酷。
だからこそ、それが「見返り」に変貌していく。
田母神の「愛の善意」という美しき清流が「見返り」という泥流に変わっていく様は、
あまりに自然な成り行きで恐ろしいほどだった。

結果、どっちもどっち。
誰かが誰かを利用して得がある世界では、
自分もいつしかその誰かになってしまいがちなのである。
だからこそ単純な「ありがとう」の言葉が全知全能の尊さを醸し出すのだろう。
何が悪で何が常識かを見失うことの愚かさや恐ろしさがリアル過ぎて
観終わった後に本当にゾッとした。

ムロツヨシさんの怪演∙∙∙さすがでした。

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甘酒

4.5YouTubeの中の世界観だけ

2022年6月29日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

あまりYouTubeは見ない方なのですが、
人気商売は大変だよね。

やってる事がだんだん過激になって
終いにゃ、、、

他のSNS系のホラー作品とは少し違くて
もっと、見たくない描写があるかと思ったけど
人の善し悪しについての話。

若葉くんの役の人が、
ホントな☝️
嘘もホントも含めて全部言わなくていい。
黙れ💨💨💨🙊

いる世界が変わると、自分まで見失ってしまう若者
自分の正義が法律で、お前は神じゃないんだぞ!
何しても許されるわけが無い!

それにしても、ムロさんのお芝居が痺れました🥹
ゆきのちゃんも別人の様に変わってて、びっくり。
若葉くんのチャラさ加減も、ホントお上手よね👏👏👏

勝手にヒメアノールを連想させてしまってて、ごめんなさい。
確かにツラい場面多かったし
最後もあれは本当にしんどい😢けど。。。

でも、ある意味「お母さん麦茶〜!」のシーンみたいな終わり方だったのかな?

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rin*

3.5不器用な愛情表現

2022年6月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

人間の裏の感情表現があからさま過ぎて、思わず笑てしもた。愛情と憎悪は表裏一体であることも見事に描ききったと思う。でも、改めてヒメアノ~ルが傑作だったか思い知らされてしまった!また、次回作も期待しちゃうんだろうな
今日もまたもちまる日記を見て寝よう

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印刷局員

4.0吉田監督は心をざわつかせる名手

2022年6月28日
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ムロツヨシの誠意と愛情が、嫉妬と憎しみに変わる様が見事。

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はりねずみ。

4.0この世の地獄

2022年6月28日
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普通の人々の暗黒面・気味の悪い姿を描き、この世の地獄を出現させる吉田恵輔監督らしいフィルムに仕上がっていました。

登場人物は100%ロクデナシしかいませんでしたが、中でも1~2を争う胸クソ悪いクズが、主人公の同僚・梅川と、お面をかぶった凸系迷惑お子様YouTuber。
この2人のせめてどっちかだけでもゴミのように死ねば、物語にカタルシスを感じられたのだが。
そうでなかったところに、恐ろしさと面白さが同居する、不思議な感覚でした。

吉田監督が作中でYouTuberという仕事に対してはリスペクトし、その意義を認めつつも、それに関わる人間のクズさ加減を描いているのは、職業に対する偏見ではないのはわかりました。
「調子に乗って、その場のノリで生きている」
「自分だけが正しく可愛い」
「他人を思いやることのなく、利用することだけを考えている」
「法律も安全も平気で無視して金のために動く」
そんな人間のエゴを描いているのであり、それがたまたまYouTuberの役というだけだったのだと思いました。

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コージィ日本犬

4.5レバ刺し

2022年6月28日
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鑑賞方法:映画館

吉田恵輔作品は必見なので今回も

「愛がなんだ」からの岸井ゆきの推しからすると、岸井さん今回もよかったね~

底辺からの成り上がり素晴らしかった~

若葉竜也のクソぶり、ナンダコイツと思いながらニヤニヤ

中盤の泥仕合、苦笑いながらニヤニヤ

今回も登場人物に監督の悪意があってよかったです!!

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うんこたれぞう

3.5誰にも共感出来ない変な作品

2022年6月28日
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笑える

怖い

萌える

合コンで出会った、イベント会社に勤める田母神と、ユーチューバーのゆりちゃんの2人が主人公。再生回数が増えず悩んでたゆりちゃんを不憫に思った田母神は、見返りを求めずに彼女のYouTubeチャンネルの作成を手伝うようになった。人気は出なかったが、一緒にがんばり、2人は良いパートナーとなっていった。しかし、ゆりちゃんが人気YouTuberの作品に体を張って出演したり、田母神じゃないデザイナーに動画編集を頼んだ事をきっかけに、やさしかった田母神が見返りを求める男に豹変していった。また、ゆりちゃんも振る舞いが別人のようになり、恩を仇で返す女に変わっていった。そして、・・・てな話。

ゆりちゃん役の岸井ゆきのが体張ってたなぁ、って感想。傘で背中刺された田母神は不死身か?
カスみたいな登場人物ばかりで、誰にも共感できないが、そこそこ面白かった。

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りあの

4.0善意の限界

2022年6月28日
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悲しい

怖い

観ていて我が振りを省みてしまうほど心を抉られた。人間誰しもが持つ人への善意、人に対しての不寛容が軽快かつ丁寧に描かれていた。

人間が持つ善意が相手にされなかった時、ここまで人は壊れてしまうのかと思うと恐ろしくてこれまで観た映画の中で1番虚しくなってしまった。

ここまで自分に影響を与えた最大の要因としてムロツヨシの演技があると思う。序盤の穏やかに寄り添い、人に向き合う田母神の姿は牧師のように全ての人に向けられていて、応援したくなるほど魅力的だった。しかし、周囲の不寛容が彼を一挙に襲い、彼の何かがプツンと切れた瞬間の怖さと切なさは計り知れないものがあった。
そこからの怒涛の展開は決して爽快なものでなく誰も救いがなくて粘着的に自分の心にこびりつくような後味だった。

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カイト

3.5どんなにいい人だって「ありがとう」という見返りは求めている

2022年6月28日
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無私無欲で尽くしていたはずが、ついつい見返りを求めてしまう。成功することができたのは自分の力だと、天狗になってしまう。ちょっとしたボタンの掛け違いと、つまらない意地の張り合いで、良好だった関係が険悪になってしまう。仲を取り持つつもりが、自分だけいい格好をして、ますます関係をこじらせてしまう。
この映画ほど極端な誹謗中傷合戦に発展することはないにしても、似たようなことは、確かに日常生活の中で起こり得ると、妙なリアリティーを感じてしまう。それは、自分自身のどこかに間違いなく存在していて、自分でもそのことを自覚している「人間の弱さや醜さ」が、白日のもとにさらけ出されているからだろう。見たくないものを、目の前に突きつけられるのは、この上もなく不愉快ではあるが、その一方で、心のデトックスのような清々しさも感じてしまった。
人間の本性を的確に描いていて秀逸であるが、惜しむらくは、エンディングの歯切れが悪いこと。この愛憎劇をどういう形で終わらせるのか、作り手側に迷いがあり、どこか右往左往しているように感じてしまったのである。
空気銃を乱射する仮面のYouTuberは、SNSの負の側面を体現させるためのキャラクターだろうが、彼に関連する場面は、そっくりそのまま削除しても良かったのではないか?
「ありがとう」という一言に、相手のすべてを赦し、自らの魂も救われるというエンディングで十分だったように思うのである。

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tomato

4.0生き地獄

2022年6月27日
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吉田恵輔監督お得意のこの世の生き地獄もの。流石というほかない。
ゆりちゃんの身勝手、田母神の豹変、周りの連中のいい加減、そしてそれらの絶妙な噛み合わなさ…
なんといっても岸井ゆきのの水を得たような感じ悪さよ…

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ぱんちょ

5.0ムロツヨシ最高

2022年6月27日
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泣ける

悲しい

難しい

いつもながらムロさんの演技は最高でした
可哀想になって涙してしまいました

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栗原法子

3.5あまりにも悲観的で神に救いを求めた

2022年6月27日
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マイベストテン常連さんの吉田恵輔監督。
しかしこれは厳し過ぎた。
何の救いもなかった。

ゴダールの影響か「映画は悲劇だ」とうそぶいて生きてきた自分だけど、いつの間にか救いがないと生きていけない不甲斐ないジジイになっていた。

登場人物全てが身勝手で悲劇しか産まない今作。
この容赦の無さも映画のあるべき姿なのだろうが。

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エロくそチキン

5.0人が作った、神は見返りを求める

2022年6月27日
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ラストシーンは、ユーチューブ、ユーチューバーは、自己満足の世界、のメッセージですか。他人の評価は、自己の大義名分、と。

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ホモサピエンス

3.5ごめんねばかりの僕とありがとうが言えない私

2022年6月27日
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度が過ぎるとこうなります。と言う感じの映画でした。

日常の人間関係あるあるをデフォルメしたら、あなたの周りの人もあなたも実は自己チューだって事が、ちょっとはわかりますぅ?って感じですかね。

インディーズだったら最高だったかも。メジャー配給の映画となると、ちょっとエンターテイメントとしては足りないかな。

ムロさんと岸井さんはとても良かった。けど、ムロさんにはそろそろ知的でクールなマジ理系の役とかやってもらいたいかな。あの役は夢に取り憑かれた大人になれない30代の役だよね。

ムロさんなら400万ぐらい俳優してなくても楽勝な雰囲気が出てしまってて共感できない。

皆んなすぐ神を語るね。使えば嫌でも求心力は高まるものね。

追記、これをリアルではないと切り捨てることはできない。賞状を症状などと底辺のイジメで40代男性が自死しているのも、また、現実だから。

観た人は私を含め、自分の欲望や執着。嫌悪や嫉妬、何か状況に取り憑かれていないか今一度考えると良いのかもしれない。

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大粒 まろん

3.5意地悪に思える居心地の悪さ

2022年6月27日
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吉田監督の作品には共通して「意地悪に思える居心地の悪さ」を感じることが多いです。そのため、正直「お勧めする相手を選ぶ」監督(作品)でもあります。
本作は、タイトルにある「神」という存在の対象をどこに置くかで見え方が変わってきます。
序盤はそれが田母神(ムロ)のことなのだろうと匂わせる展開なのですが、、、状況が変わるとそれが配信者「Yuri-Chan」こと優里(岸井)として語られ、さらに配信者を評価しコントロールすらし始める動画視聴者、と関係性によって微妙なバランスが見えてきます。
安定した凪のような状況に、ふとしたきっかけで起こる波。さらに梅川(若葉)等、二人の周りを取り囲むトリックスター達が秩序をかき見だします。さらにはシーンが進み、状況が混沌としてくるともはや自分の手元を離れ、「神」とは結局、皆が共通してイメージするあの「神」のことのようにも思えてきます。
そして、映画ほどドラマチックでなくとも、何となく自分にも身に覚えがあるようなことを想像させる内容が、結局今作も我々鑑賞者に「意地悪に思える居心地の悪さ」を感じさせられるのです。
私自身はYouTube的なものについて(年齢相応にみて)それほど多く利用していない方だと思いますが、おそらく若い世代にはより共感し、刺さりやすい作品なのではないでしょうか。
岸井 ゆきのさん、若葉竜也さんは今回も相変わらずの安定感。また、「如何にも居そう」なYouTuber役の吉村界人さん、Goodです。そして、個人的には「癖の強い演技」が苦手なムロツヨシさんも、今回の田母神役はまさに「はまり役」だと思いました。素晴らしい。

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TWDera

3.5昭和は遠くなりにけり

2022年6月27日
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 心に引っかかるものがたくさんある。それはある種の感動ではあるが、心が洗われるような気分のよさではない。本作品で感じるのは「いやな感じ」だ。もちろん何も感じない作品よりはずっといい。しかしここまで人間の浅ましさと愚かさを並べ立てられると、いささかげんなりする。
 人間に深みなんてもともとないのかもしれないが、本作品で繰り広げられる会話は、これまでに聞いたことがないほど、中身がない。中身のない人間は、中身のない言葉を話す。本作品の登場人物は誰にも中身がなかった。

 最近になって初めて耳にした言葉に「ディスる」や「マウント(合戦)」や「イタい」などがある。いずれも対人関係を表現する言葉だ。新しい価値観が生まれた訳ではない。むしろ古い価値観に逆戻りしている感がある。
 他人を否定したり、自分のほうが立場が上だと主張するときの基準となるのは、発言者の尺度であり価値観だが、発言が簡単に否定されないためには、基準となる価値観も容易に論破されないものである必要がある。勢い、依拠する価値観は古い社会のパラダイムになってしまう。
 つまり、これらの言葉を使うということは、価値観そのものの論争ではなく、古い価値観の上で相撲を取るような会話をすることなのだ。そこには最低限の礼儀さえない。自己主張の強い人を「イタい」と表現して「ディスる」。本人には見えない、聞こえない安全な場所で発言することが多いように思う。自分を安全圏に置いておきたいのだ。

 吉田恵輔監督は、そういう人々に容赦がない。ムロツヨシが演じた田母神は、古臭い人付き合いをするタイプで、お礼の品は何度か断ってから受け取る。一旦お断りしたと、自分の立場を安全にしておきたい訳だ。下心は田母神のポリシーに反するのである。
 対して、岸井ゆきのが演じた優里ちゃんは、そういう昭和のノリが理解できない。要らないと言われれば要らないのだと理解する。自分は矛盾していても平気だが、他人の矛盾は認めないのだ。二人の付き合いが平行線を辿るのは必然である。

 親しき仲にも礼儀あり。魚心あれば水心。そういった価値観が崩壊した様子を描いたのが本作品である。ユーチューブには含蓄は必要ない。直接的に興味を持続させる映像と音響と文言があればいい。含蓄などユーチューブには百害あって一利なしなのだ。昭和は遠くなりにけり。

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耶馬英彦

4.0みんな見返りを求めている

2022年6月27日
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悲しい

怖い

大好きなムロツヨシさん主演、しかも公開初日のレビュー高評価ということで、期待をこめて鑑賞してきました。ある意味期待以上でしたが、まさかこんなに後味の悪い作品とは思いませんでした。

ストーリーは、ひょんなことから再生回数の伸びないYouTuberゆりちゃんの動画製作を、見返りを求めることなく手伝うことになった田母神だったが、その人のよさから借金の肩代わりをすることになり、ゆりちゃんに見返りを求め始め、ゆりちゃんも優秀なスタッフと組んだことで人気に火がつき、しだいに高飛車な態度をとるようになり、二人の関係が急速に壊れていくというもの。この二人の豹変ぶりがすさまじく、物語にぐいぐい引き込まれます。

主演のムロツヨシさんと岸井ゆきのさんの演技がとにかく魅せます。あんなにいい人で、周囲から神と呼ばれる田母神が、我慢に我慢を重ね、ついには爆発して壊れていく様が、なんとも言えず切なく悲しく苦しいです。「見返りを求めない」という言葉に嘘はなかったと思うのですが、それでもやはり心のどこかで何かを求める、人の心の性のようなものを感じました。ムロツヨシさんの前半の控えめな抑えた演技から、後半のブチギレへの落差が秀逸です。

そんな彼の演技をより際立たせているのが、もう一人の主演の岸井ゆきのさんです。どこか垢抜けず、周囲から陰でバカにされながらも、不器用に動画投稿を続けていたゆりちゃんが、人気が出たとたんに田母神に対して急速に冷淡になっていく様子が、本当に憎々しく感じました。と同時に彼女の言い分にも理解できるところはあり、複雑な気分でした。それにしてもあまりの豹変ぶりに、田母神と楽しく動画製作していた頃の彼女はなんだったのか、彼女の本当の姿はいったいどこにあるのかと、人の心の醜さを見せつけられた思いがしました。

この二人の関係の悪化に拍車をかけていたのが、田母神の同僚です。どこの職場にも普通にいそうな嫌なやつです。彼自身は悪気なく相手に同調しているだけなのですが、こういう無自覚に人の悪意を刺激する存在は本当に始末が悪いです。自分にも似たところがあり、心が痛みました。

そして、ゆりちゃんと田母神をただの動画ネタとしか思っていないYouTuberの存在が、さらに胸くそ悪さを追加します。おもしろければ、バズれば何をしてもいいという昨今の風潮、とりわけYouTubeというネット動画やSNSの闇を見た気がします。もちろん本気で人を楽しませようと企画に悩み続けるYouTuberが大多数だとは思いますが、再生回数や広告収入に目がくらみ、やり過ぎてしまう人もいるのではないでしょうか。ラストのゆりちゃんは自業自得とはいえ、気の毒に感じました。

登場人物すべてが嫌なやつばかりで、ラストも救いがありません。でも思えば、田母神、ゆりちゃん、YouTuber等、みんな誰かに認めてもらいたいだけだったのかもしれません。ただ、その承認欲求が強すぎるあまり、それを満たすための言葉やお金や再生回数といった「見返り」を過度に求めてしまったため、いくつもの悲劇を招いたように思います。ラスト前、ゆりちゃんの「ありがとう」の言葉を噛みしめる田母神の姿が印象的でした。彼が欲しかったのは心からの感謝の言葉、それだけだったのだと思います。

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おじゃる

4.0安定の吉田作品。でも勘違い💦

2022年6月27日
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楽しい

怖い

偶には遠出するかと(でも県内)。
やってきました一宮。
なんでも一宮って、
愛知県で何かを売ったり始めたりするの、
ほぼ一宮が最初なんだって⁉️
♫一番初めはいちのみや〜
て聞いたことないですか❓
愛知県民だけかな❓😅

ほらー、吉田恵輔監督作やってるし‼️
なんでもっとやらないの❓
観たら分かります、
サイテーでサイコーだから🤣

前半と後半で、
登場人物がまるっきり変わるのは、
あー、
「腑抜けども〜」「桐島〜」と
似てるなー、と思ってたら、
アレは吉田「大八」監督でした💦

でもでも、吉田恵輔監督も
「純喫茶磯辺」「さんかく」「ヒメアノ〜ル」も
人物とか関係性が真逆になったりとか、
すごい好きな人が嫌いになったりとか、
今回もそんなんでしたねー😳
・・・「空白」観てないんだよなー😜

序盤の、踊りながらパフェ食べる、
を撮る為に寄ったのが、
所謂田舎のドライブイン、とか、
バスケットの録画しようとして、
急に絡んでくるオッサン、とか、
コレは面白いんだけど、
吉田監督演出、というより、
ムロ演出な気がする😆

ムロさんの前半は、
いい人、というより、
チェリーボーイ🍒にしか見えない🤣
あそこで抱いていたら、
ただの男女関係でしかなく、
YouTubeも辞めてるだろうなー。
普通抱くけどなー😃
はーい🖐ゲスでーす🖐

一番ゲスは若葉竜也。
ただ、あまりにも軽薄すぎて、
リアリティを感じない。

病院の面会で終わるとは思って無かったけど、
あのラストは最悪、褒めてます😆
長渕剛のドラマ「とんぼ」思い出した。
あのガキ、
マジでギッタンギッタンにしたい💢

という訳で、
こんな胸糞悪い映画、
ウケが良いワケありません🤣

近所の映画館、
ビッグバジェット作品は良いけど、
それ以外がロクな作品やらない😭
上映前の予告色々流す時に、
「バズライトイヤー」3回も流すなよ‼️
他に無いんかっ‼️💢
無いんならこーゆーのやってよ‼️🙏
これだからイ◯◯は・・・。

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クリストフ