かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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彼らにしか理解できない、彼らだけの悩み。
まず、集められた7人が全て中学生である、という設定が良かった。大人になりきれない彼らだからこそ、大人からすれば些細な物事に思い悩む。それは彼らがまだまだ小さな世界に生きているからこそ持つ苦痛だ。けれど、同じ苦痛を持つ仲間がいれば、世界は変わるのかもしれない。そんな、希望のある作品だった。
ただ、所々物語に合っていない音楽が流れていたのが気になった。
ファンタジーや謎解きとしても楽しめるが、リアルなエピソードだけで十分に感動的な物語になったのでは?
異世界での宝(鍵)探しの話なのかと思っていたら、不登校やイジメの問題が主たるテーマになっていて、予想外に重たい話であることに驚いた。
アニメーションとして製作されたのも、ファンタジーだからという理由だけではなく、これを実写にすると、生々しくて陰惨な話になってしまうからだということで、合点がいった。
その一方で、鍵の在処や城に集められた子供たちの謎が一気に明らかになるラストでは、ファンタジーとしての面白さも楽しめるようになっている。
ただし、不登校の子供たちのシェルターのような役割を担う「孤城」は、劇中にも出てくるフリースクールに置き換えることができるだろうし、主人公は、母親にも、先生にも十分に恵まれていると思えるので、わざわざファンタジーや謎解きの話にしなくても良かったのではないかとも思えてしまう。
現実世界で、転校していくクラスメートと和解できた時点で、主人公は、前を向いて生きていけるようになったのだろうし、ここがラストでもよかったのではないかとさえ思えるのである。
期待以上の作品でした😆
個人的にはあまり見るつもりではなかったのですが
実際に見てみると想像してた以上の
素晴らしい作品でした👏
この作品で色んな事について考えさせられるし
どの世代が見てもグッとくる作品です!
君はひとりじゃない!今年の映画で初涙。特典は鑑賞後に見よう。
原作未読。ヒロインのこころが不登校から始まり、ある日、鏡の向こうの弧城にワープする物語です。
こころ役に16歳の等身大の當真あみちゃん、オオカミさま役は芦田愛菜さんです。
まず、當真あみちゃんの声がこころの自信なさそうな態度にピッタリです。数多くの人からオーディションに選ばれただけのことはありますね。すんなり感情移入できました。
「オオカミさまは誰?」「願いを叶える鍵はどこ?」等、ミステリー要素があるため、終始引き込まれました。
この物語は、不登校をキーワードにし、社会から隔離された子の心情を丁寧に描いていました。社会人でも、無職や引きこもりの方もいると思います。そんな人たちなら特に共感できると思います。
物語の最後のオオカミさまの真相に涙が溢れました。
感動系の映画では、今年一番だと思ったほどです。
追記 原恵一監督の「河童のクゥと夏休み」も好きな映画です。
予想以上に面白かった(*^ω^*)。オススメです。
ネタバレを喰らいたくないので、初日の午前中に鑑賞。
予告編を見た時には、仮面をつけた女の子が「芦田愛菜」にしか見えなくてちょっと不安があったけど(笑)、見てるうちに気にならなくなってきた。というか、それほど出番が多くないのもあるかも。
正直言って、前半はかなりキツいイジメの場面があるのでちょっと辛い。でも後半のクライマックスに向けて一気に駆け抜けるのが心地よく、落としどころもアレで良かったと思う。
芦田愛菜の声が、花澤香菜だったら満点だったかな。
伏線回収回収回収
原作わからないですが、それでも早めに伏線わかってしまうのに、まとめみたいな回収感がハンパない。
無理に回収(説明)しない方が個人的には好き。
もっとわかりにくいか、わかる人だけわかる。
もしくは、2回観てわかる。くらいが良くて、説明がガッチリし過ぎて、先に気づいてしまってる人には良い部分がちょっと寒い時間帯。
何も気付かず、伏線回収でバチッとハマった人には良いかもです。
逆に全く説明が無くて、説明のつかない部分は一体なんなのか?と思ってしまった。
良い部分も多く、絵は綺麗で好きだし、他作品ネタが入るのも面白くて良い。
素晴らしかった
小説もずっと前から読んでみたいと思っていたのだけど、原作を知っていると答え合わせのように見てしまうため、読んでいなくて新鮮に感動することができてとてもよかった。お話が面白いし、登場人物もすごくいい。
アキが彼氏ができて、おばあちゃんに会わせる時に、彼氏がすごく迷惑そうな顔をしている場面に、うっ……となる。それは若者が彼女のおばあちゃんに会ったって楽しくもなんともないし、自然なことだ。しかしアキにとってはとても大切なおばあちゃんで、そんな気持ちを汲んであげられるような子に、うちの子は育って欲しいと考えていたら泣けてしまう。
うちの長男は不登校気味の気質があるため、この映画をもし一緒に見たら、不登校もありだと思ったら困ると考えて誘わなかったのだけど、不登校のつらさを存分に描いていてむしろ一緒に見るべきだ。
他にも、僕自身学校や社会を嫌ってこもっていた時期もあり、ありとあらゆる方向から心に突き刺さる映画だ。何よりまず第一に面白いし何度でも見たい。
ラストの疾走感が好き
試写会で高1と鑑賞。
原作を娘は上巻だけ、私は全部読み終わってからの参戦。
不登校がテーマ、というか話の大きな軸なのだけど、色々考えさせられた。
もちろん出てくる子どもたちは皆んな大変繊細なのだけど、色んな親子関係とそれぞれの問題点も透けてみえて、自分に置き換えてチクチク痛いところもある。
原作がすごく面白くて好きだったので、ちょっと観るのが怖かったけど想像以上に良かった。
原作も映画もリオン推し!!
こんな男の子が現実にもいたらなぁ。
ラストまでの扉がバンバン開いていくような展開の疾走感が好き。
とてもアニメ向きな原作だったのではと思う。
原作は中高生におすすめな感じだったけど、試写会場には小学生も何人かみたな。
幅広い年齢で楽しめると思います。
皆様冬休みの思い出作りにご家族で是非ご鑑賞ください。
予想外
原作の知識も前情報も無しに見てきました。
タイトルと看板から、鏡で繋がった古いお城の世界に行くのかな?程度でスタート
学校でのいじめ。それに立ち向かう女子中学生。現実世界には居場所がない。
お城の世界は救いだけれど、そこに馴染めない。仲間も6人いるが違和感が…
合計7人?連発されるヒント。小人か?お城と小人は白雪姫?鍵を探す?約1年もの長期間?
判らないことと不思議なことだらけ。真実はひとつか?
などと鑑賞しながら異世界に迷い込んだ気分です。
クライマックスでは涙が止まらなくなりましたが、画面展開が早すぎ!
もっと泣かせてよ。と思う中…
良い映画でした。
赤ずきんちゃん
原作は未読です
どんな物語なのか興味が
そそられた
仮面を被ったオオカミと
七人の赤ずきんちゃん
…学校に行けない
同じ中学の子供たち
鍵を誰が見つけるのか
アニメとしてはとても
見やすいstory
今、考えるテーマです
上手く鏡を使った
時空を越えたファンタジー
でも
鍵をみつける切っ掛けになった
六ひきの子やぎとオオカミの
絵が…
友だちの家に飾られていた
…そこが
分からなかった
最終的に願いを叶える
ことが出来て
清々しさを感じる
余談…
試写を当ててくれた
友に感謝です🙏
悩める少年少女だけでなく
試写会が当選したので、娘と一緒に鑑賞。
原作は辻村深月の同名小説で、本屋大賞を史上最多得票数で受賞した作品の劇場版アニメ。
絵柄から受ける印象とは違い、なかなかの本格的ミステリーで、本屋大賞受賞は伊達ではないと思えた。
序盤から散りばめられた伏線が見事に回収され、納得の結末・・・からのラスト。
とても苦しく切ないエピソードが多いが、悩める少年少女だけではなく、子供を持つ親御さんや、いろんな世代の人に観てほしい良作。
ただ作画に関しては、最近観た『すずめの戸締まり』や『THE FIRST SLAM DUNK』の精細な絵とリアルな動きに比べると、物足りなさを感じずにはいられない。
余談だが、高山みなみ演じるマサムネが発した、他のアニメでお馴染みのあの台詞は、きっとウケ狙いだと思うんだけど、どうだろう。たぶん原作にはないと思うんだが。
それもあって、原作が読みたくなり、早速ポチった。
7人の子供たちの悩みを共感
TOHO試写会に招待して頂いたので見てきました。
中学生なんて、もうはるか昔のこと過ぎて。あぁ…そんな時代もあったなぁと懐かしくなる。
7人それぞれに悩みを抱えて居場所がなくて、孤城に迷い込んでくるわけですが、
今現在、そのような状況に置かれている子供たちに夢とエールを送るような物語だなぁと感じました。一人で抱え込んでても何も解決しないよね。
後半は、謎がどんどん紐解かれていくので、とてもスカッと爽快感があります。
内容も映像も音楽もとても良いのですが、いかんせん声が合ってないのが非常に残念です。
高山みなみさんと、梶裕貴さんの安定感たるや。出てくるとそうそうコレコレと聞きやすい。やっぱりアニメは声が非常に重要なので、宣伝目的で配役を決めなければもっといい作品として完成されたものになっていただろうと思う。
クライマックスは爽快
クライマックスで伏線を回収していく様は予想を裏切らず爽快。答え合わせの前に答えが分かる感じが好きです。辛く悲しい物語りにならないように実写でなくアニメを選んだのも好感がもてる。声のイメージが合ってなかったのが残念。悩める小中学生またはその親御さん向けかな
歩むこと、踏み出すこと。
辻村深月さんの原作に感動したので、映画化するには内容が多すぎるのではないか、と心配しました。ちゃんと2時間の物語となっていて満足できる作品でした。
おおかみさま役の芦田愛菜さんの迫力のある声は、少女でありながらこの城の支配者だと納得。7人の子ども達の声も合っていました。
とても辛いことを扱っているので、気分良く見られるわけではありません。けれど綺麗な画面や魅力的なキャラクターに惹きつけられてのめり込んでいけます。
孤城を歩く時に響く靴音、階段を駆け上る足、朝の通学路、様々な場面での歩みが印象に残りました。
実は本編が終わったあと、最後に一番泣けました。あれはずるいです。映像作品ならではの演出でした。
原監督は裏切らない!心と涙腺をえぐる傑作ファンタジー
試写会に行って観てきました!
原作小説は未読です。ネタバレ・なぞに関する言及はしないのでご安心を。
まずは一言。
「めちゃくちゃ面白ですよ!まぁ鑑賞後は心も涙腺もズタボロですけどね」
ここからは各要素について感想を述べていきますよ。
まずはストーリーについて。
全体的にシリアスな感じで、ギャグシーンやほっこりするシーンはほぼなく、唯一の救いは主要人物たちの仲がいいところ。それゆえシリアス展開への耐性のない方は序盤中盤にかけて見るのがつらいと思うが、終盤には最大級の感動が待っていくので頑張ってみてほしい。
割とベタというか王道な導入なので、先が読めると思いきや一筋縄ではいかない展開も非常によく好奇心をたきつけられる。
どんな物語なのかはぜひ劇場に足を運んで自分の目で心で感じてみてほしい。
百聞は一見に如かずとよく言うだろう。
次は音楽。
存じ上げない作曲家さんだったため、あまり注目していなかったが、音楽もとても高品質なものだった。あまり多くを語ることはできないのが残念ではあるが、この作品になくてはならない要素の一つであることは間違いない。やはり音楽のちからはすさまじいのである。
私は曲の流行には疎いのだけれど、優里さんが歌い上げる主題歌は本作のストーリーに寄り添った歌詞でこれまた涙腺を熱くする。
最後に演出について。
いや~さすが原監督だなと思うほど光る演出が多かったですね。
ネタバレにならない限りで挙げてみると
・城の描き方と見せ方
・大人と子供の違い
・子供ならではの苦悩
本作は小説が原作となっており、原監督オリジナルの作品ではないんです。
しかし「オトナ帝国の逆襲」などを手掛けた原監督だからこそ描けた演出が随所で見ることができるんですよね。
特に大人と子供という関係性だったり、子供だけのコミュニティーの描き方には注目して観てほしいですね!
映画.com内のレビューとしてよく見られるのが、「分からないから自分が理解できないからつまらない」という意見です。
本作は膨大な伏線や謎を取り扱う作品である以上、描き方によっては分からない方があふれてしまう可能性もなくはありません。
しかしその点において本作はまったく問題ありません。
なんというか分かりやすく工夫が施されているんですよね。
ですから普段映像作品を見ない方に対してとても優しい教科書的と書くと語弊があるかもしれませんが、まぁそんな感じです。
ただ一つ言わせてもらうと、観客の理解力をもうちょっと期待してくれても良かったかなって。
種明かしの演出がちょっとくどいかな..
例えるならば、問題に対するヒントを出し尽くした上で、懇切丁寧に解答解説をしている感じ。
まとめ
映像表現や物語が非常にハイクオリティであり、誰に対しても視聴のハードルが低い作品。
学校という閉鎖的なコミュニティーに所属する少年少女ならではの苦悩が思う存分描かれ感動のラストへつながっていく非常に映画映えする作品。
この作品のすべての謎が解き明かされたわけではないので、ちょっとのモヤモヤは残るけれどそこは家に帰ってからじっくり考察して自分なりの見解を出してみよう!
個人的2022年NO,1アニメ映画!
原監督をはじめとする制作陣、最高の作品をありがとう。
辻村深月(原作)のファンタジー
一ツ橋ホールでの試写会にて鑑賞。
わかりやすい物語で、描画も綺麗で丁寧なアニメーション映画である。
ファンタジー世界に浸りたい人、不思議な物語を見てみたいという人……世代を問わずに楽しめる映画であるので、カップルや子連れなどで観に行くこともできる映画に見えた。
……と言いつつ、自分は2人が入場できる試写状だったが、1人で観た(笑)
この作品の原作は辻村深月なので、観終わると「よく、こんな事を考えるなぁ~」と思ってしまう。
また、このアニメーション映画監督は原恵一であり、『映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』などの佳作を送り出しているので期待して当然。
若い学生たち7人(=女子学生3人&男子学生4人)、そして本作予告編でもインパクト強い印象の「狼のお面をかぶった少女?」が出会う。
そして、不思議な世界での出来事、現実社会での出来事をパラレルで描いたあたりは上手い展開。
ただ、順を追って見ていくと「なるほど…」と思うのだが、「もう少し笑える場面があっても良かったのではないだろうか?」というあたりが惜しい。
原作は文庫本が発売された時に「辻村深月なので読んでみようか?」と思ったが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく(全8巻)」の真ん中ぐらいを読んでいた時だったので、「また後で…」と思ったら映画を観ちゃった(笑)
そこそこ面白い映画ではあるが、[原作=辻村深月]×[監督=原恵一]という期待値には満たなかった感のあるアニメーション映画であった。
<映倫No.123546>
親切すぎるヒントの数々が…
試写会で観てきました。
内容良し、絵もキレイ、声優もまぁ違和感無しで、全体として結構良かったと思います。
ただ、前半からちょいちょい出てくる親切すぎるヒントの数々に反応してしまい、途中で大体どんな展開になるか読めてしまいました。個人的には終盤に一気に畳みかけてくる映画が好みなので、ある程度読めてしまったのが残念と言えば残念。
試写会で見た
あまりアニメ系見ない方なんですけど、何か良さそうで、試写会応募したら、当たった/笑
すごく感動してウルウルした!
優里が歌ってる主題歌のメリーゴーランドもめちゃくちゃ良い曲で、映画にあってる曲です。
君を一人にしないって言葉が良い^ - ^
(試写会につき、ネタバレなしではあるとは思うけど、念のためネタバレありの扱いにしています)
今年356本目(合計631本目/今月(2022年12月度)9本目)。
大阪市のテレビ局開催の試写会で一足早くみてきました。
あるお城になぜか集められた7人の子と、そのお城をつかさどるオオカミさまを通じて、お城の秘密とそれぞれのキャラクタの過去と未来を描いていく映画です。
試写会であること、さらに試写会で「2つ、重要で見落としやすい点があるけど、もしわからなかったら本上映の時にまた来てね」(概要)というように、「どこにヒントがあるでしょう?」というタイプの映画です(謎解き要素もあります)。
特によかったのが音で、かなりのこだわりを感じました。この点は、2020年で高く評価された「ヴァイオレット~」と同じ程度のものを想定されるとよいかな、と思います(いわゆる一般のドルビーシネマ等でなくても、音にこだわりがあることは開始1分でわかります)。
この映画、いろいろな見方ができると思いますが、一つに「数字」というものがあります。ネタバレにならない程度にちらっと触れておきましょう(ネタバレには関係しませんが、てがかりのヒントになります)。
・ いくつかのヒント
→ この冬の時期、日本で21時ごろに見える星座で、赤い星で0.8等星ほどの1等星を持つ星座であって、その星座でとても有名なもので、それを天体望遠鏡で見ると「何個かの星」に見ることができ、「日本の有名な古典」でもでてきて、さらに「車の名称」にもなっていて、日本語名では一般に「3文字」(漢字では、通常一文字)で表記されるものは何でしょう?
さて、公式ホームページで登場人物の一覧を見ると…?
そして、この映画の登場人物は(広い意味でとると)何名でしょう?
→ 登場人物(公式サイト等参照)の中で、明らかに「苗字」で名乗っている子がひとりいますが、「自己紹介のときに、「下の名前ではなく」、あえて苗字で名乗ることがある理由で、特に「本人が気にすること」」として考えられるものは、何でしょう?
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